前回の続き
現地観戦組の感想です。
今回はジュルシーさんのコメントです
ジュルシーさんのコメント:
チャオ、みんな!
1週間前、私の人生で最も素晴らしい経験のひとつ、グランプリファイナルが始まろうとしていた!
たぶんこの時、画面越しではなく、私の目の前で滑るユヅルを見るのはどんな風なのか懸命に想像しようとしていたと思うわ。
例え2つのプログラムが完璧でなくても十分だと思っていた。だって、彼のプログラムが生み出す空気感を感じられることが重要だと思っていたから。
この時、顔を知らずに何度も話している私の旅の仲間はどんな人達かしら?とも問いかけていたと思うわ。
間違いなく1週間前の私は、自分の目の前で2つの歴代最高得点が塗り替えられるとは夢にも思っていなかった。
特にSEIMEIは非現実的な何かがあったと思うわ。今までは気が付かなかった手の僅かな動きでさえも、あなたを別次元にいざなう力があった。
私はユヅルが私達の目の前で陰陽師にまさに『変身』したのだと思った。
私の感動がどれほどのものだったかと言うと、失神寸前で前の席に座っていた日本人女性の上に倒れ込みそうになったほどだった(またしても恥をかくところだったわ)。
実際に、ボーヤンがエキシで『魔法のボール』を私にぶつけようとするとは想像もしていなかったし(私と違って冴えた反射神経で野球選手並みの腕前でボールをはじいてくれたブルーには心から感謝するわ!)、ショーマにサインをもらった時、片言の日本語で彼に話しかける勇気が私にあるとは思わなかった(間違いだらけの日本語だったと思うけれど)。
私がとても幸せに感じたことは、イタリア人と日本人、あるいはその他の様々な国籍の人達とようやくこの歓びとフィギュアスケートへの狂気を共有することが出来たことよ(不可能だと思ったことがついに現実になったのよ!)。
このことで、私は強い情熱はどんな壁も取り払い、文化の全く異なる人々を繋いで、心温まる友情を生み出すことが出来るということをようやく確信することが出来た。
まさにこの理由からから私はユヅルのエキシビションの後、彼の芸術の世界に私達を連れて行ってくれただけでなく、小さいけれど大きなファミリーを創り上げてくれたことをユヅルに感謝するために絵を描いてみることにしたの。
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<余談>
エキシビションでボーヤン選手の投げたボールがユヅリーテ達の元に!
ボーヤン選手がエキシの演技中、満面の笑み(ディディさん曰くスーパースマイル)を浮かべて思いっきり投げたボールはジュルシーさんの顔面を危うく直撃しそうになり、ディディさんの膝をバウンドして最終的にスピッチーネさんと妹さんの手元に!
ボーヤン選手はシニアデビュー当初、フォーラムの人達に「私的にはマウロットと同じカテゴリー」、「ジャンプだけのサイボーグみたい」、「コウロギ」とまあ酷い言われようだったのですが、NHK杯以降、「ボーヤン効果はユヅにいいみたいね」、「ユヅの勝利の女神、これからはセットでアサインしてもらいましょう」、「よく見ると愛嬌があって可愛い」、「キャラも憎めない」と好感度が上昇し、今回のボール事件でユヅリーテ達の心を完全に掴んだようです。
ちなみにこのボール、スピッチーネ姉妹は『魔法のボール』、『ドラゴンボール』と呼んで大切に保管しているそうです
☆自らの18歳の誕生日プレゼントとして、今回のGPF観戦を決意したジュルシーさん、外見はゴージャスな美少女なのですが、とてもシャイでピュアな性格でメチャメチャ可愛かったです!