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イタリア解説EuroSport版「2019埼玉世界選手権~アリーナ・ザギトワFS+」

おめでとうアリーナ!!!

女子フリーから
アリーナ・ザギトワの実況解説です。
(印象的な部分を抜粋します)

実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)(テクニカルスペシャリスト)

M:アリーナ・ザギトワはジュニア/シニアの主要大会(五輪/世界選手権/欧州/GPF)のタイトルを全て獲得した史上最年少の選手になることに挑戦する。
残るは世界タイトルだけだ。
その機会がやって来た。
アリーナ・ザギトワは現在ショート首位で2位のメドヴェデワを8点近くリードしている。
エフゲニア・メドヴェデワは元リンクメイトだ。

A:コレオシークエンスの後、命運を分ける瞬間がやってくる
2本目のルッツのコンビネーション
プログラム後半のボーナスエリアだ
2本目のルッツが近づいてきている
3ルッツ/3ループ
3フリップ/2トゥループ/2ループ
最後のジャンプ
3フリップ
綺麗に決まった

M:アリーナは偉業を成し遂げようとしている
3ルッツ/3ループは見直す必要があると思うが、このことは彼女が戦い抜いたことを意味している。
アリーナ・ザギトワの圧巻の演技!
彼女は偉業を達成し、歴史に名を刻もうとしている

A:達成は間近だ。
非常に高い技術点
仮に幾つかのジャンプが回転不足になっても大丈夫なほど余裕がある。
僕も3ルッツ/3ループには疑問を抱いた

M:でももしこれが通過したら、彼女の偉業は完成する。
ザギトワがメドヴェデワを大きく引き離して1位だ

A:技術点は少し下がったけれど、非常に価値の高い演技だった。

M:僕達が見た中で断トツに優れたフリープログラムだった。
素晴らしいクオリティを見せてくれた坂本花織(のミス)は残念だった。

僕達が今見ているのは本当に困難な時期を過ごさなければならなかったバンビーナ(子供)より少し大きいだけの1人の少女の涙だ。
アリーナは不死鳥のように灰の中から蘇り、世界選手権制覇にまで至った。

圧倒的大差だったショートと、技術点では少し紀平に劣るかもしれないが、演技構成点では最も高い得点を獲得するであろうフリーでタイトルを勝ち取った。
これは今日最高のフリープログラムだ。
これがアリーナ・ザギトワ
規格外の選手、アッテンションマーク(!)だ

A:この選手はこのタイトルを勝ち取ることで、スポーツ界のレジェンドへの仲間入りを果たす。
カルメンの音楽に乗せてこの偉業を成し遂げた。
80年代にソニア・ヘニー以来の五輪二連覇を成し遂げたカタリナ・ヴィットと同じカルメンで。
カルメンは史上最年少でのジュニア/シニア主要大会全冠達成の可能性をザギトワに贈ろうとしている。

これは途方もない快挙だ。
僕達は3ループを見ている
確かに、スローで見ても少し疑問が残るけれど、仮に回転不足と判定されても、結果は何も変わらなかった。

M:いずれにしてもこの試合の(コントロールパネルの)判定基準は最初からこうだった。
どの選手のどんなジャンプも全て認定された。
従って、彼女のジャンプも認定されなければ不公平だ

A:これが正しい判定基準かどうか分からないし、これについては議論しなければならならない。
でも敢えて言わせてもらうと、この試合のコントロールパネルは判定の仕事をほとんど放棄しているようにさえ感じられた。
このことが順位に実際に影響したかどうか分からないけれど
紀平の2本目の3アクセルは回転不足に見えたし、エラーが付くべきルッツを何本も見た。

いずれにしてもこれは今日最高のプログラムだ

M:これは途方もない高得点だ。
237.50点だ
メドヴェデワと14点差だ

A:大きな点差だ
今シーズン最高だったメドヴェデワに14点差

<表彰式前>
M:今日、僕達は歴史に立ち会った
まず紀平梨花が成功させた世界選手権史上初の3A3Tのコンボ
そしてエリザベート・トゥルシンバエワの4サルコウ
そしてグランドスラムの最後のタイトルを獲得したアリーナ・ザギトワ
彼女には多大な敬意を。
1月のあの困難な状態から復活し、ここまで到達するには多大の努力と意志と頭脳が必要だったはずだ。
彼女はその頭脳を持ち合わせていること証明した。

A:強い意志と決意
散々だった昨シーズンの世界選手権から続いていた困難な時期をリセットして立て直し、ここ日本で最高の結果を手に入れた

<本日のコントロールパネルについて>

M:何人かの選手の回転不足見逃しについて批判し始める人が出てくるだろうから、この際はっきりさせておこう。
今日のコントロールパネルの仕事ぶり、つまり激甘だった判定に文句を言える選手は一人だけだ。
その選手の名は坂本。

A:勿論だ

M:全ての回転がクリーンだった唯一の選手だ
紀平は2本目の3アクセルが回転不足だった
メドヴェデワは3ルッツがフリップだったし、URだった2アクセルは本来ならDGだった。
宮原は言うまでもない
ザギトワはコンビネーションの3ループがおそらく回転不足だった。
つまり多かれ少なかれ全員見逃されていたということだ

A:確かにほぼ全員の選手が何らかのジャンプで回転に問題があった。
でも結果的にこの判定基準は最終順位にそれほど影響を与えていないと僕は思う。

でも僕が唖然としたのは、彼ら(コントロールパネル)がレビューにすらかけようとしなかったことだ。
今、僕達はザギトワの3ルッツ/3ループの映像を見ているけれど、現行ルールでは回転不足になるべきジャンプだったと僕は思う。いずれにしても彼女が勝っていたけれど

確かに坂本はジャンプの回転はクリーンだけれど、ミスを犯した。
それに彼女もメドヴェデワ同様、ルッツのエッジが間違っていたと思う。

ただ、僕はもっと正確な判定を期待していた。結果は変わらなかったかもしれないけれど。
でも世界選手権ではこういう細かい点に注意を払い、もっと慎重に判定すべきだ。
少なくとも僕はそう思う。

このことは別にしても少女達は本当に驚異的なスペクタクルを氷上で披露してくれた。
全ての選手が強いキャラクターを引き出し、全員がハイレベルなプログラムを滑り切った。

M:223.49点で表彰台に上がれないと言えば、どれほどハイレベルな試合だったか理解してもらえるだろう。

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☆復活のカルメン、気迫に圧倒されました。
アリーナの涙、16歳でどれほどの重圧を背負い、どれほど苦しい戦いを乗り越えてきたのでしょう・・・😭
ここ一番で最大の力を引き出すメンタルの強さ
カルメンは縁起が悪いとかロシアに不幸をもたらすとか散々言われていましたが、最後の最後で彼女に微笑みましたね。

日本の選手達が表彰台を逃したのは残念だったけれど、メダリスト3人に心からおめでとうと言いたいです。
本当に誰が表彰台に上がってもおかしくない神大会でした。

コントロールパネルについては、男子ショートではヴィンセント・ジョウ選手の3Aが認定されたので、その後に滑った選手達の回転不足がことごとく認定されたと言っていました。
確かに・・・甘かったですね。

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち