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イタリア解説EuroSport版「2017ロステレコム杯ダイジェスト~樋口新葉FS」

~まだその才能の全てを披露していない。だから樋口が一体どこまで到達出来るのか想像出来ない~

大会翌日に放送された上位3選手の演技を詳しく解説するダイジェストから
樋口新葉ちゃんのフリーの解説です

Wakaba2017CoR_FS3

 

実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)

 

M:日本の樋口新葉
ショートプログラム3位
コンビネーションジャンプの減点が惜しかったけれど、圧倒的な技術を持つ選手だ。
事実を言えばまだその才能の全てを披露していない。だから樋口が一体どこまで到達出来るのか想像出来ない

A:全く傑出したポテンシャルだ
技術だけじゃない。並外れた選手だ

M:まだ16歳だよ
2001年1月生まれだ

A:とても有名な曲だ
スカイフォール
ヴォーカルはアデール

この最初の数秒で既にその驚異的なクオリティに目を奪われる
技術だけでなく、スケーティングの滑らかさにも

現在の女子シングルで最もスピードのある選手の一人だ

それに卓越した2アクセルも所持している

難しいコンビネーション、3ルッツ/3トゥループの前にもステップを入れている

一つ指摘すると、彼女のような選手なら冒頭の2アクセルはもっと複雑な入り方に出来ると思うけれど、でもこの選択は

M:事実は言えば、そこは3アクセルにするつもりだったんだ

A:そうだね

M:でも練習でこの要素が入らないから、リスクを冒すわけにいかず断念した。
ひょっとしたらこの先、構成が変更される可能性も除外出来ない

でもこれほど質の高いスケーティング、これほど立派なルッツがあるんだから、敢えてリスクを冒さなくてもいいと思う

A:コレオシークエンスも興味深い

それから樋口の一番大きなミス、サルコウがダブルになってしまった
このサルコウはまだプログラム前半だ

2本目のコンビネーション、3ルッツ/3トゥループ
彼女のプログラムの中では一番助走が長いけれど、後半のボーナスも付くから、今回のように綺麗に決まればプログラム中、最も高い得点をもたらす要素だ

3ループの前にもステップ

例えば2アクセル/2トゥループ/2ループはバックカウンターから跳んでいる
残念ながら着氷は完璧じゃなかったけれど

綺麗に決まった3フリップ
エッジがあまり明確ではないから樋口にとってリスクのあるジャンプだけれど、今回のように!も付かないと、高さと爆発力のあるジャンプで着氷に流れもあるから大きな加点がもらえる

ステップシークエンスでも非常に難しい振付要素がふんだんに盛り込まれている

これを見て欲しい(スピン前のスパイラル)
これはもの凄く難しいことだ
こんな不安定な体勢から単独でも難しい入り方のスピンに繋げている

樋口のプログラムの要素と要素の間の繋ぎを詳しく見たけれど、彼女のフィギュアスケートは非常に複雑で高難度だ

傑出した技術を持ち、日本の平均的な選手達と比べると優れた表現者でもある

身体の動きだけでなく、表現も
彼女の表情も見ただろう。音楽に入り込んでいた

だから本当にホールパッケージの選手だ

勿論、常に全てを揃えるのは簡単なことではないけれど、もしそれが出来れば誰にとっても恐ろしい選手だ

M:今後、プログラム構成には手を加えるかもしれないね
もっと恐るべき選手になるために

いずれにしても3大会連続200点越え
今大会は207.17点だったけれど、前の2大会では210点を大幅に超えた

つまり樋口はようやく安定感を手に入れ、誰にとっても強敵になるだろう

A:疑念の余地はない
平昌への道のりは彼女にとって非常に険しいけれど

M:他の全ての日本女子と同じようにね
ここでは坂本を13点差で破ったけれど、まだ本田、三原、宮原がいる
ライバルは多い

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16歳にして芸術の国、イタリアの解説者に表現力とスケーティングをここまで絶賛される新葉ちゃん!

このブログではユロスポ版の解説は今のところ羽生君と新葉ちゃんしか翻訳していませんので、このお二人の解説は常に温かく、どの選手についても褒めてくれると思われるかもしれませんが、決してそうではなく、ユロスポ版はRai Sportのマンマ解説に比べると、どちらかというと辛口で、芸術性や表現について「学芸会みたい」「ジュニアっぽい」「音楽と無関係な演技だった」と酷いことをズケズケ言いますし(マックス・アーロン選手などは毎回、可哀そうなくらい酷評されています)、技術要素に関してもエッジや回転がクリーンでないジャンプ、プレロテジャンプについて情け容赦なく指摘しますので、結構タブー物件もあります。

勿論、素晴らしい演技についてはどの選手でも手放しに絶賛します

マッシミリアーノとアンジェロさんが日本女子で、ポテンシャル/才能という点において特に注目しているのは、新葉ちゃん(ダイヤモンドの原石、途方もないポテンシャル)、真凛ちゃん(天性の表現力を持つ才能豊かな選手)、紀平梨花ちゃん(傑出したジャンパーで華のある魅力的な演技、ホールパッケージ)の3人だと思います。

中国杯では新葉ちゃん、舞依ちゃん、真凛ちゃんがぶつかりますね
もう少しアサイン何とかならなかったのか・・・
スケカナは女子の回転不足判定が異常に厳しかった上に自爆する選手が続出したので、例えば回転に問題のない舞依ちゃんがここにアサインされていたら2位には入れていたでしょうし、新葉ちゃんでも2位だった・・・(大会によって点の出方は多少異なりますので単純比較は出来ませんがアシュリーはロステレなら9位だった)
グランプリはいつも思いますけど、結構アサイン運にも左右されますね

中国杯、楽しみです!
自分を信じて頑張って!

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち