イタリア解説Rai Sport版「2019埼玉世界選手権~羽生結弦SP」

埼玉のOtonal、録画したつもりが録れていなくて・・・翻訳出来ていなかったのですが
エレナさんが動画(しかも超高画質!)を上げて下さいましたので早速翻訳したいと思います!

Elena Cさんの動画です。いつもありがとう!
Grazie Elena!♥

実況:アリアンナ・セコンディーニ(A)
解説:ファブリツィオ・ペドラッツィーニ(F)

A:さあ、その時がきました。
最も待ち望まれた瞬間がやってきました
オリンピックチャンピオンの時間です
羽生結弦はジョニー・ウィアーにオマージュを捧げるラウル・ディ・ブラシオの曲で滑ります。

F:2サルコウになってしまった・・・

F:3アクセル

F:4トゥループ/3トゥループ

A:これが埼玉の拍手喝采です
これがウィニー・ザ・プーの雨です。
アーティスト、羽生結弦に贈られる
確かにミスはありました。
重いミスが
でもそんなことは忘れてしまうのです。
なぜなら彼のスケーティングのクオリティ、彼のエレメンツのクオリティ、この振付の美しさが冒頭のミスなど忘れさせてしまうからです。

ミスはありました。
得点に重く響くミスが

でも何が起こっているか見て下さい。
私がフラワーガールじゃなくて幸いでした。
フラワーガールとはプレゼントを拾い集める少女達のことです。
リンクに触れて礼をするのは彼の習慣です。
こうやってリンクと氷に感謝するのです。
ブライアン・オーサーはただ「OK」と言いました

さあ詳しく(スローで)見ていきましょう
ここには彼のプーがいます。

F:4サルコウの踏切、
今回はエッジで氷を上手く捕らえられず、足が滑って抜けてしまい、感覚をコントロール出来なかったのが分かる。

この3アクセルはかなり複雑な振付の一連のステップから実施されているけれど、ユヅルの凄いところは、全てを極めて簡単なことのように見せてしまうことだ。

このスケーターのとりわけ驚嘆させられるところは、彼の芸術
あらゆる動作、あらゆるジェスチャー、あらゆる表情を音楽の旋律にしてしまう
まさに音楽の旋律なんだ

このような曲では、これ以上ないというほど・・・
ステップシークエンス直前のこの強い表情を見てよ
彼のあらゆる動きが音楽と同調している
彼は全てをこれほど簡単に、これほど軽やかにやってのける能力がある。
彼の回転は圧巻だ。
信じられない速度で回転する

A:GOEを見れば分かります。
これらのGOEが彼のクオリティを証明しています、そうでしょうファブリツィオ?
3アクセルのGOEは3.43、4トゥループ/3トゥループのコンビネーションのGOEは2.71です。スピンは全てレベル4、ステップシークエンスはレベル4でGOE1.35です。
クオリティはありました。ただエレメントが1つ足りなかったのです。

F:非常に重いエレメントだった。
ソロジャンプでは2回転は認められていないから、残念ながら、彼の最初のエレメントは0点になってしまう。

A:現在首位のヴィンセント・ジョウは94.17点です。
彼のシーズンベストは110.53ですが、今回は94.87点に甘んじることになりました。
技術点は48.16、演技構成点46.71
羽生結弦が首位に立ちました。
勿論、フリーでは戦わななければなりませんが

プロトコル>>
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Rai Sport版のフリーとエキシは既に訳していましたが、先日エレナさんが高画質動画を上げて下さったので、当該ページでシェアさせて頂きました。
よろしければ動画付きでご覧ください!

イタリア解説Rai Sport版「2019埼玉世界選手権~羽生結弦FS」

イタリア解説Rai Sport版「2019埼玉世界選手権~羽生結弦EX」

私はモスクワでノーミス神演技+世界最高得点バージョンのOtonalを見ましたが、非現実的というか超自然的というか、まさに現実を超越していました。
文字通り氷上を飛翔していて、そこだけ重力が存在しないようでした。

一緒に来ていたフィギュアスケートの知識が全くない夫が、羽生君の演技だけ他の選手とあまりにも違うことに驚愕し、「別のスポーツ、別の惑星」と形容していました。

全身の動き、表情、エッジワーク、ステップ、トランジション、各エレメンツ、そして超高難度のジャンプさえもが表現の一部となり、旋律となり、一つの芸術作品を作り上げているのです。

羽生結弦は芸術性において、これまで誰も想像も出来なかったような領域に到達し、フィギュアスケートにおける「表現」の概念を覆したスケーターだと私は思います。そして、これは圧倒的な技術を持つ彼だから可能なことで、日本のテレビなどでよく言われている「表現力」なるものとは全く別次元の領域です(あくまでもフィギュアスケートに関してですが、そもそも日本で言われているところの「表現力」は、ヨーロッパなどにおける「表現」の概念とは全く別のものだと私は思います)。

だからこそ、変革者と呼ばれ、バレエの先生にも衝撃を与え、虜にしてしまうのです。
イタリアのスケートファンFBグループでも、バレエ学校の校長先生や元バレリーナの方が、羽生君の演技を絶賛するコメントを投稿されているのを何度か見かけたことがあります(以前、当ブログでもご紹介したエッセイ「私、フィギュア スケート、ユヅル、ユヅリーテ」の作者、アリアンナ・フランザンさんもかつてモダンバレエの舞台に立っていた方です)。
分野を違っても舞台芸術の世界で修練された方だからこそ、羽生君のやっていることの凄さ、スポーツやカテゴリーの枠を超えた芸術性が一層理解出来るのでしょう。

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