メディアバイアス

日本のメディアの偏向報道については以前にも書きました。

RE_RRAY横浜公演に行くために2月に2週間半ほど日本に帰国しましたが、ニュースの薄さ、少なさ、偏向ぶりは相変わらず。
壊れたレコードのように同じニュースばかりを繰り返し、パーティ券裏金問題はもう喉元過ぎれば熱さを忘れるという感じで、殆ど報道されなくなっていました。東京五輪の汚職問題も旧統一教会と自民党の癒着問題もこれから深部に切り込んでいくのか?と思っていたら、どうでもいいニュースで埋もれさせて、いつの間にか有耶無耶にされていました。裏金問題もこの手口で有耶無耶にするつもりなのでしょうか?
一体どこまで国民を馬鹿にしているのか?

日本のニュースは天気予報が異常に長い、というのも前に書きましたが、ある日のNHKニュースの天気予報では、お天気のお姉さんが、12℃以下なら厚手のコート、12℃以上ならトレンチなどの薄手のコート、15℃以上ならコートではなくカーディガンやジャケットでも大丈夫でしょう!と服装までアドバイスしてくれました。
この情報を「そっか~明日は最高気温17℃だから、コートは置いて、普通のジャケットで出掛けても大丈夫なのか~!」とありがたがる視聴者がどのくらいいるでしょうか?
私は正直、視聴者を馬鹿にしていると腹が立ちました。

だって、ニュース枠ですよ???
番組表にニュースと銘打っているからには、ニュースを伝えるべきであり、30分という貴重な時間をどうでもよいコートのアドバイスなどで潰すべきではありません。
他に重要なニュースがない?
いやいや、世界の2カ所で進行中の大きな戦争とか、総額億単位に上るパーティ券裏金問題の追及とか、インフラ復旧の遅れで避難生活が長期化している能登半島の状況とか報道すべき大切なことはいくらでもあるはずです。

たまちゃんは正しい!

タクシー運転手が鳩をひき逃げした事件が、地上波の各局ニュースで取り上げられ、ある報道番組では専門家まで呼んで30分近くこの件について議論していたそうです。

こんなのがニュースで大きく報道されるのは、おそらく日本だけ
ていうか、この人が実名報道され(そしておそらく懲戒免職)、数千万円の裏金を着服した政治家が未だに堂々と議員席に居座っているっておかしくないですか???

日本におけるニュースの質の低さ、内容の薄さは愚民化政策なのではないかと思ってしまいます。国民の公益性に何の関係もない下らないニュースと番組でテレビを埋め尽くして、政治にも経済にも、世界で何が起こっているかにも興味のない、無知で従順で扱い易い国民を量産しようとしているのではないか?
どうでもいい話題を過剰報道して国政や政治家の汚職に国民の目が向かないようにしているのではないか?

例えば、私はオリンピック期間の日本におけるオリンピック一色報道を常々疑問に思っています。日本人はオリンピックが好きな民族かもしれませんが、電波ジャックと言っていいほどの偏向報道はどうなのか?
日本人は全員オリンピックだけが見たいと思っているのでしょうか?
興味がない人だっているだろうに・・・
私も日本代表は応援していますが、あまりの過剰報道に「みんなオリンピック好きだよね?みんな見たいよね?」と無理やり押し付けられているようでうんざりします。

100歩譲ってドラマやバラエティ枠をオリンピック中継や今日のハイライト番組に充てるのはまだいいとして(しかしオリンピックに全く興味がなくて、毎週のその連続ドラマを楽しみにしている人は怒っているかもしれません)、ニュースまでオリンピック一色にするのはどうなのか?
サッカー大国のイタリアだってワールドカップやユーロの開催期間中も、スポーツニュースがワールドカップ一色になるだけで、ニュースはニュースとして普段通りの報道をしますよ。
私には「オリンピックが見たい」が国民の総意と決めつけて、堂々と報道放棄しているように見えます。

都合の悪いものを隠蔽したい勢力にとってはうってつけの隠れ蓑でしょう。しかし、今はテレビで流せば、みんなが見る時代ではありません。例えば、オリンピックは見ても陸上、水泳、バレーボールなどのメジャー競技だけ、という私の父は、東京オリンピック開催中、どのチャンネルもオリンピックで見るものがないと怒っていました。でも、だからとオリンピックを見る訳はありません。テレビはつまらん!とパソコンに移動してゲームをしていました。テレビだけがお茶の間の娯楽だった昔と違って、今はパソコン、スマホ、アマゾンプライムやNetflixなどのオンデマンドチャンネルなどテレビに代わる選択肢は幾らでもありますから、テレビを電波ジャックしても、見ない人は見ないのです。

政治家のパーティ券裏金問題が芋づる式に次々と明らかになり、オリンピックなどの大きな話題がない今、隠れ蓑として利用されているのが、大谷選手の過剰報道なのではないかと思います。

ポプラさんがリブログされていたこのブログの記事が面白かったのでご紹介します。

大谷ニュースで更に愚民化させられる|社会毒の変

勿論、大谷選手には何の非もありません。私は野球に興味がなく、野球というスポーツが存在することさえ知らないような国イタリアに住んでいますから、彼のニュースは殆ど目にしませんが、類稀な才能を持つ野球界のヒーローであることは知っていますし、どうやらマスコミが苦手な方のようですから、ご本人はこの過剰報道に困惑しているのかもしれません。

しかし、最近結婚されて、報道が大谷結婚一色になったのはまあいいとして、何故かそこに何の関係もない、カテゴリー違いの羽生君の結婚・離婚が無理やり比較対象として取り上げられ、彼を下げる記事が乱発されていることには違和感しかありません。
週刊誌による執拗な羽生叩き報道は異常です。
日本における報道の実権は電通が握っていると言われています。政治家の汚職や不正から国民の目を逸らすために電通が、(当然、莫大な見返りを貰って)暗躍していても何の不思議もありません。
日本のエンタメ業界を牛耳る電通にとって、自分の傘下に入ろうとしない羽生結弦が、東京ドーム単独公演を成功させ、アリーナ単独ツアーを成功させ、関連する出版物はバカ売れと、競技を引退しても圧倒的な人気を誇り、実質一人勝ち状態なのが面白いはずがありません。離婚を自分達のせいにされたと逆恨みして報復したい週刊誌と、政治家の不正を揉み消しつつ、自分達になびかない羽生結弦を叩き潰したい電通を始めとする勢力の利害関係が一致しての羽生叩きだと私は感じています。
犯罪でも不倫でも裁判沙汰で泥沼化している訳でもない、双方合意の離婚が、4カ月経過した今も週刊誌による誹謗中傷の的にされているのは異常です(しかも羽生君だけが一方的に悪者にされている)。

彼らの手口はいつも同じです(学習能力がありませんよね。こんなことをしても無駄だといつになったら気が付くのでしょうか)。ありもしない捏造記事を書き、バイトを雇ってヤフコメ欄をアンチコメで埋め尽くし、「人気に陰り」、「イメージダウン」とまた記事にして印象操作する。今時ヤフコメを世論だと信じている人がいるのでしょうか?Yahooニュースを見る人は結構多いのかもしれませんが、ヤフコメまでチェックする人はその何パーセントでしょうか?ましてや、そこにわざわざコメントする人なんて国民の何パーセントだと思いますか?おそらく一桁でしょう。ヤフコメを世論と信じているのは、底辺メディアとヤフコメで誹謗中傷することで憂さ晴らしをしているニートやアンチぐらいですよ。

週刊誌がどんなに(無駄な)印象操作をしようと、数字がはっきりと事実を物語っています。
彼のアイスショーは全てチケット完売(それも落選者を量産して)。ライブビューイングは大盛況で世界配信まで行われる(羽生結弦Notte Stellataの中国配信は30万人以上の人が視聴していたそうです)。彼の大きな写真をドカーンと掲載したスポーツ新聞はバカ売れし、この出版不況に彼が表紙を飾る雑誌や写真集は重版が決定する。そして決定打がGUCCIブランドアンバサダー就任のニュースでした。

後ろ盾を持たない羽生結弦がハイブランド中のハイブランドであるGUCCIにブランドアンバサダーとして望まれたことがよほど悔しかったのか、アンバサダー就任ニュースの直後から、しばらく下火だった週刊誌が分かりやすく発狂しています(なりふり構わずとはまさにこのことです。恥ずかしくないんでしょうか)。

GUCCIは羽生君に対する底辺メディアの卑劣で悪質な攻撃を把握していると思います。GUCCIのエグゼクティブ達はパパラッチに追いかけ回される側ですから、タブロイド紙が如何に悪質で、記事の殆どが捏造で信憑性ゼロだということは身を持って知っているはずです。

それに羽生君がメディアハラスメントのせいで離婚に追い込まれたことは大手スポーツメディアが記事にしています。日本の英雄で清廉潔白な彼のような人物が、何故、自国のメディアから執拗に攻撃されるのか?黒幕がいるのではないか?とまで書かれています。

イタリアで最大発行部数を誇る全国紙コリエーレ・デッラ・セーラは、近年のフィギュアスケート界における偏向採点に巨大なスポーツ/PRエージェントIMGが関与していることを示唆する記事を書いています。電通と週刊誌がやっていることなんてお見通しなんじゃないですか?

とにかくやり方が時代遅れです。そして一方を過剰に上げ、一方を過剰に下げるという偏向報道をやり過ぎたために、一般層にもおかしいと思われ始めています。判官贔屓と言う言葉があるように、昔から人々がヒーローとして愛するのは、巨大組織に後押しされて成功する人ではなく、巨大組織の虐げに屈せずに己の信念を貫いて戦う人なんですよ。

ヨーロッパでは2022年4月からYahoo! Japanは見られなくなりました。

私はYahoo Japanが見られなくても大して困らないので、突然見られなくなった理由について深く考えませんでしたが、どうやらGDPRに対応していないことが理由のようです。
GDPR(General Data Protection Regulation)とは、個人情報保護やその取り扱いについて詳細に定められたEU各国に適用される法令のことで、ポプラさんのブログで詳しく説明して下さっています。

英国でYahooは読めない|ロンドンつれづれ

ヨーロッパでは、プライバシー侵害や人権侵害に対する意識は日本よりずっと高く、個人情報保護法に違反すると多額の罰金が科せられます。ハラスメントや名誉棄損に対しても同じで、イタリアでは泣き寝入りせずに訴訟を起こす人の方が多く、ハラスメントや名誉棄損があったと裁判所が判断した場合、訴えられた側は多額の損害賠償金を請求された上、厳しい社会的制裁に晒されます。

Yahoo! Japanはヨーロッパでは当たり前になっているGDPRの基準に対応するする気がないということですね。そういえば、Yahoo! Japanは羽生君に対する捏造記事を嬉々として掲載してアクセス数を稼ぎ、ヤフコメは彼を誹謗中傷するアンチの巣窟になっていたそうです(週刊誌ネタをニュース欄で取り上げ、コメント欄の誹謗中傷を放置する時点でニュースサイトとして終わっています)。もしイタリアやヨーロッパの他の国のYahooで、明らかにプライバシーや個人情報保護法を侵害しているこのような記事を掲載したら、GDPR違反で多額の制裁金を請求されます。Yahoo!Japanは、国際的な倫理基準に対応してインターナショナル化するよりも、例え悪質な記事であっても国内限定でアクセスを稼いで儲ける方を選んだということなのでしょう。無名のマイナーサイトならまだしも、大手ポータルサイト、しかも先進国である日本のYahooがヨーロッパの個人情報保護法に対応する気がないってどうなんでしょう?

プライバシー侵害やネットでの誹謗中傷に対する法整備とその適用も日本は他の先進国に比べて遅れていると感じます。嘘か本当か分からない週刊誌の見出しが全国紙の広告欄にデカデカと掲載されるなんて、こちらではあり得ません。イタリアでは新聞や普通の雑誌と、タブロイド紙は完全に棲み分けており、売店などにわざわざ買いに行かない限り、こういった低俗雑誌の見出しが一般の人の目に触れることはありません。

こちらは世界のYahoo一覧です。

世界のYahoo

トルコとかスイスとかYahooのアカウントがないと見られない国が幾つかありますが、Yahooメールにログインすれば、ホームページも普通に見られます。日本よりずっと貧しい東南アジアや南米の国のYahooもイタリアから普通に見られますから、GDPRに対応しているということです。

情報分野でも日本のガラパゴス化は進んでいるのか・・・

今日はこんなツイートを見かけました。

ジャーナリズムの差、というか日本のはジャーナリズムですらない・・・
アスリートの私生活の過剰報道(しかも本人達から取材許可を得ていない)は、ジャーナリズムではなく、ただのストーキングです。

権力に忖度し過ぎて、ジャーナリズムの使命を見失ってしまった日本のマスメディア
一体どこへ向かって行くのか?
ちなみに日本は世界における報道の自由度ランキング68位です。ジェンダーランキング125位と共に民主主義の先進国として恥ずべき数字と言わねばなりません。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu