イタリア解説EuroSport版「2012ニース世界選手権~羽生結弦SP」

また過去の映像から
ニース世界選手権の男子ショートプログラムから羽生結弦選手の演技です

動画

Elena Cさんが動画を上げて下さいました
貴重な映像をありがとうございます!

ニコ動版>>
miiさんが翻訳を書き入れて下さいました。ありがとうございます!

実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ

(演技前)

マ:それでは待望の羽生結弦の演技を見よう

非常に若い

94年クラス、しかも12月生まれの選手

だからまだ18歳になっていない。それどころか少し前に17歳になったばかりだ

傑出した才能に恵まれた選手で、今シーズンはおそらくフリーの方が成功したプログラムだと言える

練習では何度も4回転ジャンプに挑戦し、何の問題もなく決めていた。

彼に注意して欲しい。彼もまたメダル候補になる可能性がある

ア:この少年の非常に柔らかな膝の屈伸は

マ:織田を彷彿させる、日本の選手で言うなら

ア:ブラーヴォ、その通り!でも多くの日本人選手がこのスペックを持っている

ファンタスティコだ

 

(演技中)

ア:4トゥループ/2トゥループ

ア:さあ次に注目して欲しい

バックカウンターから3アクセル

少し着氷が乱れたけれど、非常に難しい入りから跳んでいる

ア:残すはステップからのジャンプだけ

ルッツがシングルになってしまった!信じられない!

非常に競争力のあるプログラムになり得たのに・・・これで台無しになってしまった

ア:足換えシットスピンも素晴らしい

羽生はその柔軟性のおかげでスピンも強い

(演技後)

残念だ・・・

冒頭の4トゥループは素晴らしかったのにルッツがシングルになってしまった。

信じられないミスだ

マ:でもバックカウンターからのアクセルって(笑)

クレージーだよ、そうだろう?

ア:僕が思うにこれは存在し得る最も難しい究極難度の入り方だよ。

実際、こんな入り方の3アクセルは未だかつて見たことがない

しかも今日は着氷がほんの僅かに乱れたけれど、とはいってもほとんど影響のない小さなミスだけれど、彼が綺麗に決める時は入り方の難しさだけでなく、まさにミスター・トリプルアクセルだ。高さと幅のある巨大なジャンプで空中姿勢も完璧

マ:説明がつかないのがルッツのミスで、これで6点失った

ア:このエレメントはゼロ点なった。見てよ、復習している(笑)

マ:彼もルッツで起こったことが信じられないんだと思うよ

ア:僕もそう思うよ。度々起こるミスじゃないし、ミスすることはあってもシングルになってしまうことはあまりないだろう

マ:でもポテンシャルは途方もないよ

今日の演技がともかく、並外れた才能があって銀河点に到達出来る可能性がある

ア:並外れている。全てのエレメントの質が素晴らしい。

この4クワドの着氷は完璧ではなかったけれど

完璧でないと言うのは後にトリプルが付けられず、ダブルになってしまったと言う意味だけれど(笑)

マ:こういうところでパトリック・チャンと差がつくね

パトリック・チャンならここはセカンドを付けず、ルッツをコンビネーションにした、今日起こったようにね

ア:チャンは今日、戦略面における熟練性を見せつけた

それに彼のプログラムは非常に巧みに構成されている。

4トゥループのコンビネーションの前にもそれほど難しくはないけれどステップが一応入っているから、4トゥループの着氷が完璧でなくてGOEでプラスを獲得出来る、あるいは最悪、単独ジャンプになってしまっても僅かなマイナスで済むようになっている

これが他の多くの選手達との差だ

マ:こうなると、明日のフリーで最終グループに入るのは難しいね

ア:本当に残念だ。彼はメダルの鍵を握る大会の重要な主役になれたのに

事実、彼は他の全選手を脅かす資質を持っている

マ:でもフリーで160点、いやそれ以上を出すことは出来るよ

77.07点、アモディオとほぼ3点差

ア:でも(アモディオは)羽生に抜かされないためには自己ベストを出さなければならない。

勿論、羽生結弦もベストの演技をする必要があるけれど

 

*******************************

最近の羽生君はイーグル4Sイーグルとかイーグル3Aイーグルとかツイヅルからの3Fとか常識、というか理解の粋を超える必殺技を次々に考案・開発しているので、もはや慣れてきてしまっていますが、当時はバックカウンターからの3アクセルは衝撃的だったんですね

2人ともルッツのミスをとても残念がっていますが、この時点では(私もそうでしたが)翌日、他の選手全員を文字と通り「食ってしまう」伝説のプログラムを生み出して、この大会の実質上の主役になろうとは予想していなかったんでしょうね。

Previous Entries イタリア解説EuroSport版「2011GPF~羽生結弦FS」 Next Entries イタリア解説EuroSport版「2012ニース世界選手権~羽生結弦FS」