アンベージ・ウィンターコーナー「惑星ハニューにようこそ!結弦がヒエラルキーを覆す」

OA Sportに掲載されている連載記事アンベージ・ウィンターコーナーの第3回。
記者のフランチェスコ・パオーネさんがスケカナについてマッシミリアーノさんに質問するインタービュー形式になっています。
とりあえず羽生君部分を翻訳します。

原文>>

フランチェスコ・パオーネ(2020年1月30日)

この大会の主要な主役は、もはや人気において途方もないレベルに達した羽生結弦だった。スケートカナダのパフォーマンスについての意見は?

彼はもはやアイコン的存在だから、世界中のどこで競技しようと、勝敗に関わらず最も祝福される選手となっている。

ケロウナの観客はオリンピックを含めて2017年国別対抗戦以来のベストバージョンの羽生結弦を生で鑑賞する栄誉を味わうことが出来た。

シニアに上がってから10年に渡るその輝かしいキャリアの中で10月にこれほどのレベルに達したことは未だかつてなかった。

公式練習とエキシビションも含め、彼は、彼にしか出来ない技術的万能と芸術的卓越を融合し、4日間に渡ってフィギュアスケートの指南を行った。

真珠の中の真珠は戦意を喪失させるほど完璧に演じられたショートプログラムの最初のランスルー(公式練習での曲かけ練習)だった。

試合終了後、羽生は埼玉世界選手権2位の後に生じた多くの疑問に対する答えを見つけた。
具体的にどういうことかというと、彼のフィギュアスケートに対する考え方を貫けば、4ルッツと4アクセルを早急に入れなくても330点を余裕で超えるトータルスコアに達せることが分かったのだ。

現時点で一糸の乱れもないショートプログラムなら約115点、フリーは220点を超えられることは偶然ではない。

グランプリ第2戦では、2017年、2018年のように怪我をしないことが主要な目標だろう。
それ以外については、羽生結弦のような男が健康なら、この競技の歴史に不朽のページを更に書き足す時間はまだ残されているはずだ。

彼曰く、フリープログラム「Origin」は自身のポテンシャルの20~30%の滑りだったそうだ。
これだけ言えば十分だろう。

 

先週と同じ質問を繰り返したい。今回のスケートカナダを見て、君に最も衝撃を与えたエレメントは?そしてその理由は?

「完璧」という観点なら、羽生結弦がショートプログラムで実施した3アクセルだ。ジャンプの入りと出でツイヅルを行っていた。
僕は過去に実施されたこれ以上の3アクセルを思い出すことが出来ない。もし存在すればの話だが。
いずれにしても、過去における最高の3アクセルは全て彼のもので、別の入り(イーグルやバックカウンター)から実施された。

「革新」という観点ならフリープログラムで実施された傑出したクオリティのコンビネーション、4トゥループ/オイラー/3フリップだ。
彼以前にこの高難度エレメントを成功させたスケーターは存在しない。

現在、羽生結弦は3アクセル/オイラー/3サルコウ(3A+euler+3S)のコンビネーション、4ループ(4Lo)、4トゥループ/3アクセル(4T+3A+SEQ)のシークエンスジャンプ、4トゥループ/オイラー/3フリップ(4T+euler+3F)のシークエンスジャンプを史上初めて成功させた男である。

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マッシミリアーノさんが完璧と評するスケカナ初日のランスルーはこちらです。

ジャンプも完璧ですが、ステップもこの世のものとは思えません。
解説の方が言う通り、まさにOh My God!!!
マッシミリアーノさんは
4S(+5), 3A(+5), x4T+3T(+5)で、この構成でGOEとPCSが満点なら116.77に達すると。

また羽生君が史上初めて成功させたエレメントをこちらの動画にまとめて下さっています。


ここにいずれ4Aも加わることになるのでしょうか?

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