イタリア解説EuroSport版「2019埼玉世界選手権~羽生結弦FS+」

魂の演技をありがとう!😭

男子フリーから
羽生結弦選手の実況解説です

☆エレナさんが動画を上げてくれました!ありがとう!!!
Grazie Elena come sempre!!!😘

実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)(国際テクニカルスペシャリスト)

M:羽生結弦、現オリンピックチャンピオン
ほとんど不可能な大差の逆転に挑戦する
首位のネイサン・チェンに対して10点以上を挽回しなければならない
正確には12点以上だ。
ミスのない完璧なプログラムが必要だ
埼玉スーパーアリーナの観客の大歓声で迎えられた
羽生は日本だけでなく世界中あらゆる地域においてフィギュアスケートのアイコンと見なされている。
トップコンディションではない。
身体的に万全ではないが、彼が実施しようとしているのは非常に高難度なプログラムだ。
3アクセル2本、クワド4本

A:本当に究極難度の構成だ
ユヅルが選んだのはエドヴィン・マートンの曲

M:プルシェンコに捧げられたプログラムだ

A:4ループ

A:あああ~4サルコウで堪えた
見直さなければならない
ショートでうまく行かなかったジャンプだ
フリーでもベストの出来ではなかった

A:3ループ

A:注意して欲しい。ここから4トゥループを2本予定している

A:4トゥループ

A:4トゥループ、シークエンスで3アクセル(笑)

M:非常識だ!

A:3フリップ/3トゥループ
3アクセル/eu/3サルコウ

M:奇跡のような羽生結弦!
万全なコンディションではないも拘わらず、圧巻のプログラムを引き出した
リンクにはあらゆる物が降り注いでいる
世界中どこであっても彼が行く先々で起こる現象だ
見直さないといけないジャンプがあるけれど

A:サルコウはおそらく回転不足だろう
実際、TESが少し下がった
でも最後の最後まで歯を食いしばって戦った
万全なコンディションじゃないというのに

M:何という心だ!
ヴィンセント・ジョウにPCS87点を与えるなら、彼に97点以下はあり得ない
そうでないと得点が機能しない。
採点システムは粉々に崩壊する。

A:根本的に全く異なるスケーターであることは明らかだ

M:4Tと3Aのシークエンスジャンプを綺麗に成功させた
これは歴史だ

A:これは驚異的なエレメント
彼のようなスケーターにしか想像できない代物だ

M:勝敗に拘わらず、これはフィギュアスケートの傑作選に入るプログラムだ
200点を超えるフリープログラムだ

A:メダル獲得に必要な得点は186点だった。
現時点でトップに立つからメダルは確定だ
色がどうなるか

M:新しいルールで初めての200点越えだ
言うまでもなく重要な国際大会で
つまりナショナルは考慮されない

A:勿論だ

M:4サルコウがきれいに決まらなかったのは残念だった。
練習では一番安定していたジャンプだったのに

いずれにしても、彼に多大の敬意を表する
少し前までのコンディションを考えたら欠場してもおかしくない選手だったのだ。

A:4ループは素晴らしい出来だったと強調したい
高さを見てよ
衝撃的だ!

僕が心を打たれたのは、通常、自分が得意とするショートで失敗した選手が、これほど揺るぎない確信をもって反撃したことだ。

4サルコウを着氷したのは奇跡だった。
転倒を回避したのは奇跡だった。
日本民族に見られない身体的資質と膝を持った彼のような選手にしかこのような着氷で転倒を避けることは出来ない。
でも回転は完全ではなかったからジャッジの判定は正しい。
判定は全て正しいと思う。

これほど高難度なことに挑戦する時、ユヅルはGOEで少し点を取りこぼしてしまう。
例えば4T/3AのGOEは神々しく実施される単独の3アクセルより少し低くなってしまう。
だからこのようなシークエンスで実施すると少しGOEを取りこぼす
今、僕達が見ているジャンプだけれど

いずれにしても前人未到の新技で、こんな代物を思いつくだけでも驚異的なことだ
18点以上の価値があるエレメントだ
サマリンとヴィンセント・ジョウが実施した4Lz-3Tに近い得点だ
しかも彼の場合、プログラム後半のボーナスエリアで跳ぶから
同じく後半に跳ぶ3アクセル/eu/3サルコウも大きな得点源だ。

M:いずれにしても4T/3Aでも高いGOEを獲得したことを忘れてはならない
最初の4トゥループは神々しい出来だった。
冒頭の4ループはくらくらするような美しさだった。
そしてエレメントとエレメントの間に詰め込まれたそれ以外の全てについても
僕達がケヴィン・エイモズの時に話していたことだけれど、

A:ケヴィン・エイモズの振付の方が個性的だったと思うけれど、彼のこのプログラムの方が更に豊かだ。
ここにはより豊かで、技術的により難しいパッセージが盛り込まれている。

M:彼はコンプリートパッケージだ。
トータルで300点近い点が出るだろう
この段階で断トツ1位
メダルは確定だ
色が何になるかはもうすぐ分かる。
全てはネイサン・チェン次第だ

A:ジェイソン・ブラウンは圧倒的な帰還を果たした羽生結弦を超えられる得点を持っていない。

M:4ループの高さは65センチだよ
206.10点
300点を超えるね
300.97点だ

A:凄い高得点だ
羽生結弦の力を見せつける驚異的な演技
つまり悪くても銀メダルだ
ネイサン・チェンはこれを超えられる得点を握っているけれど、素晴らしい演技が必要だ。
本当にワクワクさせられる素晴らしい試合だ

 

<表彰式から印象的な部分>

A:最終的に日本でメダルを獲得したのは、羽生結弦だけだった。

M:怪我で出場すら危ぶまれていた選手だけがメダルを獲得した
羽生結弦、彼が世界選手権で最初にメダルを獲得してから7年が経っている
2012年のニースに遡らなければならない。

A:圧巻のフリー演技で彼の名を世界中の観客に一気に知らしめた大会だった
羽生はまだ少年だった

M:ある意味、彼は日本を救った

A:大会前、日本はもっと多くのメダルを持ち帰れると思われていたから

M:ネイサン・チェンは昨年に引き続き二連覇
羽生結弦は何とこれで6度目の表彰台だ
優勝2回、2位2回、3位が1回だ

ネイサン・チェンの願望は次のオリンピックで金メダルを獲得することだろう。
しかし、2007年以来、オリンピック翌年の世界選手権で優勝した選手は五輪で金メダルを獲れていない。

A:ハハハ、じゃあ注意しなくちゃならないね
ネイサン・チェンがこのジンクスを覆せるかどうか見てみよう

M:考えてみると(ジンクスに当てはまるのは)大物選手ばかりだよ
ワールド連覇を成し遂げた選手にも同じジンクスが当てはまる。
考えてもみてよ
フェルナンデス、パトリック・チャン

A:パトリック・チャンはカナダ人だから、カナダ男子の呪いも降りかかった(笑)

M:つまり五輪金が獲れないジンクスが3つ重なったわけだ
五輪翌年ワールド優勝、ワールド連覇、カナダの呪い

A:可哀そうに、つまり五輪金メダルに縁がなかったわけだね(笑)
でも、世界選手権を何度も勝ちながら最も重要な舞台(オリンピック)で勝てなかった大物選手は何人もいる。
羽生は伝説に刻まれるオリンピック二連覇を成し遂げたけれど

リザルト>>

プロトコル>>

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☆魂を揺さぶられる演技でした。
公式練習でずっと苦戦していた4ループが決まった瞬間に鳥肌が立ち、そこから別の惑星に連れていかれてしまいました。
演技終了後のガッツポーズ、カッコ良すぎて過ぎて痺れました。
ずっと待ち焦がれていたORIGIN
文字通り心を持っていかれる演技でした。

銀メダルは残念だったけれど、羽生君は俄然ヤル気満々になってしまったようで😅
シーズン前には
「モチベーションはクワドだけ」、「勝敗や得点にはありこだわらず、スケートを楽しみたい」、「タイトルとかはもう興味がないので若手選手のタイトル争いを楽しみしている」
なんて達観した仙人のようなことを言っていた人が
負けは死も同然とか(戦国武将ですか!!!)
全種類クワドを跳びたいとか・・・

表彰式は一応笑顔だったけれど、目が笑ってなくて、明らかに煮えくり返っているのが伝わってきて・・・怖ったです😅
表彰台で基礎点を計算しながら来季の構成を考えていそう・・・
羽生君は強いライバルと戦うのが大好きだから、ネイサンでモチベーションに火が点いたんでしょうね。

ライバルに対してこれほどメラメラしている彼を見るのはソチ前のパトリックを追いかけていた頃以来かな~
でもくれぐれもステイヘルシーで
誰かこの世界の尊い宝のために靭帯の細胞を再生する技術を開発してあげて!

マッシミリアーノさんは通常、速攻でFBに演技動画とコメントを投稿するのですが、今回はマッテオのことしか投稿してなくて、大丈夫かな?銀メダルがショックだったのかな?と思っていたら何とOA Sportに超長文の考察記事が掲載されていました!

早く訳したいのは山々なのですが、何しろ今日の午後からOriginのリピが止まらなくて・・・
その内に訳します。

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