エレナさんのブログより「P&Gトークショーについて思うこと」

いつも貴重な動画を提供して下さるElena CさんのブログEleC’s Worldより

6月に行われた羽生君のP&Gトークショー
会場で参加された方がツイッターなどに上げて下さったレポは驚異的なスピードで英訳され、瞬く間に世界中のファンの間で共有されていました。

エレナさんもイタリアの読者のためにその日の夜にはレポ内容をイタリア語に要約し、感想と共にご自身のブログに投稿されていました。
それぞれのQ&Aについての感想がとても感動的だったので、印象的な部分を翻訳させていただきます(エレナさんは全てのQ&Aについて考察を書かれていますが、非常に長いのでその中のいくつかをピックアップし、レポの要約は省略します)

原文>>

2019年6月19日


マスカレイドについて

以前の投稿で書いたように私はマスカレイドを愛しています。
既に何度動画を見直したか数えきれません・・・心を奪われてしまったのです。

ファンタジーオンアイス初日の数日前、私は「ショーバージョンでいいからユヅルが再びオペラ座の怪人を滑ってくれたら素敵なのに・・・
出来ることなら赤と黒の衣装で・・・Let’s Go Crazyのようなオールバックのヘアスタイルで・・・」とプライバートチャットで友達に書き送っていたのです。

ですからマスカレイドのテーマと彼のルックを知った時の私のリアクションは想像してもらえますね。
曲はオリジナルの「オペラ座の怪人」ではありませんでしたが、私はToshIの歌も気に入りましたし、いずれにしてもユヅが演じたテーマはファントムでした。
このプログラムはおそらく競技シーズン中のエキシにはならないことがとても残念です。
私は彼がこの曲をエキシにしてくれたらと願っていましたが、同時に彼が日本の外で歌詞が日本語のボーカル曲を使ったことはこれまでに一度もなかったことも知っていましたから、過剰な幻想は抱いていませんでした。

勿論、もし彼がクリスタル・メモリーズをエキシに使うことにしたら、日本語の歌詞が入った曲を海外で初めて披露することになるでしょうね。
残念だけれど、私は将来、再びマスカレイドと、そして「オペラ座の怪人」の原曲での演技を見られることを願っています。

衣装については今日の時点ではまだ最初のバージョン(幕張公演2日目と初日のマスカレイドが放送されました)しか見ていませんが、もの凄く気に入りました。
レザーは彼にロック/パンクな外観を与えていましたし、彼にとって新しいルックでした。

 

2019年世界選手権の敗北について:

ユヅが競技の「野獣」であることは既に知っていました。彼が多くのことを乗り越え、多くのことを獲得してきたのは、彼のこの属性ゆえです。
埼玉世界選手権について私は既に長々と書きましたし、同じことを繰り返したくはありません。彼が優勝を逃して悲しかったし、何よりも彼の「本物のフィギュアスケート」はもっと高い評価に相応しかったと思ったからです。

でもこの敗北はおそらく彼の競技人生のこの瞬間において自分が本当に欲しいものが何かを彼を分からせるために必要なショックを彼に与えたのかもしれません。

 

ファンについて
「全てのファンに対して平等でありたい」
「皆さんにはいつも守って頂いている。僕もファンのことを守りたい」

もの凄く感動的な部分です。
彼はファンとの間にある程度の距離を置いていますが、それは無関心や冷淡さなどではなく、全てのファンに対して平等でありたいという彼のポリシーのためです。
様々な理由で試合やショーに行くことが出来ないファンに対しても。
今ではファンの数は無数で全員に返事をするのは不可能です。
そこで彼は誰も傷つけないために、誰に対しても返事をしないことにしたのです。

告白すると、もし彼とコミュニケーションを取ることが出来るなら夢のようなことだと私は思います。
彼が有名人でスーパースターだからではなく、ましてや彼と話せれば自慢できるからなどという理由ではありません。
説明するのは難しいのですが、私は何もできない取るに足らない存在ですが、自分の応援の気持ちを伝えたい、直接的に何か彼の役に立ちたいと思います。
でもこれは私達ファンが全員夢見ていることでしょう?
そうは思いませんか?

私は見返りや自己満足を求めるのではなく、応援対象である人の利益、その人の健康/幸せ/成功を考え、彼/彼女のベストを願い、可能なあらゆる方法で彼/彼女を助けたいと思うのが本当のファンだと思います。
でも、これは彼に対するこの愛情から得られる自分の満足感を求めるべきでなないという意味ではありません。

例えば、私はFBページとこのブログを立ち上げる気になり、読者達が私が投稿する内容を評価してくれることに満足感を味わっています。
将来的にユヅルにインスピレーションを得た小物を制作したいというプロジェクトもあります。
でもこれは至って普通の当然のことではないでしょうか?

ユヅが私達を触発し、人として向上させてくれる。
彼が示す模範に倣えば、私達は彼のおかげで自分達の夢を叶え、未来を構築することが出来る・・・そして彼もきっと喜んでくれると私は思います。
彼のイメージや名声を利用し、図に乗って他のファンにひけらかすのとは違います。

話が逸れていますので、テーマを元に戻しましょう。
ユヅルはファンと直接コミュニケーションを取りませんし、SNSもやっていません(少なくとも公開アカウントは持っていません)。多くのファンがこれを寂しく思っていますが、私は彼がソーシャルのカオスに関わらないのは大正解だと思います。

でも彼は全てを知っていて、全てを読み、全てを見て、全てを理解しています。
ファンアートについて彼が話したことは先ほど触れましたが、彼はどうすれば自分のメッセージがファンに届くか知っています。
ですから彼には本当に彼のことを思い、心から応援しているファンが分かると思います。

「ショーの間にも辛いことがあった」というのはここ数日間の騒動のことを示唆していているのでしょう。彼が何もコメントを出さないことに文句を言う人がいましたが(一体どこに彼が何か言わなくてはならない義務があるのでしょう?)、彼は完璧に答えてみせました:

彼はフィギュアスケートで表現するのです。
彼はアスリートでアーティストです。ですから彼のスケートを見ていると、彼の感情があなたに届きます。そしてこれが彼の望んでいることなのです。

私達は彼を守ろうとしている、それは事実です。
そして彼はそのことを知っていて、私達の存在をありがたいと思ってくれていることを知らせてくれました。

まだ何時間でも書き続けられそうだけれど、この辺でやめておきます。
私の終わりのないモノローグに付き合って下さった皆さん、ごめんなさい・・・

最後に一言、いいえ二言だけ

私はユヅルが彼が本当に望んでいる人生を歩んでいること、彼は幸せで、今も未来もずっと幸せであり続けると考えたい、信じたい、そして信じなければなりません。
彼が自分の夢を実現し、その人生とキャリアのどの過程においても報われたと感じることが出来ること、常に自分自身に満足し、彼に相応しい敬意と愛情と愛に包まれていることを願っています。
彼は多くのものを犠牲にしなければなりませんでした:

「普通の」青春
友達と過ごし、誰にも気兼ねせずに好きな時に好きなところに出かけていける自由
数百万人(あるいはそれ以上)の人々の期待やプレッシャーを背負うことなく、自分のことだけと考えること

でもどんなことにも値段があります。
当然、彼はそれを知っていて自分の選択をしたのです。
誰にも強制されることなく、自分の望んでいたことを全うし、それを示し、引退してその名声で楽に暮らすという選択肢もあるのに、未だに闘い続けています。

滑ることは彼の人生で、彼はフィギュアスケートのために多くのことを犠牲にしてきまたが、彼は自分が幸せでいるために、そうしてきたのだと思います。

ですから・・・彼が困難な時期、悲しい時期に直面している時、私達は辛いですが、彼が自分のやっていることに満足していると信じて可能なあらゆる方法で彼を助けましょう!

最後の一言
彼と同じ時代に生き、彼の旅にリアルタイムで参加することが出来る私達は幸運です。
そのことを理解し、出来るだけ多くの人に彼のことを知ってもらいましょう。
私達は幸運ですが、彼とこの幸運に相応しく在らねばなりません・・・ですから自分達のベストを尽くしましょう!

*********************
☆エレナさんは中国杯ファントム落ちです。
彼女のブログには羽生君情報がほぼリアルタイムでイタリア語で投稿されていますので、英語があまり得意ではないイタリアのファンにとっては貴重な情報源となっています。
ここでは省略しましたが、P&Gの長いレポを分かりやすくイタリア語でまとめて下さっています。

ツイッターなどに詳しいレポを投稿して下さった方に感謝です!
これほど長い内容を記憶したにせよメモを取ったにせよ、これだけ正確に書き起こすのは大変な作業だったと思います。
本当にありがとうございます!

<自分用に>
まぐさんのレポ>>

なぎさんのレポ>>

何とイラストで付きでレポして下さっている方まで!

Previous Entries イタリア解説Rai Sport版「2012ニース世界選手権~羽生結弦FS」 Next Entries il POST「今日の写真」より~11月4日の世界の傑出した写真