VAVELより「驚異の羽生、男子で初めてショートで100点超え」

スポーツニュースサイト「VAVEL」イタリア語版のソチ五輪男子ショートの記事です。

sochiSP

(2013年2月13日)

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男子ショートプログラムは、あらゆることが起きた信じられない試合になった。

6分間練習中に棄権したプルシェンコが競技を去った後、羽生が途方もない得点で世界最高得点を塗り替える偉業を達成し、101.45点で100点を超えた最初の男子となった。

2位は97.52点に留まったカナダのチャン。金メダル争いはこの二人の一騎打ちになった。
3位はフェルナンデスだが、9人の選手達が銅メダルを争う。

 

2014年ソチのフィギュアスケートではあらゆることが起こった。
男子ショートを見守るアイスバーグ・スケーティング・パラスの観衆は興奮の絶頂にあった。

ペアの大本命、ボロソジャル∸トランコフが獲得した金メダルの歓喜の後、今日、ロシアが最も待ち望んでいたのは彼、そう皇帝エフゲニー・プルシェンコだった。

しかし、第2グループで滑る予定だった2010年バンクーバー五輪の銀メダリストは本番直前に棄権を余儀なくされた。6分間練習中、フォームアップの後のトリプルアクセルで悲劇は起きた。足と背中に激痛が走ったのだ。この背中は彼を苦しめ、2013年の全ての主要な大会から彼を遠ざけてきた。長年連れ添ったコーチとの長い話し合いの後、棄権という苦渋の決断を下し、ジャッジにこれを伝えた。

観客は状況を理解し、彼に温かい拍手喝采を贈った。プルシェンコは感謝を込めて挨拶した後、立ち去った。その後、今大会だけでなく現役からの引退を表明することになる。

フィギュアスケート界最高のスケーターのひとりである選手のキャリアはこれで終りなのか?この先どうなってしまうのか?こんな中途半端感の拭えない終わり方があるだろうか?

自国開催のオリンピックで復帰するというプルシェンコの挑戦は一瞬にして消えてしまった。

客席のファン達は思いがけない出来事に激しく動揺し、茫然となった。しかしそれも最初だけだった。
プルシェンコが去り、表彰台争いは更に白熱した。
羽生が不可能をやってのけたのだ。

19番目に氷上に登場した日本の19歳は完璧なプログラムを滑り切った。一糸の乱れも欠点もなく、一瞬たりとも集中力が切れることはなかった。氷は彼の友達だった。彼を意のままに動かし、包み込み、支持し、そして全てを与えた。101.45点!!

世界最高得点を塗り替える途方もない高得点。これまで誰も、この羽生ですらショートプログラムで100点を超えたことはなかった。羽生は100点超えを達成した史上初めての男子となった。当然、ショートで首位に立ち、金メダルに王手をかけた。

金メダル争いは実質、二人の選手による一騎打ちになった。羽生のすぐ後ろに付けたのは現フィギュアスケート界で最もエレガントなスケーター、3度世界王者に輝いたカナダのパトリック・チャンだ。

チャンも荘厳なプログラムをほぼ完璧に滑った。小さな着氷の乱れがあり羽生に点差を付けられるが、それでも97.52の高得点を獲得し、演技構成点では羽生さえ上回った。明日、フリープログラムで行われる二人のライバル対決はセンセーショナルな戦いになるだろう。

一方、銅メダルは大混戦となった。2人や3人ではなく、何と9人もの選手にチャンスがある。というのも、3位のハビエル・フェルナンデスから11位の町田樹までの点差は3点ほどなのだ。

現時点では欧州選手権の演技にはやや劣るものの力強いパフォーマンスを披露した欧州チャンピョンが86.98点で最も表彰台に近い。

バンクーバー五輪の銅メダリスト、高橋は幾つかの回転不足が原因でフェルナンデスと僅か0.58点差の4位になった。
予想外だったのは5位に入ったドイツのリーバースだ。やや難度が劣るものの良質な演技で86.04点を獲得した。
更に更にアメリカの若手ジェーソン・ブラウン(86点)、フランスのブライアン・ジュベール(85.84点)、若干18歳の中国の若手ハン・ヤン(85.66)が続く。

団体戦の失態を繰り返した我が国のパーキンソンは30人中27位に終わり、フリーに進むことが出来なかった。本来の力を出し切れなかったイタリア代表は転倒もあり56.30点に留まった。

明日は壮絶な決戦が行われることになるだろう。羽生とチャンによる金メダル争いとその他の選手達による3位争い、すなわち宇宙人による天上決戦と人間達の戦いだ。

イタリア時間16時から開始するフリーは、熱狂的な試合になることだろう。

 

 

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