イタリア解説EuroSport版「2016マルセイユGPF~羽生結弦FS」

イタリア・ユロスポの男子フリーから
羽生結弦選手の演技の実況解説です

Elena Cさんが動画を上げてくれました!いつもありがとう!
Grazie Elena!!

 

実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ

 

マ:次は羽生結弦の番だ

おそらく彼はネイサン・チャンの得点を聞いていただろうし、見ていたかもしれない

彼も4本の4回転ジャンプを跳ぶつもりだ。

しかもグランプリファイナルのフリーという非常に重要なプログラムで

ア:彼は最高レベルで滑る必要があるし、何一つ蔑ろにしてはならない。

何故ならネイサン・チェンも宇野昌磨も恐るべきレベルの演技をしたし、282点はいずれにしても高得点だ

マ:2人とも自己ベストを更新した

(演技中)

ア:4ループ

綺麗に決まった

4サルコウ、これも完璧

3フリップ

4サルコウで転倒

2本目の4サルコウだった

4トゥループ

これは決まった!

マ:鍵になるエレメントだ

ア:当然3アクセル/3トゥループ

次は2本目のアクセル

3アクセル/ループ/2サルコウ

マ:札幌と同じだね

ア:最後のジャンプ、ルッツ

シングルになってしまった

(演技終了)

マ:この演技で彼は他の選手達に扉を開いてしまった

技術点が100点に届かない。3回転ジャンプが2つ足りなかった

そして2本目の4サルコウで転倒

彼は激怒している

ア:確かに他の選手達が非常にハイレベルな演技をした後で、本調子じゃない演技をしてしまった。

このプログラムは・・・おそらく188点?

マ:いずれにしても90点を少し超える演技構成点は出るだろう

転倒があったから・・・最高で190点ぐらい?

ア:そうだね

176点で首位に立てるからが、現時点では1位になるだろう

問題は・・・

マ:宇野昌磨とネイサン・チェンは打ち負かすだろうが、問題はパトリック・チャンとフェルナンデスだ

ア:そうだね・・・扉は開かれた

だから試合としては面白くなった。

これから勝利に必要な得点を握る選手達が羽生に挑戦する。

日本の選手がショートで築いた得点差は巨大だけれど

スタートは最高だった。これまでで一番質の良い4ループのひとつを決め、最初の4サルコウも良かった

マ:2本目のサルコウで苦戦している

プログラムのあの位置で決めるのが大変なんだろう。

ア:これは最初のジャンプ、4ループだ

マ:忘れちゃいけないけれど、REPになるから得点は更に下がる

ア:これは最初のサルコウだと思う

マ:驚異的な美しさだ

ア:全くだ

マ:おそらく数学的に+3だ、議論の余地はない

ア:本当に素晴らしいジャンプ。完璧な空中姿勢

これは3フリップ

実質何の準備もなく跳んでいる

この着氷を見てよ

何て自然なんだ

リラックスしている

これがミスしたジャンプだ

ここで得点を失った。

マ:大きなミスだった

ア:最終的に足りなかった3回転ジャンプは3つ、いやごめん、2つか

3アクセルに3トゥループを付けたから

4トゥループは良かった

マ:2トゥループが一つなかった

ア:そうだね、だから2T、3S、3Lzがなかった

マ:その通り

ア:これを見てよ

3アクセル/3トゥループ

非常に美しい

質の高いジャンプだ

マ:羽生にはファイナル四連覇がかかっている

プルシェンコも4度優勝しているけれど、連続ではなかった

これで他の選手達に対して隙を作ってしまった

彼らはおそらく羽生結弦の得点を聞くことになるだろう

最良の予想では190点を持ち帰る

ア:そうだね

だから296点ぐらい?

マ:ニュースとしては羽生結弦がファイナルのプログラムで負けることだ

ファイナルで滑ったここまでの7つのプログラムでは全て1位だった。

ア:確かにこのプログラムは宇野とチェンのフリーの得点には届かないだろう

マ:二人とも素晴らしい出来だったからね

187.37点

技術点が2.5点下がったけれど、どこが下がったのか理解しなければならない

ア:もしかしたら4サルコウが回転不足だったのかもしれない

マ:フリーは3位だけれど、293.90点で首位に立った

皆さん、いずれにしても高得点だ

史上、この得点を超えたことがあるのは誰が?

彼とフェルナンデスとパトリック・チャンだけだ

 

後に滑ってフェルナンデス選手とパトリック・チャン選手の演技後のコメントから抜粋

エレナさんの動画です
ありがとう!Grazie Elena!

(ハビエルのFS後)

マ:見てよ、フェルナンデスのファン1号がいる

ア:何て顔をしているんだ!(爆笑)

拍手をしているけれど、ハビはチャンスだったのにスタートが良くなかった

マ:アンジェロ、ここでは因縁の対決が再燃する

羽生結弦とパトリック・チャンだ

ア:その通り

注意しよう

パトリックは彼を上回れる得点を握っているし、ショートではそれほど大きく引き離されていない

マ:最近、(チャンは)最後にリンクに降りるとある種の殺し屋になる

彼が好む犠牲者は羽生のお気に入りの選手の一人、ジン・ボーヤンだ

日本大好きのエフゲニア・メドヴェデワと日本のアイコン、羽生結弦が抱擁しているけれど、次はパトリックの番だ

(パトリックのFS後)

マ:彼が望む望まないはともかく、羽生は今日もフィギュアスケートの歴史を作った

何故ならグランプリファイナル四連覇を成し遂げたからだ

ショートプログラムで勝負を決めた

今回はこれで差をつけた

ア:大台を超えてライバル達を全滅させた。

特にフリーでいい演技をした選手達をね

一方、彼の優勝を阻むことが出来た選手達、パトリック・チャンとハビエル・フェルナンデスのことだけれど、彼らはフリーで完全に失敗した

最終的に2つのプログラムで最も安定していた選手が優勝した

納得の行く結果だ

(中略)

ア:転倒のある演技はもはや想定内だ。

僕達は本当に驚異的なほど高難度のプログラムを見ているんだから

パトリックのプログラムは恐るべき難度だ。

3本のクワドと2本の3アクセル

マ:フェルナンデスと宇野昌磨と同じだ

3クワドに3アクセル2本

羽生とネイサン・チェンはクワド4本のプログラムを披露した

もはやこれがスタンダードなんだ

ボーヤン・ジンもクワド4本の選手

ア:勿論ミスもあるけれど、それは彼らが極めて難しいことに挑戦しているからだ

マ:まとめると、あまり期待されていなかった選手達が素晴らしいフリーを滑り、リッポンは例外だけれど、ビッグ3が多かれ少なかれ苦しんだ

ア:前の選手達の傑出したパフォーマンスがプレッシャーになったのかもしれない。

マ:そうだね

おそらく正しい見解だと思う

最終的に羽生結弦が優勝したけれど、苦しい戦いだった

ア:前回みたいにダントツの圧勝というわけではなかったね

マ:でも10点差だよ

ア:確かに(笑)

マ:羽生はライバル達に扉を開いたけれど誰も入ることが出来ず、グランプリファイナル4連覇を達成した

史上、誰も成し遂げたことのない快挙だ

男子シングルではプルシェンコが4勝したけれど、連覇ではなかった。ヤグディンやその他のライバルが連勝を阻んだ

 

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マッシミリアーノさんの「彼は激怒している」に笑っちゃいました!確かに・・・

でもフリーは本当に美しいプログラムですね。
後半にミスがあったけれど、前半は本当に美しくて涙が出そうになるほど感動しました。
特にステップシークエンスから3フリップに入る流れはこの世のものとは思われないほど美しかった!
最初の2本のクワドもあまりにも簡単に自然に跳んでいて、振付の一部みたいでした。
最後のルッツがシングルになってしまったけれど、イナバウアーも前より長くなって手の振りも美しかったです。

フリーはハビ台落ち、パトリック3度転倒という大波乱の衝撃的な結果でしたが、ハビエルはお疲れみたいだったし、パトリックはミスを連発したけれど、4サルコウが綺麗に決まったので今後が楽しみです。

羽生君の超絶難度のプログラム(アンジェロさん曰く狂気と紙一重のプログラム)はきっと来季までにこの構成に慣れて安定させていく戦略なんでしょうね。
まだ伸びしろが一杯あるので完成したらどんなプログラムになるのかワクワクします。

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