日本文化イベント「L’ ALTRO GIAPPONE | ジャパンウィーク2021」プレビュー

今月29日から10月3日まで、ナポリ国立考古学博物館(MANN)でナポリの日本文化協会「L’ ALTRO GIAPPONE」主催によるイベント「ジャパンウィーク」が開催されます。

今年のテーマは

RESISTERE RINASCERE
Uomo e Natulan nella Soscietà Giapponese Contemporanea
(邦訳:抵抗と再生~現代日本社会における人と自然)

となっており、人間と自然の関係に焦点を当てています。

イベントではレクチャー、映画/ドキュメンタリー上演、展覧会/展示の各部門で日本と日本文化にアプローチします。

博物館内にあるオーディトリアムでは歌舞伎史上最も偉大な女形、五代目玉三郎の世界を描いたダニエル・シュミット監督の映画「書かれた顔」、イタリア人クルーが震災後の2人の男の活動を追ったドキュメンタリー「KOI~鯉」、水俣病に描いたジョニー・デップ製作の映画『MINAMATA―ミナマター』(イタリア初公開)、塚原あゆ子監督の映画「コーヒーが冷めないうちに」、是枝裕和監督の映画「DISTANCE」を始めとする映画やドキュメンタリーの上映、仏教美術や古代日本をテーマとしたレクチャーなど、様々なプログラムが予定されています。

そして、最終日の10月3日には何とお馴染みマッシミリアーノ・アンべージさんがスペシャルゲストとして登場し、レクチャーを行います!

レクチャーのタイトルはこのようになっています:

トータルパッケージ:羽生結弦に捧ぐ
人間、チャンピオン、アーティスト、スーパースター

 

イベントホームページ laltrogiappone.itに掲載されたレクチャー紹介文はこちら:

・・・イタリアだけではなく世界のスポーツ界でも解説者として非常に有名なマッシミリアーノ・アンべージが「トータルパッケージ」と名づけられたレクチャーで史上最高のスケーター羽生結弦にオマージュを捧げる。

震災を生き延び、五輪二連覇を達成し、芸術面と技術面の両方において未だかつて到達したことのないレベルまでこの競技を引き上げたスポーツ界の生きる伝説、仙台出身の若きアスリート、羽生のストイックな軌跡を振り返る。

演劇(坂東玉三郎)とフィギュアスケート(羽生結弦)という二つのパフォーマンス分野における美的完成度の追求は、個人として、またはコミュニティとして国が生まれ変わるために必要な芸術的・文化的資源の模範である。

 

プレスリリース(PDF)の紹介文は以下のようになっています:

イベントは、震災を生き延びた史上最高のスケーター、スポーツ界の生きる伝説、若き羽生結弦に捧げるトーク「トータルパッケージ」で感動的に締めくくられる。

羽生のベストパフォーマンスの映像を見ながら、若きスポーツジャーナリスト、マッシミリアーノ・アンべージが解説する。

 

主催者「L’ ALTRO GIAPPONE」 はナポリ東洋大学で日本語や日本文学を学び、現在は同大学で教鞭を執る知識層のイタリア人達によって形成された日本文化協会で、年間を通して日本をテーマとした様々な活動を行っています。

「ジャパンウィーク」はナポリ国立考古学博物館で毎年開催されている協会のメインイベントですが、昨年はコロナ禍のためにリモート開催になり、会場で行われる予定だった演目は全て中止になりました。

今年は東日本大震災10周年ということもあり、昨年中止になった演目も加え、規模を広げて大々的に開催されることになりました。

震災当時の映像や写真の展示、被災地や被災者をクローズアップしたドキュメンタリーの上映など、東日本大震災をテーマにした演目がプログラムに数多く組み込まれています。

そして、「東日本大震災とそこからの再生」というテーマをユヅルハニュー抜きでは語れない、イタリアで羽生結弦を語るならマッシミリアーノ・アンべージ以外考えられない、という主催者の方の強い要望に、東京五輪が終わり、冬季シーズンも本格的に始まっていない今ならマッシさんもナポリまで赴く時間的余裕がある、というタイミングの幸運が重なり、今回の企画が実現しました。

ライブで配信すると、第三者によって映像が切り取られてSNSなどに勝手に転載されてしまう、という理由からライストはないそうですが、後日、見やすいように編集された動画が主催者ホームページで公開される予定です。

実は、私がレクチャーを翻訳することになりましたので、このブログでも内容をご紹介出来ると思います(公式動画には英語と日本語の二か国語の字幕が付く予定です)。

ちょっとだけネタバレすると、レクチャーの中でマッシさんはどうやら全日本の「天と地と」の演技映像を見ながら実況解説して下さるようです。

「ナポリを見てから死ね」という諺があるほど美しく、情熱的なナポリで、マッシさんのユヅル愛が炸裂しそうですね!

楽しみです!

 

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち