イタリア解説EuroSport版「2015四大陸選手権女子シングル・ダイジェスト」

ヨーロッパの選手が出場した四大陸選手権はEuro Sportチャンネルでダイジェスト版のみが放送され、女子は上位7選手、男子は上位3選手の演技が放送されました。男子は神大会で日本の選手も皆素晴らしかったのに、3選手しか放送してくれなくて残念でした・・・(涙)

今大会、女子では回転不足&エッジエラーの判定がかなり甘かったようで、アンジェロさん、マッシミリアーノさん共にかなり辛辣でした。特に上位選手に関しては回転不足&エッジエラーのダメだし解説のようになっていて、最終的にロシアの選手達は遠いという結論に達していました(苦笑)

そんな彼らが最も絶賛していたのは、質の高いルッツを跳ぶ16歳の永井優香ちゃんでした。印象に残った解説のいくつかをご紹介します。 nagaiyuka

<永井優香ちゃんのSP後>

マ:永井は昨シーズンに比べて飛躍的に進化した。全日本ジュニアでは更に上を行く樋口新葉に敗れたが、全日本シニアではシニアのトップ選手達をしのぐ演技を見せた。フリップではエッジの問題を抱えているが、ルッツは非常に安定している。これはジュニアのプログラムをシニア用にアレンジしたものだ。

ア:技術的に非常にハイレベルな説得力のあるプログラム。この少女は間違いなく非常に興味深い選手だ。

特に高さのある素晴らしいルッツ。現在、女子シングルでこれほど美しく高さのあるルッツを跳べる選手はそんなにいない。日本ではいずれ強力な戦力になるであろうジュニアの選手達が着々と育っている。おそらくロシアの少女達の牙城を崩せる可能性があるのは日本の現在ジュニアの何人かの選手だけだろう。最も有力なのが樋口新葉。

マ:樋口は永井と比べても別次元だろう。ロシア娘達とポリーナ・エドモンズぐらいの差がある。

 

<中国の李子君のSPの後>

マ:才能と言う点でポテンシャルの高い選手のひとりがこの李子君だろう。

ア:非常に優雅で動きの美しい選手。繋ぎの濃い非常に豊かなプログラム。ジャンプの質も高く、ショートではGOEを最も多くもらった。

マ:怪我の後、なかなか復調できなかったが、才能のある選手だからオーサーの手に委ねたらきっと大変身するだろう。ロシアは政治的理由で(笑)カナダに選手を送れないけど(カナダとロシアは仲が悪い)、中国はそういう問題はないし、(選手に投資する)お金だっていっぱいあるだろう。

 

<永井優香ちゃんのFS後>

ア:非常に野心的なプログラム。ループがシングルになったから7トリプルは実現しなかったけれど、2本のルッツ、エッジに!が付いたけれどフリップ、そして後半の見事な2A-3T-2T。幾つかのミスにも関わらず技術点ほぼ60点を保証するプログラムだ。

マ:彼女のこの得点は欧州選手権なら5位だった。この得点に注目だ。優香は来季シニアに上がるけれど、日本ではジュニアのライバル達の方がシニアのライバルより強い。来季、ノービスからは2人の強力な選手がジュニアに上がってくるけれど(強力というのは練習で4Sに挑戦している選手ということだ)、優香はシニアのカテゴリーで手持ちのカードを駆使して存分に勝負することが出来る。才能溢れる選手で、これは強力なプログラムだ。

ア:彼女は高難度ジャンプをプログラム前半に跳んでいるけれど、ジャンプの質が高いから高い加点を稼げる。例えばトゥクタミシェワもジャンプの出来栄え点で基礎点のギャップを埋めている。永井優香も同じ戦略で行けばいい。ただし、エリザヴェータはフリップの質も素晴らしいの対して、彼女はエッジエラーが付くから、これから矯正していかないといけない。勿論、表現面でも成熟していかなけばならない。

マ:それはこれから進化していくだろう。

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 ☆ 永井優香ちゃんは個人的に注目している選手の一人です。
回転不足やエッジエラーに縁のない質の高いルッツが跳べるのは強いですね。セカンドに3Tを難なく付けられるのも大きいです。

アンジェロさんは今後、女子シングルの勝敗はルッツの質で決まると言っていました。
この時点ではリーザのジャンプ構成はラジオノワ選手や宮原知子ちゃんより低かったんですよね。それがワールドでは3Aと後半3T-3Tという女子では史上最高難度の最強プログラムを装備してきました!!

マッシミリアーノさんが早くも新葉ちゃんに注目しているとは!
こういう解説を聞くと、彼らが13~14歳の頃の羽生君について何て言っていたのか聞いてみたかったなあと思います。

そういうことですから、文部科学省さん、フィギュア女子を「A」に戻してください!!
BならまだしもCって・・・!!

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