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ポッドキャストSottoSopraより「アンジェロさんの技術講座」

SottoSopra「オリンピックスペシャル」というポッドキャストにアンジェロさんがスペシャルゲストとして出演していました。
羽生君の話はほとんどありませんでしたが、凄く面白かったので、特に興味深かった部分を抜粋・抄訳します。
レギュラーの男性出演者が3人もいて、アンジェロさん以外、声を識別するのは不可能だったので、まとめて「男性」と表記します。
Listen to “SottoSopra Speciale Olimpiadi – Angelo Dolfini” on Spreaker.

出演:
ジャンルーカ・ルッセッロ(男性)
ルーカ・カルディン(男性)
セルジョ・ベルサネッティ(男性)
ミケーラ・ブラット(M)

スペシャルゲスト:
アンジェロ・ドルフィーニ(A)テクニカルスペシャリスト、コーチ、伊ユロスポ解説者

<アンジェロさんの経歴>
M:あなたはアスリート、コーチ、コメンテーターの3つの顔を持っているけれど、自分の天職だと思えるのはどれ?

A:間違いなくコーチが僕のメインの活動で僕の生業だ。
現役引退の少し後からコーチになるための勉強を始めた。同時期に大学で演劇とショーの歴史と教養を学び、コーチとしてのキャリアを開始しながら学位を取った。
大学での学業は間違いなく僕のコメンテーターとしてのキャリアに少し役立ったけれど、コメンテーターはあくまでも副業で、僕の本職はコーチだ。

<プレロテジャンプについて>
男性: それではフリップとルッツのプレロテについて話そう。というのも様々なフォーラムがこの話題で持ち切りだが、僕の意見では議論が少々混乱している

男性:僕はこう理解した。勿論、君に質問するし、僕の解釈が間違っているところは訂正し、より具体的に説明して欲しい。
プレローテーションとは、選手がジャンプに向かう時、両足のブレードが離氷する前に身体を回転させること、これが僕の理解したプレローテーションだ(笑)
少なくともプレローテーションについて議論するフォーラムではそうなっている。

性質上、多少のプレロテはやむを得ないジャンプとそうではないジャンプがある。
ここで話題になっているルッツとフリップは180度以上の過度のプレロテで、本来のジャンプの跳び方ではこれほどプレロテする必要はないし、プレロテすべきでもない。

実際には多くの選手がトゥジャンプをこのような方法で跳び、180度以上氷上で回転を稼いでいる。
これをダメだと言う人もいれば、そうではない人もいる。
ある人は、これは無理のあるズルい跳び方だと言う。
いわゆる「Cheated Take-Off」と定義される踏切だからペナルティが与えらるべきだし、何か手を打つべきだと。
しかし、注意して欲しいのは「Cheating」とかズルいジャンプといっても、選手達は何もジャッジを騙して順位を稼ぐためにこのような跳び方をしている訳ではない。彼らはただ単に自分達が教わった跳び方でジャンプを実施しているだけなのだ。
つまり、彼らはジャンプはこう跳ぶものだと教わったからその通りにしているだけ、そうだろう?

A:イエスともノーとも言える。
これは非常に複雑な質問だ

男性:今ではこのような代物が多く出回っている。今日は君がゲストということでこの話題を掘り下げたい。

A:まず、プレロテというコンセプトの解釈には多くの誤解がある。というのも非常に技術的なことだからだ。まず、上半身の動作ではなく、氷上で(ブレードによって)行われることがネックになる。
この点において、離氷に問題がある様々なジャンプが存在する。

踏切が特に不正確な場合、現行のルールでペナルティが課せられる唯一のジャンプはトゥアクセル(踏切の正しくないトゥループ)だ。この場合、UR(回転不足)ではなくDGが適用され、2回転なら1回転、3回転なら2回転と回転数が一つ下のジャンプにダウングレードされる。

トゥアクセルとはどんなジャンプか?
トゥループではトゥを突く足ではない方の足(右足)でバックアウト(RBO)に乗り、回転に勢いをつけるために、離氷する瞬間に身体を前方に回転させる。トゥアクセルでは選手の身体が完全に前向きになり、右足を離氷して、アクセルの踏切のように前方に振り上げ、同時に左足はトゥを突いている。
この場合、踏切におけるエラーは明らかだ。
エッジが滑らず、流れが完全に失われるから、間違った踏切であることが一目で分かる。
これは間違ったジャンプと見なされ、減点される。

しかし、このようなタイプの踏切、つまり離氷前に下肢、つまり足で氷上で回転を大幅に稼いで実施されるジャンプは実質別のジャンプになってしまう。
サルコウとループはエッジで踏み切るジャンプだ。

しかし、これらのエッジジャンプでも最終的(踏み切る瞬間)にはトゥになることを忘れてはならない。どんなジャンプもトゥで離氷する。これは数学的な原理だ。

簡単に言うと、跳び上がるために、ブレードの先を突く。この動作によってスピ―ドのエネルギーを水平から垂直に変え、スピードを高さに変換する。つまり、トゥを氷面に突き、水平方向の動きをブロックすることによって跳び上がる。
ループとサルコウと言ったエッジジャンプでも原理は同じだ。
後ろ向き滑って行って、トゥで踏み切るためにエッジを少し回転させる。
数学的な原理だ。
後ろ向きに滑って行ってそのままトゥを突こうとしたら引っ掛かって止まってしまう。
だからジャンプの回転方向にエッジを少し回転させながらトゥで離氷する。
だからこれはサルコウとループの正しい踏切だ。

アクセルもそうだが、アクセルの場合、既に前向きだから足を回転させる必要はない。
アクセルでも少し跳びやすくするために氷上で回転を稼ぐ跳び方がある。
「スキッド」と呼ばれる跳び方だ。
足を回転させ、トゥで踏み切る。この場合、約45度の回転を氷上で稼ぐ。

男性:でもこのようなことがフリップとルッツで起こるとどうなる?

男性:やっと本題になった!

M:私達が一番知りたいことよ(爆笑)

A:大回りをしてようやくフリップとルッツに辿り着いた。
フリップとルッツでは何が起こるのか?
理論的にはトゥを突くジャンプだが、技術的にトゥループのトゥとは異なる。
トゥループでは約90度のプレローテーションが想定される。
何故ならトゥを突き、後方に滑りながら足を回転させるからだ。サルコウと非常に似たムーブメントだ。
サルコウとトゥループはよく似たジャンプだ。
結果的にトゥループのトゥ(突き)の形状はY字型になる。
前向きに回転しながら離氷するから45度程度のプレロテがある。
45度から90度で、トゥのもう一つの要因である実施のスピードによっても左右される。

フリッツとルッツではこれは起こるべきではない。
これらのジャンプでは後ろ向きに滑りながらトゥを突く。進行方向とは逆向きにトゥを突くから(トゥループと違って)この動作により身体をブロックし、スピードを高さに変換することが出来る。

クリーンな技術で跳べる選手達は、回転の弾みをつけるためにトゥを突いた足を少し回転し、45度程度のプレロテでフリップとルッツを実施することが出来る。
この「トゥ」(突き)は非常に素早く、一瞬の内に行われる。トゥを突いている時間は短く、エッジの向きは進行方向と平行ではなく、滑っている方の足に対して約90度である。こうやって回転のための弾みをつけ、跳び上がる。これが正しい跳び方だ。

一方、トゥが氷に接触している時間が長く、トゥだけではなくブレードも軽く氷上に置き、バックアウト(RBO)で滑ると、トゥループで説明していたのと同じ跳び方になる。
トゥループの場合、サルコウと同じような踏切になるように、フリップとルッツの場合はループと同じような踏切になる。
つまり右足で回転をより多く稼ぎ、より時間がかかる。
トゥを突くべき足は、もはやトゥではない動きをするためにより長い時間氷上に留まる。
これでどのぐらい回転を稼げるか?
半回転?
幾つかのケースでは半回転以上稼いでいる。

何よりも技術的にもはやルッツやフリップではなく、ループに近いジャンプを跳んでいることになる。

男性:でも減点されないんだよね?

A:現在のルールでは減点されないし、その理由も僕には理解出来る。
どこまでが許容範囲かを判断するのが非常に困難だからだ。
どこを限界にするのか?どの程度までなら許容範囲なのか?どこから正しくないジャンプと見なすようにするのか?
非常に難しい問題だ。

僕が言えることは、これは何も最近始まったことではないということだ。
この技術はもはや・・・

男性:つまり、君はこれを一応「技術」と呼ぶんだね?
例えば、ヴァレンティーナ・マルケイは先の世界選手権のユーロスポーツ実況でこれは「一つの技術」と形容した。例え邪道だとしても・・・
今では、ある界隈ではこの跳び方を通関させようとする動きがあるように見える。

僕が君に本当にしたかった質問はこうだ。
君の意見では誰も罰せられないということは、つまり僕達はもはや既成事実としてこの跳び方を受け入れなければならないのか?

それとも、君は昌磨を指導しているけれど・・・彼は残念ながらこの問題を抱えているよね?・・・新しい教え子達に対してルッツとフリップを正しく跳べるようになるように矯正しようと試みるのか?
何故なら、僕は多くのスケーターがプレロテ無しの技術を習得すれば、ジャンプのジェスチャーはずっと自然になると話すのを聞いている。
つまり、より楽にジャンプを跳べるようになる。

だから、プレローテーションは言ってみれば、手っ取り早くジャンプを跳ぶために便利な近道で、最初の内は機能する。何故ならより素早く回転出来るからだ。
しかし、まさにこの理由から、長期的な視点で考えると、必ずしも必勝法ではないのではないか?
この点について君はどう思う?

A:僕はこれは一つの技術だと思う。
(プレロテのないクリーンな技術との)違いは・・・

僕の意見では考慮すべき点は2つある。
まずはプレロテ、つまりトゥを突く足でどのぐらい回転を稼いているか?

もう一つはブレードだ。ただし、これは判断が難しい。
氷面に残ったトレースを見なければ分からないことで、スケーターのジェスチャーだけを見て評価するのは難しい。

しかし、氷面に残ったトレースを見ると、僕の目の前にいるデニスはフリッツもルッツも正しいエッジで、トゥを突いて踏み切る本物のトゥジャンプを跳ぶ。
彼の3ルッツは幅と高さがあり美しいジャンプだ。4回転ジャンプの確率は低いけれど、技術と言う点において、彼は正しい技術でジャンプを跳ぶ選手だ。
他の選手達はプレロテのある跳び方で跳んでいる。
僕はプレロテ無しの4回転ジャンプを跳ぶ女子選手は見たことがない。

男性:絶対いないだろう(笑)

A:これ(女子のプレロテクワド)をどう受け止めるのかは視聴者次第だろう。必ずしも悪いこととは限らない。

男性:しかしトゥトベリーゼ・グループに対して批判が集中しているのはまさにこの点だろう。

A:確かにトゥトベリーゼ門下の女子達は皆この跳び方で跳んでいるけれど、彼女のところだけではない。
僕の意見ではこの跳び方を洗練されたやり方で最初に開発したのはミーシンだ。
僕達は教本通りの3ルッツの見本としてトゥクタミシュワを挙げるけれど、彼女はミーシン門下で生まれた選手ではない。
でもこれは別の問題だ。コーチ達は手元にやってきた生徒達の基礎技術をベースに彼らを育てていく。コリヤダも理想的なルッツを持っているけれど、最初からミーシンが育てた訳ではない。

プルチェンコは4ルッツからそれほど遠くはなかった。試合でも何度か挑戦したことがあった。
そして彼はまさに議論しているこの跳び方でルッツを実施していた。しかし、他の選手に比べて踏切が非常に素早かった。

僕は踏切のスピードこそがこの跳び方に情状酌量の余地があるか否かを分ける鍵だと思う。
ロシアの女子達も体型の変化などによってスピードが落ちてきた時、この踏切の欠点がより顕著になるだけでなく、ジャンプの質も低下する。
つまりこの技術的ジェスチャー、このプレローテーションを素早く実施する場合、質の高いジャンプを実施することが出来る。
しかしスピードが落ちてくると、ジャンプの質も落ちる。

正直にいうと、僕達が昌磨と取り組んでいるのはまさにこれなのだ。
彼のトゥジャンプのスタイルを根本から変えるというより、踏切を素早くすることに取り組んでいる。
そして、僕は彼の踏切のトレースを確認したから断言出来るけれど、確かに彼はプレローテーションはしているけれど、トゥは突いている。
僕はずっと彼がフルブレードで踏み切っていると思っていた。しかし彼のトレースを見に行くと・・・
僕はフルブレードで踏み切る選手のトレースを見たことがある。トゥのところに長さ30-40センチのトレースが残っていた。しかし昌磨のトレースはそうではなかった。

僕達が試みたことはジャンプの質を上げるために、トゥを突く時間を短くし、この技術的ジェスチャーを目立たなくすることだった。
全日本ショートの彼の4フリップを見てもらえれば、僕の意見では彼の中では最高の出来のジャンプだったと思う。素早いリズムで実施され、非常に幅があり着氷に流れがあった。
これが僕達が彼と取り組もうとしていることだ。

以上を述べた上で、ISUはこの跳び方のジャンプに対して何らかの手を打つつもりだと僕は思う。
簡単なことではないが、おそらくGOEで差を付けるようにするだろう。
昨年、新しいルールでこの件が明文化されたが、パンデミックの問題があり導入されなかった。

男性:君達が取り組んでいることを知ることが出来て良かった。じゃあ、来シーズンはもしかしたら昌磨のジャンプが変わっているのを見られるかもしれないね(笑)

<フィギュアスケートにおけるアスレチックトレーニングについて>

男性:他のスポーツに比べて、フィギュアスケートではアスレチックトレーニングはどのぐらい重要?
例えば、バスケットでもゴルフでもフィールド外の身体づくりが重要になる。
フィギュアでは氷上練習に対するオフアイスの比重はどのぐらい?

A:(オフアイスは)今や不可欠な要素になっている。
僕達のところではこのオフアイスは非常に多岐に渡っている。
だから僕達のオフアイス活動はアスレチックトレーニングだけに限定されない完全なボディエデュケーションだ。コーディネーション能力はこの競技で大きな比重を占めている。僕の意見ではフィギュアスケートの重要な鍵となるフィジカルトレーニングは幾つかある。

僕は怪我の予防という点において非常に重要だと考えている。
何故なら既に身体の出来上がった大人の選手になった時、最も重要なのは怪我をしないことだからだ。だからスケートでは普段使わない補完的な筋肉を強化して、身体の均衡を整える。
僕達スケーターは恥骨炎やこの部位の炎症に悩まされることが多いし、いつも同じ方向に回転し、同じ足で着氷するから発達のバランスも悪い。
だから筋膜のバランスを調整し、より負荷のかかる、より繊細な筋肉を強化する、これがメインだ。

それからダンスやバレエといったアクティビティがある。バランス、それもフィジカル面とメンタル面の両方において360度のバランスを得るために武芸も取り入れている。スポーツではメンタルは非常に重要だし、フラストレーションも溜まるから、呼吸法といったことにも取り組んでいる。
だから(オフアイスは)必要不可欠な要素だと僕は思う。
そして宇野昌磨の例を挙げると、彼は陸上で運動をさせると断トツで出来が悪い(笑)。

(一同爆笑)

A:しかしリンクに降りると、一周しただけで(大したウォームアップもなく)3アクセルを決める。
しかし、彼は例外だからあまり参考にはならない。いずれにしても彼には規格外の身体能力が備わっている。その上で、彼はオフアイスに対して他のスケーター達に比べてあまり情熱を持っていないが、いずれにしても取り組んではいる。

男性:またエテリ・トゥトベリーゼ門下に対する批判になるけれど、過剰な陸トレは選手生命を縮めると言われている。
君の意見では陸トレは実際には選手生命にどのような影響を与えると思う?
ストレスが掛かり過ぎると言うことはない?

A:僕達が目指しているのはまさにその逆だ。つまり選手生命を伸ばすことを目的としている。だから筋力トレーニングではほとんどウェイトを使わず、軽い負荷で行っている。怪我の予防が最も重要なポイントだ。他のスクールの方針は分からないけれど。

ロシアの少女達の4回転ジャンプは注意深く研究するに値する。
僕は彼女達がメンタルバリアを打ち破って4回転ジャンプを跳べるようになったことに多大な敬意を表している。他の国では夢ですらなかったことを彼女達は実現している。
しかし、彼女達のキャリアが短命で終わるのか注意深く見守らなければならない。これはこの競技の方向性の問題でもある。何故なら観客や視聴者の中には1シーズン半で消えていくこれらの少女達が4回転ジャンプを跳ぶのを見るのを楽しみにしている層もいるからだ。
スクールやコーチによってポリシーは異なるから、僕はこの傾向を批判しようとは思わない。
僕は個人的にクワドを跳ぶ少女達を称賛しているし、彼女達の技術を研究し、彼女達がどのような結果を得るのか、長い目で見て(リスクを冒しても)このような方向性で行く価値があるのか自問自答している。
僕はこのテーマについて自問自答を繰り返し、未だに答えを見つけていない。

男性:僕達は君が他のコーチ達の悪口を言うのを期待していたんだけれど、思い通りにはいかなかった。

(一同爆笑)

<スケーターのゲン担ぎ>
M:スケーターはゲン担ぎをする人が多いわね

A:多かれ少なかれスケーターはゲン担ぎをする。
例えばどちらの足からリンクに入るかとかね。
試合前のルーティンだね。
他の人から見たらマニアックなこだわりかもしれないけれど

<北京オリンピックについて>
男性:最後の質問だ。
早急過ぎて君は答えてくれないと思うけれど。
北京オリンピックまで1年を切ったけれど、男子シングルの表彰台を予想してくれる。
女子は誰が出てくるか分からないから、男子だけにしよう

M:この際、メダルの色に関係なく表彰台に乗ると思う3人の名前を挙げてみて。

A:間違いなくネイサン・チェン
結弦が北京に出場するかどうか大きな疑問があるけれど、もし出場するなら結弦。

(しばし沈黙)

M:ゲン担ぎをしているのね(笑)
*イタリアでは願いを口に出すと叶わないというジンクスがある。

男性:分かった、3人目は言わなくていい(爆笑)

A:3人目は多くの選手に可能性が開かれているけれど、間違いなく・・・いや、隠すことはないだろう・・・昌磨もその一人だ。コリヤダかもしれない。彼はミーシンの元で成果を見せているからね。
そして3人目の日本人・・・しかし日本ではまず代表に選ばれることが難しい・・・昌磨にとっても。日本の五輪代表が誰になるのか見なければならない。
確かに鍵山がストックホルムで良い結果を出したのは記憶に新しいけれど、オリンピックとなると経験がモノをいうから、経験の差が出るかもしれない。

*************
☆アンジェロさんには羽生君の論文を是非読んでもらいたいと思いました(ファンフォーラムに出回っている非公式英訳版はとっくに読んでそうですが)。

アンジェロさんの思考回路は完全に理数系だと思いますが、大学では演劇史などを学んでいたのですね。
他にもシャンペリーのランビスクールにおけるアンジェロさんの役割、このスクールの常勤コーチに就任したいきさつ、ご自身のオリンピック体験、宇野君が国別で挑戦した3A-4Tのエピソードなど話題満載でした。

さすがに長過ぎて全部は訳せませんが、シャンペリーにおける様々なエピソードを聞いていると、ランビスクールはとてもアットホームな、同時にプロフェッショナルな環境で、アンジェロさんが宇野君達と良好な関係を築けていることが伺えます。
陸トレでは宇野君が一番出来が悪くてやる気もないというエピソードに他のスケーター達が真剣に取り組む中、一人だけタラタラやっている様子が目に浮かんで笑ってしまいました😂
しかしアンジェロさんはシャンペリーでのコーチ業が余りにも充実していて、もうユロスポ解説に戻って来る気はなさそう😭・・・

プレロテジャンプについて(この部分に関しては要約せず完全に訳しました)
全文を読んで頂けると分かりますが、アンジェロさんは一テクニカルとして、一コーチとして非常に冷静に客観的にこの問題を技術的観点から考察しているのであって、誰かを批判している訳ではありません。

一部だけを切り取り、選手批判と誤解されるような内容に編集して拡散するのは絶対に止めてください。🙏
この議論のコンセプトと話者の意図を歪曲することになりますし、この問題に真正面から向き合い、これほど技術的に、具体的に、分かりやすく解説して下さったアンジェロさんにもご迷惑がかかるかもしれません。

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち