イタリア解説EuroSport「2018ロステレコム杯~羽生結弦FS」

先シーズンのロステレコム杯男子フリーより
Originはダイジェスト版しか訳していなかったので実況版を訳します。

Elena Cさんの動画です。いつもありがとう!
Grazie Elena!💕

実況:マッシミリアーノ・アンベージ(ウィンタースポーツ専門ジャーナリスト)(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(テクニカルスペシャリスト、元ナショナルチャンピオン)(A)

M:羽生結弦の出番がやってきた
昨日は新ルールでの世界最高得点を叩き出してショートプログラムを制した。

しかし今朝・・・彼のランスルー中に転倒し・・・練習を切り上げなければならなかった。
問題が起きたのは右足・・・だから事態はより深刻だ・・・

A:そうだね・・・

M:彼がどのようなコンディションなのか見よう
最善の戦略は彼のフリーの難度を少し下げることだ。
でも僕達は羽生結弦の話をしている
史上最高の一人、いや史上最高のスケーターだ。
何が起こるか見よう
これはある意味でプルシェンコとロシアにオマージュを捧げるプログラムだ。

A:4サルコウ
つまりプログラムを変更した

A:4トゥループ

A:3ループ

A:3フリップ

A:4トゥループ/Eu/3サルコウ(笑)
信じられない
実質、ミスから別のコンビネーションを引き出して見せた

A:3アクセルで転倒

A:まだアクセルがもう1本残っている

A:1アクセル

(演技終了)

 

M:当然のことながら、彼はプログラムの難度を下げた

A:正しい判断だった

M:これは彼の傑出した頭脳明晰さを示している
明らかに不備な足首で彼は滑った
いずれにしても前半は絶叫に値する出来だった。
完璧な4サルコウと4トゥループを決め、+5を付けたジャッジもいた
4トゥループ/Eu/3サルコウのコンビネーションは見直さなければならないけれど、
技術点80点を持ち帰り、90点ほどの演技構成点が出るだろう
この技術点が確定ならフリーは約170点、つまり優勝だ。

足首に過剰な負担がかからなかったことを願うばかりだ。
なぜならグランプリファイナルまで僅か3週間弱だからだ

A:2週間半後だね。
本当に難度を下げてくれてよかった。
彼ならトリプルだけのプログラムでも勝てた
確かに幾つかのミス、とりわけ通常、彼の得意技であるアクセルでミスがあった。
終盤は疲れているのが分かった。

頭を振っている。
素晴らしい演技を贈ることが出来なかったと彼は知っているからだ

出来る限り足を守るために難度を落としたのは正しい選択だったと僕は思う。
いずれにしても彼が各エレメントに持ち込んだクオリティは並外れていた。
そしてあのコンビ―ション、4トゥループ/Eu/3サルコウで見せた闘う能力。

これは最初の4サルコウ
スペクタクルだ

M:実際、ジャッジは+4か+5を与えた

A:当然だろう

M:最終的に3本のクワドを着氷した
3アクセルが1本足りなかった

A:1本は転倒だった
(アクセルでミスするのは)彼にとっては異常なことだ

M:今日までにユヅルは今シーズンのプログラム6本で13本のクワドを成功させた。

A:宇野昌磨は何本?

M:16本。でもプログラム7本だ
フリーが1つ多い
いずれにしても平均本数は同じだ

A:このオイラーは明らかに回転不足だったから何点か失うだろう。
サルコウは回転し切っていた
でもオイラーの基礎点は僅かだから

M:半点だね

A:僕は技術点は上がると思う。
ライブではTESカウンターにコレオシークエンスの得点が加算されていなかったから
僕の思い違いかもしれないけれど

M:これは大人になった羽生だ
身体の声を聞き、自分の身体がどう反応するか分かっている羽生だ。

ここは彼がグランプリ大会初優勝を飾った地だということを思い出してもらいたい。
もう7年も前のことだ。
彼はまだ17歳にもなっていなかった。
そして今、ここの地で彼のキャリアにおけるグランプリ10勝目を飾ろうとしている。
グランプリ優勝二桁を達成したのはプルシェンコ、ヤグディン、チャンだけだ

A:パトリック(チャン)だね(笑)

M:勿論だ

A:ある程度の重みを持つ名前ばかりだ。

M:皆さんも気が付いたかもしれないけれど、彼はフリープログラムの幾つかのパッセージを少し簡略化した

A:当然だ。自分の身体を守るために

M:なぜならコンディションに不安を抱えていたからだ。そして正しい判断だった。

A:勿論だ
この観点においてもプログラムを少し簡略化したから、もしかしたら演技構成点で少し代償を支払うかもしれないけれど、それは正しい解釈だと思うし、文句は言えない

M:それでも、もし90点以下だったら僕は唖然とするけどね。
ジャッジがどう評価したか見てみよう
得点が出るまでに時間がかかっているけれど、技術点は80点以上だった

A:82点だ

M:78.25
少し下がったけれど、見直さなければならないエレメントがあったから
3連続のコンビネーション

A:おそらくアクセルも回転不足と判定されたのだろう

M:演技構成点は90.64点で断トツで首位に立った

翻訳の無断転載、二次使用は固くお断りします。翻訳の一部を引用する場合には、必ず出典を明記し、当該ページのリンクを貼って頂きますようお願い致します。

 

イタリア解説EuroSport版「2018ロステレコム杯~羽生結弦SP」

イタリア解説EuroSport版「2018ロステレコム杯ダイジェスト~羽生結弦FS」

*******************
☆ロステレOrigin
久しぶりに見ましたが何度見ても泣ける・・・😭
オトン達がものすご~く心配しているのが声から伝わってきます。

ヤグ様とタラソワさんも温かい:awww:

6分間練習で必要最低限のジャンプしか跳んでいなかったので、怪我が深刻なのはすぐに分かりました。
4ループを抜いて、4Tと4Sのクワド2種3本の構成にすることは予想出来ましたが、後半のジャンプ構成をここまで大幅に変えてくるとは思いませんでした。
最初の4Tがステップアウトになったので急遽オイラー3Sに変更し、3Aからの2本のコンボが入らなかったけれど予定ではきっとこうだったのでしょう

4S 4T 3Lo 3F / 4T-3T* 3A-eu-3S* 3A-2T*

怪我前の予定構成はおそらくヘルシンキと同じ

4Lo 4S 3Lo 4T / 4T-3Asq* 3F-3T* 3A-eu-3S*

3本目の3ループ以外全部違う・・・😱

こんな状態でも棄権せずに競技するだけでも驚異的なことなのに、ジャンプ構成をほぼ完全に変更し(当然ぶっつけ本番)、しかもクワド3本、コンボ3本後半固め打ち・・・
マッシミリアーノさんはもはやエスパーの領域だと

アンジェロさんは普段ほとんど呟かないのにこれはリツイートしていました

今シーズンは怪我無く過ごせますように・・・
それが彼を応援する皆の願いです

Previous Entries イタリア解説EuroSport「Bol On Ice2019より~女子の高難度ジャンプについて」 Next Entries 8月6日~ボローニャの灯篭流し「水上にユヅルへの願いと祈りを込めて」