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イタリア解説EuroSport版「2015NHK杯~羽生結弦SP」

イタリア・ユロスポ版解説の書き起こしです

Elena Cさんが動画を上げて下さいました
ありがとうございます!Grazie mille!

動画>>

実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ

(演技前)

マ:さあ次はオリンピックチャンピョン、開催国の羽生結弦の番だ

今日、初めて4回転ジャンプ2本のショートを滑り、難度を押し上げる挑戦をする。

ハビエル・フェルナンデスが同じコースを辿る可能性も除外出来ない。

ア:男子シングルの現在の傾向を考えるとあり得るね。

僕達はフェルナンデスの方が先にSPクワド2本の構成にすると思っていた。

総括的にはフェルナンデスの方が2種類の4回転ジャンプが安定しているように思えたから

マ:つまりジェフリー・バトル振付けのこのプログラムの構成は完全に変わることになった。

ア:4サルコウ!!!(笑)驚異的!!

ステップそしてジャンプの前にも後にもイーグル

ア:4T-3T!!!(笑)

3人目?(今日のショートでクワドを2本決めた3人目の選手という意味だと思います)

マ:3人目だね

ジン・ボーヤンの(TESの)記録を塗り替える予感がする

ア:トリプルアクセス!!カウンターから

(演技直後)

ア:マンマ・ミーア・・・マンマ・ミーア・・・信じられない!!!信じられない!!!

マ:惑星ハニューにようこそ!住人はひとり、彼だけだ!!

ア:(爆笑)

マ:恐ろしい!!!(TESは)59点?

ア:(笑)そうだね。

(TESカウンターに最後のスピンの得点が加算される)

ア:ほとんど60点!!!(爆笑)

マ:OK、59点。このプログラムが完璧だった時、演技構成点は何点出ると思う?

もし46~47点以下だったらジャッジ達を免職にすべきだろう

つまり106点?新しい歴代最高得点?

ア:当然だろう

マ:彼に敬礼。これは途方もない演技

僕達はこれまでに何度もジン・ボーヤンはいい意味でも悪い意味でも羽生結弦を奮起させられる男だと言ってきた
今日は間違いなくいい意味で彼を刺激したに違いない。

これは傑作ではない。最高傑作だ。

ア:こんな代物は今まで見たことがない。このような羽生のショートプログラムはただ単に無敵。こんな風に4サルコウと4トゥループを実現出来る者は誰もいない。

彼は4トゥループもステップから跳んでいる。カウンターからの3アクセル

これは(トランジションが)非常に豊かなプログラム。全ての動き、スピンのポジションの変化までもが完璧に音に合わせて考案されている。

この青年は超自然的だ。彼のような品種は未だかつて存在したことがないし、このような存在が史上に再び現れるまで今後どれだけ待たなければならないのか分からない。

規格外の才能

彼が氷上にもたらすクオリティは超越している。

確かにジン・ボーヤンは全試合中、最も高難度のジャンプ、4ルッツ-3トゥループを決めた超常現象で、中国選手には敬意を表するけれど

マ:史上最高難度だ

ア:だけれど、ここにはより高いクオリティがある。

(スロー映像を見ながら)

ア:もし粗探しをするとすれば、この4サルコウの着氷は少し前のめりで完璧ではなかったかもしれないが、すぐにイーグル体勢になってうまくカムフラージュしている。

見て、足を深く屈伸して咄嗟にイーグル

こんな離れ業が出来るのは彼だけだ。覚えておいて欲しい。

僕は他のスケーターがこんな着氷をするのは見たことがない。

マ:歴代最高点は101.45点。

もう一度言うけれど、もし105点以下だったらスキャンダルだ。

ア:(爆笑)

マ:完全なスキャンダル

だってこれは演技構成点の全項目で9.5点以上を持ち帰れるプログラムだ。

いや、幾つかの項目についてはこういう演技のために10点が存在するんだろう。

ア:(笑)本当に驚異的だった。

パトリック・チャンも彼のスケーターとしてのスペックではこんな豊かなプログラムを実現するのは不可能だ。

勿論、項目の幾つかの得点では(羽生と)同等か、あるいはやや上回るものもあるのかもしれないけれど、総合的に・・・

このトリプルアクセルの着氷を見て!!

今現在、こんなショートプログラムを滑れるのは羽生だけだ。

マ:ジャンプにおいて最高難度の選手を技術点で打ち負かした。
現在、ジャンプの難度では3種類の4回転ジャンプを余裕で跳べるジン・ボーヤンが間違いなく1番だろう

ア:確かにジャンプについては(ボーヤンが)ナンバーワンだろう。
現在、4回転ジャンプの中でより高難度の4ルッツを跳べる唯一の選手だ。

 

(キス&クライ)

ア:羽生の顔を見てよ(笑)
彼も分かっているね

マ:今日、快挙を達成したことが分かっているんだよ(笑)

今日は日本だけじゃなく、世界中が羽生の話題一色になるだろう
だってこんな演技を見せられたら、他に何をする?

マ:演技構成点が何点出るか見てみよう

(得点表示)

ア:(爆笑)

マ:どうやら、ジャッジも羽生同様、完璧だったようだね

106.33、新しい歴代最高得点
しかも(前の記録を)0.10点とか0.5点、上回ったんじゃない。
5点も記録を伸ばした

恐・る・べ・し!!!

ア:100点越えから更に5点以上
僕達が目にしているのは史上初の100点越えを果たし、そこから更に5点も積み上げた選手だ。

マ:一時的にTESの世界記録を塗り替えたジン・ボーヤンはもう1人のエイリアンに10点もの大差を付けられた。

あえてこの言葉(エイリアン)を使うのは彼らが途方もない選手達だからだ。

1人はコンプリートな選手
そしてもう1人はそうなろうとしている選手だ。

こんなショートプログラムは初めて見た

 

ア:観客が涙している
日本の観客は前代未聞の特別な瞬間に居合わせたのだから無理もない。
羽生だけでなく3人の選手が2種類の4回転ジャンプを着氷した素晴らしい試合だった。
羽生は歴代最高点を叩き出し、TESでも演技構成点でも自己ベストを塗り替えた。
ジン・ボーヤンが出した歴代最高TESは僅か30分で上書きされた。

マ:唯一、今日更新されなかった記録は歴代最高演技構成点だ。
パトリック・チャンが2014年のソチ五輪で獲得した47.18点

(順位が表示される)

マ:恐ろしい順位表

(その時点で)シーズンベストだった96.64を出したジン・ボーヤンは2位
でも彼にとっては素晴らしい結果

羽生結弦は例え誰が相手でも絶対に2位は嫌だということを見せつけた。

ア:(笑)確かに、彼の明確で強いメッセージだった。

マ:僕的にはこの大会がここで終わったとしても心残りはない。
正直この1時間半の間に見せられた濃厚過ぎる内容でお腹いっぱいになった。

マ:本当に心臓発作ものだった

 

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本当に心臓発作ものの演技でした

まさに歴史的瞬間

それにしても演技終了直後にほぼ正確に得点を言い当てているのはさすがですね

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち