ご卒業おめでとうございます!

8月の24時間テレビでロックダウン中に卒論を書き上げたことが明かされ、これまでも早稲田大学側が何度かフライングする度に「ユヅ卒業」のニュースが世界を駆け巡りました。

大学の広報誌が公開されましたから、もうオフィシャルってことでいいですよね?

本当に本当に卒業おめでとうございます!

羽生君のことだから学業も一切手を抜かず、知識を積み、研究を重ね、視野を広げ、そして在学中に学んだ全てを今後、有効に有意義に活用・応用していくのでしょう。

私の大学時代は、普通の学生並にバイトはしていたものの、「掛け持ち」ではなく大学生をやることに集中していましたが、音大生だったので授業以外に個人レッスンや練習で非常に忙しく、あっという間に4年間が過ぎ去ってしまいました。

羽生君は過酷な競技生活を送りながら、オフシーズンはアイスショーに出演し、スケ連関係+スポンサー関係の仕事をこなし、震災関係のチャリティやイベントにも参加し、卒業が非常に難しいと言われているeスクールを卒業しただけでも驚異的なことなのに、在学中に成し遂げた偉業の数々

  • 五輪二連覇
  • 国民栄誉賞
  • 2度の世界王者
  • GPF四連覇
  • スーパースラム

更に記録更新は数知れず、数々の史上初ジャンプ、史上初コンビネーションジャンプを発案・成功させてきました。
これら全てが大学時代の功績って、何というスーパー大学生でしょう!
まさに文武両道の究極です。

早稲田大学のeスクールは比較的入り易いけれど、卒業するのは本当に大変、というのは有名な話です。

ちなみにイタリアの大学もこのタイプ。
入試でふるいにかけられない代わりに、本気で勉強する気がない人は絶対に卒業できません。
10年以上かけて卒業する人も結構いますし、卒業できるのは入学生の10%と言われています。
時間をかけてじっくり学びたい人向きのシステムと言えます。

彼が早稲田大学で学んだことは、フィギュアスケートの技術やジャッジングシステムの向上、ひいてはスポーツ科学の進化に何らかの形で貢献していくことでしょう。

早稲田大学広報CAMPUS NOWより

SPECIAL INTERVIEW
羽生 結弦さん 原動力は、学びを無駄にしないという思い

早速、光の速さで英訳され、世界に拡散されています。

いつも貴重なイタリア解説実況動画を提供して下さるエレナさんがご自身のブログに素敵な記事を投稿されていましたのでご紹介します。

2020年9月20日:羽生結弦が早稲田大学を卒業

原文>>

8月、2020年版24時間テレビの放送を通して羽生結弦が卒業論文を完成させたことが明かされました。論文は選手達のトレーニングを支援し、試合における正確で正しい判定に役立ち、競技の進化を促進するためにスポーツ分野、特にフィギュアスケートの分野における、テクノロジーの使用、正確には3Dデジタルモデルの実現を研究テーマとしています。

この論文については以前、この記事で触れました:
羽生結弦2020年24時間テレビ:彼にとって一番動いたことは卒業論文

羽生結弦は2013年の春に早稲田大学に入学しており、この苦悩の年、2020年に卒業したと推測されていました。
「推測」と言ったのは、正式に発表されていなかったからです。
ここ数年、卒業にかかる時間のことで彼を批判したり、非難したりしていた人に対しては・・・十分な答えでしょう。

結弦は自身の著書「夢を生きる」の中で、自分の学業の過程についてこう語っています。

『大学が楽しいです。単位を取るだけならいくらでも取れるのですが、もっときちんと学んで知識を付けたい。だから、もうちょっと大学は続けたいです。』

彼の両親は彼がリンクの外でも、現役後も、そしてスポーツ分野において価値ある人間になるよう、スケートのために学業を蔑ろにせず、勉強に励むよう常に彼に勧めてきました。
学問は人間を形成し、豊かにしますから、結弦は当然、熱意と好奇心と自分自身を向上したいという意志をもってこの教育過程に取り組んだのでしょう。


彼の卒業の話に戻りましょう。

まず、この重要な過程のために選んだ彼が選んだ一流大学、東京の早稲田大学に注目してみましょう。
早稲田大学(「早大」という略称でも知られています)は、日本で最も重要な私立大学の一つです。

1882年に東京専門学校という名称で創設され、1902年に現在の校名に改名されました。
第二次世界大戦終盤の連合軍による東京空襲でキャンパスの大部分が焼失しますが、1949年に再建され、第一・第二高等学院と芸術・建築高等学院を合わせた新制高等学院が発足されました。

早稲田の学生は全員一目で早大生だと分かる角帽を持っています。
大学創立者の大隈重信は大学に所属する学生を区別するシンボルを作りたいと考えました。
どの角帽にも、裏地に学生の名前、学部、校章が入っており、この帽子を被っている者が早大生であることを証明します。
角帽は著作権で保護されています。

早稲田大学にはマスコットも存在するのです!
その名はワセダベア。この熊はちょっと不機嫌そうな表情に見えます(私の気のせいでしょうか?)

ワセダベアとユヅ、そして2014年ソチの彼の最初のオリンピック金メダル

 

卒業
卒業論文の記事で既に詳しく書いたように、羽生結弦は人間情報学、及び認知科学科に在籍しています。正確に言うと人間科学という学部で、この学部の中で大学は3つの学科を提供しており、結弦はその中から人間情報学と認知科学を選びました。
私達のチャンピオンはe-Learning、すなわち通信教育課程に在籍していました。
彼は年の大半をカナダで過ごしていましたから、当然の選択と言えます。

卒業式は9月20日でした。
最初は10時からと14時からの二部に分けて例年通りの卒業証書授与式が行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの非常事態を受け、式典は大幅に短縮されることになり、数名の代表者のみが卒業証書を受け取りました。卒業式の様子はライストで配信されました。

そして2020年11月8日
結弦の卒業がついにオフィシャルになりました!
早稲田大学の広報誌に彼のインタビューが掲載されていました。
9月20日に卒業したとはっきり書かれています。
そして数年に渡る彼のeスクール学生としての生活と学問へのアプローチについて詳しく書かれています。

今こそ叫んでもいいですか?
おめでとうユヅ!!!

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☆私ももう一度言わせて頂きます

羽生君、卒業おめでとうございます!

いつか、彼の論文が公開されて読めるようになるといいですね

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu