マッシミリアーノさんのFBより「2015年12月12日、バルセロナのSEIMEI~続き」

昨日ご紹介したマッシミリアーノさんの投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメントから印象的なものを抜粋します。

 

2015年バルセロナGPF羽生結弦「SEIMEI」伊ユロスポ版

エレナさんの動画です。いつもありがとう!💛

 

私もこの場にいたわ・・・まだ鳥肌が立つ
コレオシークエンスでユヅは私の方に向かって来たのよ・・・鳥肌だったわ!!!

 

男子シングルにおける史上最高の試合だった。
ジン・ボーヤン、宇野昌磨、パトリック・チャン、ハビエル・フェルナンデスが傑出した演技をし・・・そして彼が現れて、忘れられない演技で「史上最高」とはどういう意味なのかを全世界に見せつけた。唯一の「悔恨」はPCSが100点が出なかったことだ。

 

何年の時を経ても感動的で素晴らしい・・・ショートもよく覚えているわ。盛大な拍手を送り続ける観客に静かにするように促したのよ。だって彼の後で親友のフェルナンデスが滑らなければならなかったから・・・何という配慮でしょう。

 

フリーは逆でフェルナンデスが先に滑った(そして得点を待っている間に、恐るべき3Aを決めて観客の注意を自分に向けたのよ🙂 )

 

感動的で表情豊かな技術。彼ほど私を感動させられるスケーターはほとんどいないわ。

 

言葉がないわ。永遠に言葉では言い表せない演技。

 

史上最高の試合の一つね・・・このSEIMEIがきっかけで私はフィギュアスケートの虜になったのよ。今でもコレオシークエンスが始まるところで鳥肌が立つわ・・・そしてショパンのバラードは宝石。ショパンに関してはNHK/GPFバージョンより五輪バージョンの方が好きだけれど。曲のあの小節で実施される4T-3Tの配置を愛しているわ。

 

彼を忘れられない存在にしているのは、何よりもその完成度よ。クレッシェンドしていく音楽と共に終わるフィナーレは圧巻だわ。

 

どんなコメントも不十分。彼に相応しい称賛は言葉では言い表せないわ。私にとってこのプログラムはフィギュアスケートの真の「エッセンス」よ。残念ながら、PCSはこの演技を評価できるレベルに達していない。

彼は視覚と心の音楽よ。

 

「惑星ハニューにようこそ!住人は一人、彼だ」
このフレーズはもはや歴史に刻まれ、全てを語っている。

 

この珠玉を見て、あなた達の解説を聞くと、あの夜の感動が蘇る。
私はこの大会から全てが変わったと思っているわ。
「フィギュアスケートの概念」という点においてこの時がピークだった。
この時は更に上昇していく未来が開かれたと思っていたけれど、逆だったわ。
クワドの種類と数は増えていったけれど、ISUが卓上で決めた決定のせいで、競技の傾向は逆行した。
挑戦しようとした選手は何人かいたけれど、本当に彼のようなスケートを目指そうとする選手はごく僅かだわ(あくまでも男子シングルの話だけれど)

 

この奇跡を忘れることなどできないわ・・・

そうね、あなたの言う通り、「フィギュアスケートの解釈」はこの時がピークだったと思うわ。特定のスタイルのフィギュアスケートを愛する私達にとってのピーク。
記憶すべき日ね。

 

全ての動きが究極まで洗練されていて全てがクリーン。
彼の踊りが恋しいわ・・・

 

僕が本当に許せないのは、新型コロナウイルスが昨春ロックダウンで僕を5週間家に閉じ込めたことでも、クリスマスや正月やカウントダウンのパーティーを奪ったことでもない。これは全く我慢出来る「奪取」だ。そうではなく、実質、全シーズン(もしかしたらもっと長いかもしれない)、フィギュアスケートのこの途方もない天才だけが伝達することの出来る感動を僕から奪ったことだ・・・この喪失・・・これは絶対に許せない。

 

この演技を狂ったように何度も何度も見返したから、私はあなた達の解説を完全に暗記したわ。音声がなくてもあなた達のコメントを全て正しいタイミングで再現する事が出来る😄

 

ファンタスティコなパフォーマンス・・・人類の限界だ!!!

 

彼のスキルは驚異的だ

 

このような「完璧」に到達するまでにそれほどの努力と汗と強い意志を必要したのか。ただただひれ伏すしかないわ。

 

何て素晴らしいの。偉大な選手。
彼は姿勢が完璧なだけでなく、通常蔑ろになりがちな腕の位置も全て完璧で、調和の取れたエレガンスと端正な外形を作り上げている!

特に女子で腕がぶらんと垂れ下がっているのをよく見かけて私は気になるのよ。
子供の頃、私がスケートをやっていた時、私のコーチは姿勢と腕の位置に対して凄くうるさかったから。これは本当に重要なことなのよ。

 

エレガントで・・・全てがあるべき位置に完璧に収まっている完璧な神話の中で生きているよう。

 

滑っている彼を最初に見た時、全身に電撃が走ったわ!彼はレジェンドよ!!! 👏👏

 

私のお気に入りの中でもトップ

 

何と言えばいいのか・・・動画を見終わる度に画面に現れる「再生」ボタンが、「もう一度見る?」と私に言うのよ。私の心のプログラムはホープ&レガシーはだけれど、このSEIMEIには度肝を抜かれるわ🤩💜

 

「TES120、そしてこの技術点は上昇している・・・トータル330点・・・」
110・95だったショートの傑作と共に心と目と記憶に残るプログラム。
純粋な詩。
フィギュアスケートが恋しい・・・そして何よりも惑星ハニューが恋しい・・・

 

途方もないことを何でもないことのように簡単にやってしまう・・・感動的だわ👏👏👏

 

彼にしか与えられない感動

 

皇帝

 

史上最高のフリープログラムだと思うわ

 

有無を言わさず恋に落ちた
純粋な詩

 

私はこの場にいたのよ。一生忘れられない

 

人間で作られたエクセレンス・・・何という奇跡。彼の完璧の動きにおける優美さ・・・唯一だわ!!!

 

神話だ


そしてこちらは大分前になりますが、東日本ジュニアで優勝した三浦 佳生君に関する投稿。
日本の男子シングルでは三浦君を始め、今季からシニアに上がった佐藤駿君、鍵山優真君といった将来有望な若手選手が育っているという内容で、このような一文で締めくくられます。

 

まとめると、いつかフィギュアスケート界におけるハニュー後元年が始まっても、日本はいずれにしても男子シングルのトップに留まるために必要なカードを握っている。

すると、メインの内容ではなく、この最後の一行に反応したスケートファンの皆さんから以下のようなコメントが

 

私はまだハニュー後の時代なんて考えられないわ!そして、他の全ての選手を彼と比較していつも空虚感を覚えてしまうことを避けることは出来ない。言葉では説明できない、何か心にぽっかり穴が空いたような感覚を・・・
彼が次のオリンピック前に辞めないことを願っているわ(つまり次のオリンピックに出てくれることを願っている)

 

同感だわ・・・埋めることの出来ない空虚感だわ。

 

ハニュー後なんて考えたくもないわ。

 

結弦は計り知れない。彼の引退を考えるのは困難だわ。

 

正直に言って、興味深く投稿全文を読んだわ・・・そして「ハニュー後」という言葉で悲しみに襲われたのよ・・・

 

マックス、最後の一文は亡霊を追い払うために書いたんでしょう?
私はバトルのショートを待っているのよ・・・まるでベファーナ*を待つ子供のように・・・
*御公現祭(1月6日)前夜に子供にプレゼントを運んでくる魔女

 

私はまだ「ハニュー後」のための心の準備が出来ていないわ・・・
無意識の内に彼と比べてしまわないよう私の脳の一部を覆って他の選手達の演技を見ることにするか決めなければならないわ・・・

 

私は「ハニュー後」の心の準備が出来ていないわ。彼は日本を超えている。
彼は日本人とかスイス人とかアメリカ人とかそんな括りを超えた、彼の芸術美に心を奪われた人類全員のものなのよ。

 

「ハニュー後」を考えるだけでも苦しいわ・・・どうか出来るだけ長く現役を続けてくれますように

 

羽生が引退したら・・・彼のレベルに到達できる人は誰も現れないだろう。

 

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西洋で生まれた、美と技を競うスポーツで、これまでジャッジに評価されにくいと言われていた日本の音楽を使った「和」のプログラムで史上最高と評価される。
オリンピックで和のプログラムで金メダルを獲り、芸術の国イタリアの新聞、ガゼッタ・デッロ・スポルトに「スケート靴を履いた芸術」と言わしめる

これがどんなに凄いことなのか。

これまで五輪メダルに輝いた日本選手達は五輪プロには西洋の音楽を使用していました(プッチーニ作曲のトゥーランドットとマダム・バタフライ、ハリウッド映画でジョン・ウィリアムズ作曲のSAYURIは日本の音楽ではありません)。

 

羽生君がイタリアのいわゆるライトなスケートファンからも圧倒的に人気があるのは、並外れた技術と芸術性、魔法のような演技といったスケートの実力とカリスマ性が勿論一番の理由ですが、抜群のスタイル、端正な顔立ちといった容姿の美しさも大きいと思います。

イタリアはイタリア女性が「美人に生まれるかどうかで人生の50%が決まる」と断言するほど、容姿の美しさが重視される国です。

フィギュアスケートに限らずサッカーや他のスポーツでもイタリアの解説を聞いていると美醜に対する評価は結構シビアです。

それを顕著に感じたのが昨シーズンの欧州選手権。

私はRai Sportの放送を見ていましたが、アリアンナさんはコスタルナヤやシェルバコワについては、「Bellissima」(Bella=「美しい」の最上級)、「Bellissima ragazza」(凄い美少女)と、彼女達の美貌を何度も賞賛していましたが、トゥルソワに対しては彼女も並外れた身体能力や才能は絶賛しても「Bella」という単語は一度も使いませんでした。

私はトゥルソワも可愛いと思いますが、イタリア人の感覚では「美人」の基準に当てはまらないのでしょう。そこはキッチリ区別してお世辞でもBellaとは言わないんだ・・・と思いました。

そういえば、グレーシー・ゴールドがピークの頃、イタリア解説は彼女が出てくるたびに、Bellissima を連呼し、特にRaiのファブリツィオさんなどはデレデレでグレーシーの演技になると「氷上の女優」「フィギュアスケート界のグレース・ケリー」と演技よりも美貌ばかりを絶賛していました。イタリア男だなあ~と思ったものです。

羽生君はソチオリンピックの時に男性解説者(マッシさんでもアンジェロさんでもない)が「羽生は芸術品、全てを持っている。外見も美しい」と言われていて、日本男子でイタリア解説から「美しい」と言われる選手が出てくるなんて!と何だか胸熱でした。

トリノでも私の周りにいたイタリア人の集団が公式練習で羽生君が出てくると「Che bello」(何て美しい)「Bel ragazzo!」(美青年)「Che carino」(何てかわいい)と騒いでいました。

加えて人間性も素晴らしく、頭脳明晰。

こんなに何もかも兼ね備えたスケーターは日本に限らず、世界レベルでも、もう二度と現れないと私は思います。

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち