イタリア解説EuroSport版「2017四大陸世界選手権より~ネイサン・チェンFS」

ネイサン・チェン選手のフリー演技の解説から
印象的な部分を抜粋します

 

実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)

翻訳は抜粋・一部要約です

 

(演技後)

M:驚異的だ

トゥジャンプの魔術師

これほど難しいトゥジャンプを跳べる資質は初めて見た

A:恐ろしい

技術点では羽生を上回っている

驚異的だ

確かに羽生はクワドが1本なかったけれど、非常に質の高い4本のクワドと2本の3アクセルを決めた

彼はクリーンじゃない着氷が幾つかあったけれど、ルッツとフリップを含む5本のクワド

M:TES115.80

フリーでこの得点を上回ったことがあるのはいつものあの2人だけだ

今日彼は歴史を作った

一級大会でクワドを5本着氷したのは彼が初めてだ

今後、彼は何をするべきか

リスクのある2本目の3アクセルを止めて4フリップか4ルッツを2本にする

方向性は明らかだ

つまりクワド6本になる

A:いずれにしても素晴らしい演技だった。

しかも今シーズン最高のフリーを披露した羽生の途方もない演技の後、プレッシャーのかかる中での演技だった

M:ネイサン・チェンにはショートの貯金が6点ある

そしてこの技術点で+3、つまり9点

羽生結弦の演技構成点は94点だった

つまりネイサン・チェンの演技構成点が85点以上なら彼が勝つ

A:もしそうなったらサプライズだ

いずれにしてもネイサン・チェンは手持ちのカードを全て出し切った演技をした

M:ネイサン・チェンについては意見が分かれる

90点に近い演技構成点を付けるジャッジもいれば、80点以下の価値しかないと見なす者もいる

A:80点以下というのはいくら何でも低すぎると思う

僕の見方によれば、彼はおそらく80点の価値がないかもしれない例えば中国のジン・ボーヤンより高い点に値すると思う。

なぜならスケーティングや表現の資質において彼より優れているからだ。

M:じゃあ聞くけれどジェーソン・ブラウンは85.72点だった

ネイサン・チェンは演技構成点で彼より高い価値があると思う?
この質問に答えてよ

A:・・・それは・・・難しいことを聞くね・・・

(得点発表)

A:88.86点

優勝に足りる得点だ

M:演技構成点で88.86点出たから彼の勝利だ

トータルは307.46点

史上300点を超えた第3の男

四大陸選手権を制した

アメリカの選手で四大陸選手権を制した選手はアダム・リッポンで同じく韓国だった

A:アメリカは韓国と相性がいいんだろう

M:演技構成点の採点方法について注意深く議論しなければならない

何故ならこの大会は疑問を呈することになるからだ

つまり羽生はグランドスラムを達成することが出来なかった

A:何という腹立たしさだ!

彼は挑戦し、フリーでは全てを出し切ったのに

でも1つの大会で2人の選手が300点を超えたことはこれまであった?

M:一度もないね

A:途方もないスペクタクルな大会だった

 

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2人ともネイサン選手の驚異的な演技を公正に称賛しつつも、羽生君が優勝を逃したことにあからさまにガッカリしていました。

そして私的にツボだったのがキス&クライ

羽生君のキスクラだけオーサーコーチに英語で懸命にリカバリーの説明をする羽生君の微笑ましい姿に二人共、完全に授業参観の父兄状態に

羽生君より若いネイサンや宇野昌磨君の時はこうはならない

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