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ダニエル・グラッスルが12月に新型コロナに感染していたことを告白

イタリアスケート界の期待の星、ダニエル・グラッスルが12月に新型コロナに感染していたことを自らのFBで告白していました。

心を打たれる内容だったので、ご紹介します。

 

2月2日の投稿です:

僕は戻ってきました 😍💪🏼

1カ月半ぶりにスケートが出来て幸せです。僕の母が検査でCovid-19陽性になり、その直後、僕もウイルスに感染していることが分かりました。

20日間の自主隔離の後、陰性になりましたが、ウイルスが肺と心臓に影響を与えていないか調べるために幾つかの検査を受けなければなりませんでした。

その時、医者達は僕の心臓に小さな機能障害を見つけ、長い期間、僕にアイスリンクに戻ることを禁止しました。

僕にとってとても辛い時間でした。スケートのない人生を考えるのが怖かったからです。

2週間後、僕は再び検査を繰り返し、医者達はようやく機能障害がなくなり、正常に戻ったと言いました。

そして今、ベルガモでのイタリア・グランプリファイナルまで2週間あります。

どうなるか分からないけれど、全力を尽くし、3月の世界選手権に向けて準備するのが楽しみです。
そこで会いましょう 💪🏼❤️


そして昨日と今日の2日間に渡って行われたイタリア・グランプリファイナルでは練習期間が短かったにも拘らず、マッテオ・リッツォに次ぐ2位でした。

ショートプログラム実況中にも彼の感染に纏わるエピソードが詳しく語られていましたのでその部分を抜粋翻訳します。

マンマ達温かい・・・:awww:

実況:アリアンナ・セコンディーニ(A)
解説:フランカ・ビアンコーニ(F)

(演技終了後)

A:ブラーヴォ、本当にブラーヴォ

F:ブラヴィッシモ(ブラーヴォの最上級)と言わなければなりません

彼の身に起こったことを考えれば、それからこれほど短い期間で4回転ジャンプを含むプログラムを滑った彼の勇気と根性は賞賛に値します。

A:リンクに戻ってきたのは2週間前ですよね?

F:これは本当に難しいことです。

A:(ミスしたことを)釈明するわけではないですが

F:私は釈明するつもりはありません。それどころか、これほど短い準備期間で大会に出場した彼の勇気を称えます。クワドと3アクセルと後半の3-3のコンビネーション、このようなエレメントは練習再開から2日で戻ってくるものではありません。然るべき体調と準備を必要とします。

彼は病気によって余儀なくされた練習不足にも拘わらず、ここまで準備してこられるだけの頭脳があることを改めて示したと私は思います。

彼には強いメンタルがあります。3アクセルは凄く良かったですし、3ルッツの着氷があまり良くなかったにも拘らず3トゥループに繋げました。終盤も乗り切り、ステップでも表現で出来る限りのことをしました。演技後、本当に疲れ切っているのが見ていて分かりましたから、現時点で出来ることを全て出し尽くした彼は見事でした。

A:彼は感染のことを皆に伝えることを望みました。

12月に母親が新型コロナ陽性と診断された直後、彼も陽性であることが分かり、20日間隔離しました。しかし、ウイルスが肺と心臓を損傷したか調べるために何度も医者の診断を受けなければなりませんでした。

そしてこれらの検査の結果、心臓に小さな機能障害が見つかったと彼はFacebookでの長い投稿の中で告白しています。

従って、陰性になった後も彼はすぐにリンクに戻ることが出来ませんでした。2週間後検査を繰り返し、ようやく正常な状態に戻ったのです。しかし、ダニエルがどれほど長い期間滑れなかったのか考えてみて下さい。


☆ダニエル君、心臓に機能障害が見つかってスケートを出来なるくなんじゃないかと思って怖かったと😭・・・
正常に戻って、リンクに戻れて本当に良かったですね!

しかし、10代のアスリートでも心臓に機能障害が起こるような恐ろしいウイルスなのです。

未だに騒ぎ過ぎ、ただの風邪と主張する人達がいますが、ただの風邪では肺や心臓の機能に後遺症が残ったり、髪の毛が抜けたりはしないはずです。

ロシアのスケート界ではクラスタが発生し、ついに引退を決断せざるを得なかった選手もいました。

ポプラさんが翻訳して下さったアナスターシャ・シュピレヴァヤ元選手のインタビュー記事は衝撃的でした。

スケート選手の罹患 | ロンドンつれづれ (ameblo.jp)

コロナによる合併症と中毒症状、練習再開後に関節炎を起こし、更に両足共に中足骨の骨折に至ったと。
後遺症は人によってかなり個人差がありますが、体脂肪率が低く、おそらく苛酷なダイエットによって必要な栄養素が十分に摂取出来ていないロシアの女子選手は普通の人に比べて免疫力が低く、骨や関節も脆くなっているのかもしれません。
僅か21歳でこれまで人生を賭けてきたものを諦めなければならなかった彼女の苦しみは如何ほどのものだったでしょうか?

同じく、12月に感染したアリョーナ・コストルナヤも未だに競技に復帰出来ていません。
絶好調のシーズンの世界選手権が中止され、移籍騒動や新型コロナ感染によって今シーズンはここまで本来の実力を発揮出来ていない彼女もまた、このパンデミックの犠牲者の一人ではないでしょうか。

先日、ロシアチーム対抗戦「Channel One Cup」が開催されましたが、これだけ大量の感染者を出し、メダル有力候補のコストルナヤが未だ競技に戻れず、引退に追い込まれたスケーターさえいたのだから、さすがのロシアも少しは反省して万全な感染対策を講じて慎重に大会を運営するかと思いきや・・・

信じられない光景に目が点になりました😨

密の観客席で大騒ぎする観客、プレゼントの投げ込み、コーチ陣も観客も鼻下マスクまたはノーマスク、マイクの使い回し、キス、ハグ、集団ハグ、胴上げ、お姫様抱っこ😱😱😱・・・

パラレルワールドを見ているのか?
それとも、ロシアだけアフターコロナの別世界なのか?

全員ワクチン『スプートニクV』を接種済みなのか、既に感染済みで抗体があるから大丈夫!と思っているのかは分かりませんが

もしバブル方式でストックホルム世界選手権を開催するのなら

ロシア人は全員別バブルに隔離して欲しい

 

イタリアではワクチン接種が猛スピードで進んでおり、まず医療従事者、次に老人ホームの高齢者が優先的に接種を受け、明日15日からは80歳以上の一般市民のワクチン予約の受付が始まります。
長期に渡るセミロックダウンの成果か一時期に比べると感染者は大分減ってきましたが、各地で英国変異種が見つかっていますし、まだまだ油断は出来ません。

 

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち