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イタリア解説RaiSport版「トリノGPF2019~羽生結弦FS」

マンマ解説でおなじみのRai Sport放送から

実況:アリアンナ・セコンディーニ(A)
解説:フランカ・ビアンコーニ(F)

F:皆が集中しています

A:その瞬間がやってきました。
対決が始まります

お誕生日おめでとうチャンピオン!
お誕生日おめでとう羽生結弦!

ここでは彼の美し過ぎるプログラム「Origin」を祝うための準備は出来ています。
彼はプルシェンコに息吹を吹き込みました。彼を再び蘇らせました。
羽生結弦
お誕生日おめでとうチャンピオン!
素晴らしいプログラムが滑れますように

F:4ループはOKです

F:次はルッツのようです
4ルッツも決まりました!

F:ほとんどトランジションのような3ルッツ

F:4サルコウ
高難度ジャンプはこれで4本目
ここから最も高得点を稼げる要素が3つ続きます。

F:4トゥループ/オイラー・・・3フリップ
ああ怖かった!!!

A:あああ

F:2本目の4トゥループ、2トゥループとのコンビネーション
次は2本の3アクセルのシークエンスです

F:あああ~アクセルがシングルに!

A:ノーーーーーー!!!

(演技終了)

F:メガバースデーと言わなければなりません!

A:本当に
皆さん!!!これが羽生結弦への祝福です
彼のお誕生日の

F:本当に全てを出し尽くしたと思います

A:心と魂を全て注ぎ込んでいたのを感じました。
技術的にも全てを出し尽くしました

今回は本当に集中しているように見えました。
本当に素晴らしかった

F:素晴らしかったです。
唯一の傷は3アクセル/3アクセルのシークエンスを予定していた最後のアクセルでした。
しかし何というプログラムでしょう!
何というプログラム!

A:本当にファンタスティコでした。
お祭りです。
フランカ・・・

(技術的問題のために実況が一時中断)

A:中断がありましたが、音声は回復したと思います。
しかし何という感動的な瞬間でしょう。
皆さんは映像を見れていると思いますが
ファンタスティコなひと時でした。

(音声中断の技術的問題についての説明は省略)

F:全ての要素はコントロールパネルによって認定されました。
回転不足などのジャンプは一つもありません。
ステップはレベル3
スピンは全てレベル4です
先ほど言ったように唯一惜しかったのは最後の3アクセルでした。
それ以外の要素は全て認定されたようです。

A:どうやら私達の問題ではなく、会場の設備が麻痺してしまったようですが、イタリア国内及び世界で映像は見えていたようです。
不幸中の幸いでした。

本当にお祭りのようなひと時でしたから
日本のファン達は文字通り熱狂しています
私達の手元の得点画面が再開しましたが
奇跡のように素晴らしい結弦の得点で何が起こっていますか?

F:技術点には全く問題は・・・
今、4T/eu/3Fの3連続ジャンプが回転不足になりました
着氷も完璧ではありませんでしたからGOEも-2.31です。
いずれにしてもこの要素は13.35点です。
後半の4T-2Tは13.78点
残念ながら3アクセル2本のシークエンスの予定だったコンビメーションでは1.27点しか稼げませんでした

A:非常に高得点のエレメントのはずでしたが

F:せめて1本でも3アクセルが入っていたらGOEを含めて10点かそれ以上持ち帰ることが出来ました。ネイサンとの一騎打ちにおいて10点は大きいです。

A:彼は何が起こったのかコーチに説明しているのでしょうか?

F:体力を非常にうまく配分したと思います。
本当に持てる力の全てを使い果たしました。
前半は本当によくコントロールされていました。
前半は全ての段階が非常によくコントロールされていて、スピード、ジャンプへの入り、呼吸段階もよくコントロールされていました。
ステップがレベル3だったのもそのためだと思います。
おそらくエネルギーを最後の最後まで使えるよう、ステップでは体力を温存したのでしょう。
4ルッツで15.44点、4ループで14.55も稼いでいます。

A:驚異的です。
クオリティの高いジャンプでしたからGOEで4.05点も稼ぎました。

F:数字的なことを言うと、このプログラムはもし全ての要素が完璧に決まり、PCSで全てのジャッジから10点満点をもらえればフリーだけで240点に達します。
勿論、これは不可能ですが、それでもかなりの高得点が出るはずです。

A:彼のシーズンベストは212.99、歴代最高得点はネイサン・チェンの216.02ですが、今回はミスがありましたからこの得点には届かないでしょう。
でも本当に全てを出し尽くしました。
194点
技術点100.38、演技構成点93.64、合計は291.43点、当然首位に立ちました。

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☆羽生君の神演技には大きく分けて2通りのパターン、2015年バルセロナGPFのショパンとSEIMEI、ヘルシンキ世界選手権のホープ&レガシーのような一糸の乱れもない「完璧」な神の演技、そしてニースのロミジュリやロンドン世界選手権や2014年埼玉世界選手権のロミジュリ2のように崖っぷちの状態から驚異的な火事場の馬鹿力が引き出される手負いの虎の演技があると勝手に思っています。

トリノのOriginは後者でした。

美しい4ルッツが決まった瞬間からもう涙腺崩壊でした。
何と言ったらいいのか・・・凄まじい気迫に圧倒されると同時に、最初から最後まで息を呑むほど美しかったです。

思えば初日の公式練習で4ルッツが綺麗に決まった時点で既に泣きそうでしたw
羽生君の試合を生観戦したのは2015年バルセロナGPFが最初でしたが、当時に比べて公式練習の内容が全然違いました。

まず練習中に跳ぶジャンプの本数の少なさにびっくりしました。
バルセロナの頃はウォーミングアップの後、まず3ループ、3アクセルや3ルッツ、それからクワドをバンバン跳んでいましたが、トリノでは最初のジャンプがいきなり4Tでした。
3アクセルは1本跳ぶか跳ばないか。
その1本がパンクしても跳び直すことはせず、ランスルーで綺麗に決めていました。
初日の公式練習では4T/eu/3Fを一度も試さずランスルーでいきなり綺麗に決めていて度肝を抜かれました。

4ループと4ルッツは1日に1本か2本しか跳んでいませんでしたが、フリー当日の早朝練習以外、その数少ないジャンプが確率良く全て綺麗に決まっていて、調子の良さが伺えました。

4ルッツは2年前に比べて力を使わずにより効率よく跳べているように見えました。
決まったルッツは全てエフォートレスで、軸も着氷も完璧でした。
大きな怪我の原因になったジャンプを技術的に更に進化させて戻してくることがどれほど凄いことなのか・・・
きっと足首への負担を極力減らすために、科学的・理論観点から徹底的に研究し、陸上練習とイメージトレーニングを組み合わせながら出来るだけ負荷の少ない技術を開発・実践しているのではないかと思います。

こんなことが可能なのは、第一に彼が天才だからですが、それに加えてあくなき向上心、勝利への執念、スケートへの愛が強いからこそ五輪二連覇を果たしても尚、多くのことを犠牲にしながらこれほどストイックに壮絶に努力し続けることが出来るのだと思います。

しかもクワド5本でコンボが4T/eu/3F+4T/3T+3A/3Aの構成はぶっつけ本番だったらしいじゃないですか???
やっぱり普通じゃないですw
ちゃんと滑り込んでこの構成に慣れていったら一体どうなるのか・・・
とにかく怪我なくシーズンを過ごせることだけを心から祈っています・・・

マッシミリアーノさんの154分ポッドキャストを視聴してみましたが、あまりのも長い上に、激オコらしい視聴者からの過激な質問もあり、これ訳しちゃって大丈夫???な発言ありで・・・
うん・・・どうしようかな😅・・・という感じですが、いずれにしても逐次翻訳するのは時間がかかり過ぎて無理なので、うまく抜粋してまとめられればと思います。

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち