イタリア解説EuroSport版「2016NHK杯~羽生結弦FS」

男子フリーは残念ながら生中継ではなく、今朝早くに放送されました。
実況はショートと同じアンジョーニ・ランゼロットさんです

2016NHK_FS

エレナさんが速攻で動画を上げて下さいました!
ありがとう!Grazie Elena!

実況:アンジョーニ・ランゼロット
解説:アンジェロ・ドルフィーニ

 

ラ:さあ、おふざけはもう終わりだ
札幌開催のNHK杯における真実の時がやってきた。

羽生結弦とネイサン・チェンの対決だ
ショートを終えて羽生結弦は103.89、ネイサン・チェンは86.94

驚異的な点差だ

日本の羽生結弦が彼の母国の観衆の前でこのフリープログラムを彼の能力通りに滑ってくれるだろうという僕達の期待を緊張によって裏切るはずがない。

羽生はカナダではパトリック・チャンに敗れて2位だった。
ここホームではナンバーワンであることを見せつけなければならない

ア:いずれにしてもカナダでも幾つかのミスがありながらフリーで180点を越えた。

(演技中)

ア:仙台出身の規格外の選手の冒頭のエレメンツ、ループに注目して欲しい

ア:4ループ! 完璧に決まった!驚異的だ!

グランプリでは史上初だ!

ラ:並外れた4サルコウ!

クラクラするほど美しい!

ア:ステップシークエンスで僅かにバランスを崩した

ア:実質準備なしの3フリップ。完璧に振付の一部になっている。

ア:2本目のサルコウ

4サルコウで転倒!後半の最初のエレメンツだった

ア:でもすぐに立て直して4トゥループ!
驚異的なほど自然に実施した。

彼にとって鉄板の3アクセル!3トゥループとのコンビネーション
後半に入ってからかなり経っている

ラ:クオリティがどんどん高くなっている

ア:2本目の3アクセルは完璧、ループ・・・
あ~2サルコウになった!
本来トリプルを予定していた。
プログラム終盤に驚異的な難度の2本のコンビネーション

ア:まだ高難度のエレメンツが1つ残っている

時としてうまく決まらないことがあるジャンプ
ここでも助走はほとんどない。3ルッツ!!!完璧!

ア:圧倒的な羽生結弦!
100点を大幅に超える技術点、そして歴史に残るプログラムなった。

何故ならグランプリ大会で史上初めて4ループを完璧に着氷したからだ

ミスはあった。
得点という意味では重いミスだった。

何故なら2本目の4サルコウで転倒したからだ
転倒によるマイナス4だけではなく、2本目がコンビネーションに出来なかったから繰り返し(REP)になる。つまり基礎点の70%しか入らないことを意味している。
だから得点的にかなり痛いミスだった。

僕が思うにこれで6~7点は失っている・・・いやコンビネーションにならなかったからもっとだろう
つまり、このプログラムは技術点115を余裕で超える
いや、それから3アクセルのコンボネーションの3サルコウも入らなかったから・・・
そうだね、このプログラムはクリーンに滑ったら技術点120点を余裕で超える。他の選手にとっては想像すら出来ない代物だ。

ラ:君がリアルタイムで強調したように、何か驚異的なことだ
特にプログラム終盤は途方もなかった。中盤でミスがあったけれど。

僕は日本の観客も観察していたんだけれど、彼らは普段は礼儀正しいけれど・・・マスクをした観客達も羽生を見ながら笑顔になっているのが分かった。

まさに本物のスペクタクルだった
羽生は日本で母国の観客の前で素晴らしい演技を披露した。

多分、あのミスがあったから、その後より完璧に滑り切る能力を発揮出来たのかもしれない。
だってあのミスの後、断固たるリアクションが必要だったからね。

ア:すぐに立て直した。
キス&クライで彼のコーチと話していたけれど、あの4トゥループは・・・

(スロー映像)

ア:ハイライトは間違いなくこれだ
4ループ。軸は完璧じゃなかったけれど、僕達が見ているのは絶対的な規格外の選手だ。

僕は個人的に史上最高の選手だと思っている

何故なら彼がコンプリートな選手だからだ。
神懸かり的なスケートのクオリティ

この4サルコウは驚異的だ。
完璧な空中姿勢
着氷は・・・羽生がとても簡単なことをしているようだ
本当は究極難度のことをやっているわけだけれど(笑)彼は簡単にやってのける

この柔らかで流れのある着氷。

それだけで大会全体のチケット分の価値がある3アクセル

プログラム後半にこの4トゥループ

そしてしばしばその全てが振付の中に完璧に組み込まれている
この点においてこのプログラムはまだまだ進化していくに違いない。

なぜなら、彼自身、トランジション満載で難しい入り方から非常に高難度のジャンプを跳ぶプログラムを滑ることに慣れているけれど、今シーズンはプログラム難度を可能な限り限界まで引き上げたから(笑)

ラ:当然、足りないものは何もないね

ア:その通り(笑)。

だから今はこの点においてまだ少し足りない。

でも皆さん、彼は驚異的なスケーターで、先シーズンも言ったけれど、現在の採点システムを崩壊させようとしている。

だって技術点でこれほど簡単に100点を大幅に超えられたら、他のどんな武器を使っても彼について行くことは誰にとっても困難になる。

技術点と演技構成点のバランスが崩れてしまう。
でも彼はこれまでも何度も採点システムを再考案させてきたスケーターだ。

ラ:彼はファイナルを既に三連覇している。そして4度目の優勝に向かっている。

勿論、フェルナンデスとの対決になるだろうけれど

いずれにしてもファイナル三連覇は歴史的な偉業だ。彼以前に3連続で優勝した選手はいなかった。

君の言う通り彼のスケートは神懸っている。

さあもう何度目になるか分からない銀河点を待とう

ア:皆さん、197.58点
転倒があって、トリプルジャンプが1つ足りなくて200点近い得点

フェルナンデスは200点を越えたから今シーズン最高得点ではないけれど、合計得点を待とう。総合得点は驚異的な数字のはずだ

301.47点!

ラ:去年のファイナルで獲得した彼の自己ベスト330.43点からは遠いけどね(笑)

演技後の札幌アリーナの観客の拍手が物語っていた。

2位248.44点に対して301.47点

ア:羽生結弦は今シーズン最高総合得点を引っ提げてファイナルに飛んでいく。
日本人選手の力を見せつける演技は驚異的だった。

(ネイサン登場)

ネイサン・チェンの手持ちのカードではどうやっても彼を追い抜くことは出来ない。
でも今大会の重要な瞬間がやってきた。
アメリカ選手にとってファイナル進出への大チャンスだ。

ラ:つまり彼は日本でのこの札幌大会において地球人の中での1位を獲得しなければならないってことだね。

ア:その通り!(爆笑)

プロトコル>>

******************************

マッシミリアーノさんはいなかったんですけれど、アンジェロさんもメチャクチャ熱いですね。普段は冷静でクールで、マッシミリアーノさんに押され気味な感じですけれど、今日は4ループが決まった瞬間からもう興奮状態で演技後は堰を切ったように喋りまくっていました。

羽生君を形容するのにSopranaturaleという言葉を使っていましたが、超自然的な、神懸った、神秘的な、という意味です。

ネイサン選手はフリーでルッツ、フリップを含むクワド5本(今回は4本)を跳んでも地球人カテゴリーなんですね・・・

明日は各カテゴリーの上位3選手の演技を詳しく分析・解説するダイジェストが放送されます。
マッシミリアーノさんだったらいいな・・・

Previous Entries イタリア解説EuroSport版「2016NHK杯~羽生結弦SP」 Next Entries イタリア解説EuroSport版「2016NHK杯ダイジェストより~羽生結弦」