イタリア解説RaiSport版「2010ロステレコム杯~羽生結弦SP」

過去の映像から
マンマ解説でお馴染みのRaiSportチャンネルの実況解説から
羽生結弦選手のショートプログラムの演技です。

アイスダンスのアンナ・カッペリーニ選手がゲスト解説者として実況に参加している非常に珍しい貴重なバージョンです。


Elena Cさんの動画です
いつもありがとう!Grazie!

実況:アリアンナ・セコンディーニ
解説:アンナ・カッペリーニ(2014年のアイスダンス世界チャンピオン)

二人共名前が「ア」で始まりますので、アンナ・カッペリーニ選手のコメントは「カ:」と表記します

(演技前)

ア:それではジュニアの世界チャンピオン、羽生結弦の演技を見ましょう
日本の羽生結弦

彼はNHK杯でシニアデビューを果たし、4位に入りました。
ショートプログラムが5位、フリープログラムは4位でした

15歳で12月7日に16歳の誕生日を迎えます。
だから良い順位を獲得したNHK杯のシニアデビューは彼にとって素晴らしい経験になりました。

名古屋では彼と話す機会があった?(アンナ選手もNHK杯に出場していた

(演技)

カ:残念ながら「いいえ」と言わなければならないわ。

シニアに上がってきたばかりの新しい選手で、私は彼を知らなかったし、試合の時間も違ったから。すれ違ったりしたことはあったけれど、私は彼と知り合いではなかったから

彼は音楽が始まるまでの1分間を使って氷の感触を再確認していたわね。
この時間は全てのスケーターに与えられ、特にグループの最後の方に滑る選手はこの時間をなるべく活用しようとします。

(演技終了)

ア:羽生結弦に盛大な拍手が送られます。
間違いなくもう一つの氷上の魔法でした。

カ:確かにそうね

3アクセルは少しこらえ気味だったけれど、3ルッツと3フリップはとても良かった。
もの凄く気に入ったと言わなくちゃならないわ。
美しいライン
細身で軽やかな身体がジャンプを容易にしている。

音楽解釈も面白いし、彼には素晴らしいエネルギーがあるわね

ア:そうでしょう?私も彼の演技スタイルが大好きなのよ。
あなたの言う通り、これほどスリムな身体のメリットもあるけれど、氷上の彼はとても優美だったわね。

このリプレイを見て

カ:(3アクセルは)さっきも言ったようにこらえたわね(笑)

でも見事だわ

これはルッツ、回り切っている。3トゥループも回り切っている。着氷も重心が後ろで綺麗。

選手達はジャンプの高さが足りないと回転不足になる傾向があるけれど、テクニカルコントローラーに回転不足と判定されると減点されます。

回転不足の3回転ジャンプは2回転ジャンプの得点に減点されますので、スケーターにとっては無駄に力を使ったことになってしまいます(笑)

ア:彼にとってスピンは問題ないようね。
回転が速くて滑らか

カ:今では男子も難しいポジションを追及しなければなりません。

通常は女子のスピンで使われている開脚や足を頭上に持ってくるポジションが出来るよう、ストレッチにも励んでいます。

ア:より複雑になるけれど、こんなスピンを入れたプログラムはよりスペクタクルになるわね、こんな風に構築されたプログラムは。

彼らはより複雑なプログラムを構築するために工夫を凝らさなければならなくなりました。

私達は、多くの選手達が今年からプログラムの構成がより難しくなり、より多くの練習が必要になったと発言しているのを何度も読んでいます。

69.31点を出したNHK杯のショートプログラムより高い得点が出るか見てみましょう。

余裕で出ました。

70.24点

彼のシーズンベストです
技術点は37.86点
演技構成点32.38点です

疑問の余地なくこれまでに滑った選手達を上回って首位に立ちました。

 

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私が羽生君を初めて見たのはこのシーズンですが、ツィゴイネルワイゼンの豪快な4トゥループとピンクの衣装のインパクトもさながら、このホワイトレジェンドも衝撃的でした。

男子でこんなに美しい白鳥を演じられる人がいるなんて!
「白鳥の湖」は女子のプログラムというイメージが覆されました。

イタリアのファンが彼を「私達の白鳥」と呼んでいるのは、このプログラムに由来しています。

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