ポッドキャストKiss&Cry II第1回(その2)「エテリ・トゥトベリーゼのトレーニングシステム~他」

前回の続きです。
本当に色々な話題について話していますが、全部は訳せませんので興味深いと思った以下の話題について議論している部分をざっくり要約します。

  • ルールの問題点とISUのルール改正案
  • ジャンプ着氷後の流れとGOEプラス要件「エフォートレス」の関係
  • エテリ3(トゥルソワ、コストルナヤ、シェルバコワ)とエテリチームのトレーニングシステム

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出演者
フランチェスコ・パオーネ(司会)(F)
マッシミリアーノ・アンベージ(ジャーナリスト、冬季競技アナリスト)(M)
アンジェロ・ドルフィーニ(元ナショナルチャンピオン、国際テクニカルスペシャリスト)(A)

(質問)TESとPCSの比重の差などの問題を受けてISUはルールの見直しを検討しているのか?

M:ISUの委員会、といってもいつもと同じメンバーだけれど、彼らはPCSに関するルール改正を検討しているが、それは5コンポーネントを3つまたは4つに減らすという案だ。
しかも敢えて名前は言いたくないけれどロシアの大御所のインタビューによれば、よりにもよってTransitionを無くすという。
これは危険な変更だと思う。
何故ならスケーティングスキルは別として、「繋ぎ」に相当する部分が(より主観的な)「音楽の表現」や「振付」の中に含まれてしまうからだ。

それよりも、僕達が以前から主張しているように、PCSの係数を変更すべきだと思う。
現在、トゥルソワのフリープログラムは全てを完璧に実施したら、TES120点に到達する。
TESとPCSの比重は同じであるべきなのに、トゥルソワのTES満点120に対して、スケーティングスキルやトランジションや振付に卓越した選手がPCSで80点にしか値しないのはおかしい。
特に女子シングルにおけるTESとPCSの比重の差は大き過ぎる。
トゥルソワはフリーでまだノーミスをしたことがないけれど、もしジャンプが全て決まったら105点は余裕で持ち帰れる。
コンポーネンツにおいてどんなに優れた選手も彼女には太刀打ちできないことになる。

トゥルソワがもし欧州選手権で男子シングルの試合に出場したら、彼女が金メダルだ。
男子のルールなら彼女はショートで4ルッツ、4トゥループ/3トゥループ、2アクセルで100点は持ち帰れる。
フリーでは3アクセルはないけれど、クワド4本、後半に5~6本のトリプルジャンプを跳ぶから280点は獲得できる。
フェルナンデス以外でヨーロッパの選手で280点に達した選手が何人いるのか?

しかもトゥルソワは比類のない競技者のスピリットを持つ選手、もし男子の大会に出場していいと言われたら、意地でも3アクセルを習得するだろうし、もしスケートカナダで紀平に負けたら、次の試合でリベンジするために1日20時間練習して新たなエレメントを加えようとするだろう。彼女はいい意味でも悪い意味でもそういう気性の選手なのだ。

(質問)ジャンプ着氷後の流れはGOEプラス要件の「エフォートレス」に影響するのか?

A:ジャンプ着氷後の流れ、滑らかさ、入りと出のスピードが同じという特徴はジャンプが「エフォートレス」であることを示す証拠だ。

力を使わずにスピードを生かしてジャンプをリズムよく実施している。
つまり、ジャンプの着氷後の流れは、ジャンプがエフォートレスかどうかを見極める最後の要素と言える。
力を使わずに、ブレードを巧く使って跳ぶ。
スピードに乗って、エッジとカーブを生かして高さと回転を獲得する。
もしこれが出来ていたら、流れのある着氷になり、同じスピードを維持することが出来る。
見ている者には難しいジャンプにもかかわらず、力みのないクリーンな技術、つまりエフォートレスなジャンプだということが分かる。

エフォートレスのジャンプを跳べる選手はエッジの使い方が上手い選手だから、エフォートレスジャンプとスケーティングスキルは連動していることが多い。

(質問)アンナ・シェルバコワは今シーズン、スケートアメリカでエテリチームの女子が無敵であることを証明した。しかし同時に、このようなシステムに対する批判も多く寄せられている

M:このような批判は単なる負け惜しみだ。
トゥトベリーゼはプロ意識の高いコーチとして効率的なトレーニングシステムを導入している。
合う合わないはあるだろうし、長所と欠点もあるけれど、スポーツで重要なのは試合に勝つことだ。そしてトゥトベリーゼは試合に勝つ。だから批判の理由が分からない。

結果が全てを物語っている。
確かに一昔前のトゥトベリーゼはこれほど傑出したコーチではなかったが、ここ最近の成果によって、今ではロシア中のスケーターを目指す全ての少女達がトゥトベリーゼの元でトレーニングできることを夢見ている。

昔はトゥトベリーゼが有望な少女達をスカウトしていたけれど、今では彼女達のほうが、トゥトベリーゼのチームに入れてもらうために履歴書や動画を送ってくる。
ザギトワもツルスカヤもリプニツカヤもモスクワで生まれた選手ではない。地方から彼女の元へやってきた選手達だ。

非常にハイレベルなプロフェッショナルスクールで、既に一定のジャンプパッケージを持つ11~13歳の少女達はここにやってきてより質の高いジャンプを跳べるよう指導される。

ネットでよく見られる批判の一つにエテリチームの少女達はトランジションが皆同じというのがある。
確かにエテリチームの少女達のプログラムを比較すると、共通点が多く見られるが、これは高得点を稼ぐことが出来るプログラムなのだ。

彼女のトレーニングシステムは科学的に研究され、構築されている。
トゥトベリーゼとそのチームはシーズンが終わると、男女全ての選手のデータを分析する。そしてそのシーズン、試合で高いPCSとGOEを獲得した選手のプログラムを徹底的に解析・研究し、その研究結果が何人かの選手達を通して翌シーズンのリンクに持ち込まれる。
それがコストルナヤのような傑出した才能を持つ選手によって実施された時、素晴らしい結果が生まれる。

才能という点においてザギトワ、コストルナヤ、シェルバコワ、トゥルソワとは比較にならないエフゲニア・メドヴェデワが、これほど多くのタイトルを獲得できた理由を考えれば、彼女のトレーニングシステムが勝てるシステムであることは明白である。
トゥトベリーゼの元で練習していた16歳のメドヴェデワがフリーの通し練習で2アクセル2本+トリプルジャンプ14本のプログラムを滑るのを僕はこの目で見た。
彼女は試合で実施する各ジャンプ要素の後に3トゥループをもう1本付けて跳んでいた。

このようなことをやってのけるには、驚異的な身体トレーニングが必要なはずだ。
トゥトベリーゼのトレーニングシステムでは、リンクで何時間、オフリンクで何時間というカリキュラムが決まっている。しかも、アスレチックトレーニングのスペシャリスト達が毎日、選手達の体重/パワーの比率が最適に保たれるよう管理している。
このバランスが崩れるとジャンプの回転に問題が生じるからだ。
つまり、サッカーならミランLABとかユベントス・インターナショナルに匹敵するクラブなのだ。

僕は天才的なシステムだと思う。
そしてコストルナヤのような天性の才能が手元にやってきたら、核兵器を握っているようなものだ。トゥルソワの身体能力は驚異的だ。
彼女が陸上で何回転できるのか見て欲しい。
ジャンプ技術は関係なく、彼女の陸上における数値は男子より高いと思う。

技術に関して言えば、各選手のジャンプ技術はそれぞれ異なっている。
このことは、彼女達が最初からトゥトベリーゼの元で育ったのではなく、他所からやってきたことを示してしている。
だから各選手のジャンプ技術には彼らが育ったスケートスクールの遺産と基礎が反映されている。

そして多くの人が彼女達のトゥジャンプを批判するが、これはトゥトベリーゼの問題ではなく、フィギュアスケート界の問題だ。
僕達は10年前からこの問題について議論し続けている。
何とかしないと後戻り戻れなくなると。

そして今、90パーセントのスケーターがフリップとルッツをフルブレードで跳んでいる。
そして体重が20グラムしかないコストルナヤを見ると、この跳び方の問題にはほとんど気が付かない。
でも年月の経過と共に体重が増え、回転速度が落ちてくると、よりはっきり見えるようになる。
でもこれはトゥトベリーゼのせいではないし、彼女が選手達にこのような方法で跳ぶことを強要しているわけではない。

残念なことだが、現在見られる多くのトゥジャンプはプレローテーションが主流になってきてしまっている。
でも、いつの時代にも、この跳び方でトゥジャンプを実施する選手は存在した。既に引退したトップ選手達の中にも。

あらゆる試合や練習風景を動画で見られる今の時代、色々なことが広まりやすくなった。
ポジティブなこともネガティブなことも。
例えば、コストルナヤは明らかに羽生の3アクセルのジャンプの入りを真似ている。羽生ほどのレベルではないが、並外れたジャンプになっている。
他の選手達の技術的には完璧ではないジャンプも、+4を獲得できるよう、ルールの要件に適合されている。

今やルッツとフリップは多くの選手がこのように跳んでいて、正しい技術でこのジャンプを跳ぶ選手はごく僅かだ。
そしてジャッジ達がこのような不完全なジャンプと教本通りの正しいジャンプを得点で区別しなければ、誰もが簡単な方法を選ぼうとするだろう。

A:確かにトゥトベリーゼとそのスタッフのトレーニングシステムは女子シングルを20年前の男子シングルのレベルまで進化させた。
つまり男子で3~4人の選手が4回転ジャンプを跳び始めた時代だ。
驚異的なことだ。

20年前、女子がこのようなことをやってのける日が来るとは誰も想像していなかった。
技術的な進化があった。

確かに、踏切の方法に関しては、このような特殊な技術が4回転の実施を助けたのは事実だ。
でもトゥルソワとシェルバコワだけがこのような踏切でトゥジャンプを跳んでいるわけではない。
僕達が何度も何度も取り上げているように、日本にもこのような踏切で跳んでいる選手はいるし、むしろロシアの女子選手達の4回転ジャンプより酷いプレロテで3回転ジャンプを跳んでいる。
同じことが複数の男子にも言える。

非常にデリケートなテーマだけれど、僕はこの問題について様々な観点から考察する必要があると思う。

スケートアメリカで優勝したアンナは、入りのスピードと滞空時間において驚異的な2本の4ルッツを実施した。
この少女は0.7秒近く空中に留まっている。滞空時間0.64~0.65秒は女子選手としては驚異的な長さだ。
この少女達はまだ子供の体形で、非常に痩せているだけでなく、腰幅が狭い。
この身体的特徴については男子でも議論したことがある。
羽生やジン・ボーヤンは骨盤が狭く、このような体格を持つ選手は空中で高速度で回転することが出来る。
この少女達は6.25回転/秒という恐るべき速度で回転することが出来る。
これは驚異的な回転速度で、回転速度においては男子のより優れた4回転ジャンパーさえ上回っている。

羽生が4ルッツを実施する時、その滞空時間は約0.78~0.8秒にも及ぶ。
これは途方もない時間だ。
だから彼のジャンプは視覚的に驚異的なインパクトを与えるのだ。

つまりこの少女達の回転速度は驚異的で、先ほど君が言った技術的問題は別として、コーチ達はジャンプを成功させるために科学的研究を行う。

そのパイオニアだったのがミーシンの学校だ。現在でこそ彼の選手達は苦戦しているけれど、回転速度を上げるための専門的トレーニングを最初に導入した学校のひとつで、ヤグディンやプルシェンコもこうやって4回転ジャンプを習得した。
だからミーシン・スクールで育った選手達はオフリンクで驚異的な速度で回転する練習を重ねる。こうすることで秒速4~5回転という驚異的な速度で回転できるようになる。
回転速度は科学的に研究され、彼らは陸上では氷上以上の速度で回転する練習をしている。
だからアスレチックトレーニングに加えて、このようなトレーニングも行っているのだ。
その成果は目を見張るものだった。

トゥルソワの4ルッツはシェルバコワの4ルッツほど綺麗ではないから、シェルバコワがより高いGOEに相応しい。

技術的な議論は興味深い。
プレローテーションとフルブレードの踏切。
選手によって程度に差がある。
評価するのが非常に困難な問題だ。

スケートアメリカのアンナの4ルッツは通常の速度で見ると、素晴らしいクオリティのジャンプだった。しかし、スロー映像で見直すと非常に疑わしい踏切であることが分かる。

いつも同じ選手を引き合いに出すのは気の毒だから、名前は出さないけれど、肉眼で見ても明らかにクリーンでない踏切でトゥジャンプを跳んでいる選手はいるし、このようなジャンプについてはGOEで減点するべきだと思う。

いずれにしても非常に難しい問題だと思う。
以上を述べた上で、僕は女子シングルにおいて、このような技術的進化が起こるとは想像もしていなかった。
女子はまさに新時代を迎えようとしている。

トゥトベリーゼを始めとする先見の明のあるコーチ達が、この進化における重要な役割を担ったのは確かだし、これを否定することが出来ない。

M:君はシェルバコワの4ルッツについて話したけれど、トゥルソワの4トゥループも男子で並べる者が何人いるか分からないほどのクオリティだ。
巨大なジャンプだ。
だから細かいことは別として、彼女達がハイレベルな技術を持っていることは確かだ。

話題を変えよう。
この夏、ルールが少し変更された。

興味深い変更だ。
昨シーズン、プレロテジャンプがあまりにも多く見られたので、(回転不足の)減点を少し軽減しようという変更だ。
これは言ってみれば、強盗があまりにも頻繁に起きるから、刑罰を懲役3年から懲役2年に軽減するようなものだ。

つまりこれはどういうことかというと、ショートプログラムで3アクセルを回転不足で着氷する方が、GOE5点満点の2アクセルより多くの得点を持ち帰れるようになった。
GOE5点満点の2アクセルは4.95点だ。
回転不足の3アクセルはGOEマイナスを1点以内に抑えられれば6点を持ち帰れる。
だから、ルールを理解しているフィギュアスケート関係者は選手達に3アクセルの練習をさせ始めた。
トゥトベリーゼの元では皆が3アクセルの練習を始めている。
男女含めて世界ベスト3に入る美しい2アクセルを持つコスタルナヤにとってもう1回転増やすことはそれほど難しいことではなかった。
しかも前にステップを入れて跳ぶからこのエレメントで大量の得点を稼ぐことが出来る。

アクセルは前向きで踏み切る特殊なジャンプだから、誰にとっても難しいジャンプだけれど。

トゥルソワとシェルバコワもこのエレメントを練習していて(シェルバコワがトゥルソワを一歩リードしている)、今シーズン中に入れられるかどうかは分からないが、近い内に習得するだろう。

着氷できるようになったら、(鍵になるのは着氷できるか否かだ)プログラムに投入されるだろう。
ヒエラルキーを覆すことのできるもう1つのエレメントだ。
しかも、彼女達はジャンプを長い助走をせずに跳ぶことに慣れているから、助走レスの3アクセルが入るようになれば、状況は一転する。

(質問)エテリシステムを別の場所で模倣することは可能か?
このシステムがライバルクラブに与える影響

M:彼女のスケートクラブでは、11歳の子供がバックカウンターからの2アクセルを練習している。これは彼らが羽生のスケートを見ているからだ。

スケーティングの質が高いスケーター達は長い時間リンクにいる間、彼の真似をしようと試みる。そして何人かは成功することが出来る。
羽生以外にもお手本はいる。現在はより強い選手をコピーしようとする模倣の時代と言える。
先ほども言ったように、ネット上に動画が入り乱れているから、皆強い選手の技を盗もうとする。

一番最近の例はエリザヴェータ・トゥクタミシェワだ。
彼女はフィンランディア杯でコストルナヤと対戦した。
2人ともフリーで2本の3アクセルを跳び、コストルナヤは1本が回転不足だったからトゥクタミシェワの方がこのエレメントで高い得点を持ち帰った。
しかし2人の3アクセルは別物だった。
長い助走から跳んでいたトゥクタミシェワの3アクセルに対して、コストルナヤの3アクセルは完全に振り付けの一部になっていて、難しいステップから実施されていた。

スケートアメリカで何が起こったか?
トゥクタミシェワがショートプログラムの3アクセルをブラケットから実施したのだ。
この3アクセルは綺麗に決まったけれど、次の3トゥループ2本のコンビネーションが上手くいかなかった。
先ほどの議論に戻るけれど、このような入りからジャンプを跳ぶと、身体的にも精神的にもより多くのエネルギーを消耗する。
だからこのような跳び方でエレメンツにアプローチすることに慣れていない選手にとっては、このジャンプはうまく行ってもプログラムの残りの要素に影響を与えることになる。
小さいことから滑り慣れているスケートのスタイルをいきなり変えることは難しい。

A:トゥトベリーゼのトレーニングシステムはスケートの競技人口が多いロシアという国土が基盤にあってこそ可能なメソッドだ。皆が彼女の元で練習することを望んでいるから、彼女の元に届く膨大な量のリクエストの中から有望な才能を選ぶことが出来る。
だから競技人口の少ない他の国では同じようなシステムを実現することは難しい。

また10~11歳の小さな少女にこれほど過酷なトレーニングを強制することが出来ない国もある。
エテリチームの少女達は13歳になる頃にはジュニアデビューに必要な7トリプル+2アクセルが完全に入るようになっているから、10~11歳で既にこれらのエレメンツを入れたプログラムを練習しているということだ。

だから彼女のトレーニングシステムを他の国に輸出するのは難しいと思う。
しかし、他の国も別の武器を生かし、トゥトベリーゼとは少し異なるトレーニングシステムで似たような成果を得ることが出来るかもしれない。
例えば東洋の少女達は通常、フィギュアスケート向きの体型に恵まれているから、この点にフォーカスすることが出来る。

最近の韓国の成長は著しいし、日本もフィギュア大国だ。
北米は別の道を模索しなければならない。
現在、アメリカにはアリサ・リュウがいるけれど、僕は個人的にジャンプ技術やスケーティングの質などあらゆる点においてロシアの選手達とは別レベルで、別次元だと思う。

M:僕の意見では韓国の少女達はメンタリティ、練習のコンセプトなどにおいてエテリシステムに適していると思う。
彼女達の問題は、別のタイプのスケートを学んでいることだ。小さい頃から長い助走から技術的に正しいジャンプを跳ぶことに慣れているから、一定の年齢になってから、ジャンプの前に何かを入れようとすると回転不足になってしまう。
いきなりメンタリティを変えることは難しいのだ。
勿論、彼女達にはその素質があるけれど、このようなジャンプの練習は10~11歳から始めなければならない。

最近、ロシアの11歳、ヴェロニカ・ジリーナが技術的に完璧な4T/eu/3Sを決めている動画を見た。
もはやロシアではこれがスタンダードになっているのだ。

(その1)ネイサン・チェンと羽生結弦

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☆このポッドキャスト(その1)(その2)は先週の水曜日に放送されたものですが、先日スポニチに掲載されたインタビューから読み取れる埼玉世界選手権から今大会に至るまでの羽生君の心の葛藤とリンクしている内容に驚きました。
マッシミリアーノさんは本当に理解者ですね。

羽生君は自分の発言の影響力、その言葉が速攻で英訳され、世界中に拡散されることを理解しているからこそ、誰も傷つけないよう慎重に言葉を選びながら、同時に核心を突いた内容をこれだけ理路整然と発信したのですね。

現オリンピックチャンピオンの言葉の持つ重み
皆がモヤモヤを抱いていたことを、はっきり口にしてくれてよかったです。

今回のスケカナ、優勝したことも勿論大切ですが、どのように勝ったかが重要だったと思います。
妥協のない彼のフィギュアスケートで勝った。それも高い評価を得て圧勝した。

美しいスケーティング、入りと出に工夫を凝らしたナチュラルで美しいジャンプ、切れ目のないトランジション、音楽と振付の一部になっている各エレメント。
これこそが世界中のファンをこれほど夢中にさせる羽生結弦の、彼だけのフィギュアスケートなのです。
OtonalもOriginも別の惑星、別のスポーツでした。
素晴らしい演技をありがとう!

次はNHK杯
怪我無く思い通りの練習が出来ますように・・・

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