実況解説はアンジェロ・ドルフィーニさん(マッシミリアーノさんはいませんでした)
<オープニングから羽生君部分の抜粋>
ブライアン・オーサーは傑出したスケーターを育てているが、今大会では2人の愛弟子がワンツーフィニッシュを飾った。
羽生結弦は途方もないフリープログラムで世界中のフィギュアスケートファンを魅了し、このファイナルを制して大会二連覇を達成した。
(中略)
しかしながら今大会のMVPに相応しいのは間違いなく羽生結弦だ。
シーズン序盤の苦難を乗り越えこの競技の歴史に残るフリープログラムを披露した。
技術点103点、4Sと4Tの2種類の完璧な4回転ジャンプ、2本の見事なトリプルアクセル、数多くのトリプルジャンプ、極上のスケーティング・・・
彼はまさに無双の素晴らしい選手だ。
<羽生君の演技前>
さあ、今大会の絶対的主役の登場です。
日本の羽生結弦。
当然のことながらリンクメイト、ハビ・フェルナンデスによって紹介されます。
(ハビがスペイン語で羽生君を紹介)
これは非常に素晴らしいひと時です。ハビが結弦の気持ちを代弁しました。
2人はとても仲が良く、一緒に練習できることが嬉しく、また誇りであると言っています。
結弦は大会中、暖かい声援を送ってくれたスペインの観衆に歩み寄りたいことを示したかったのでしょう。
<羽生君の演技後>
羽生結弦に大きな拍手を!!
彼が大会の絶対的主役と言った理由を簡単に説明しましょう。
今大会、彼はフリープログラムで194.08点という驚異的な得点を叩き出し、自己ベストを更新しました。
特に技術点の申し子でTES103.30を獲得しました。
傑出した技術の目安となるラインが90点を超えるかどうかですので、100点を超える技術点はまさに爆発的な得点です。
この並外れた選手は最後のルッツジャンプでミスがあったにもかかわらず、この途方もない得点を叩き出しました。
結弦はこのバルセロナ大会でフィギュアスケート男子シングルの歴史に忘れがたい1ページを書き足しました。
五輪同年のファイナルに出場した史上初めての現五輪チャンピョンとなったばかりではなく、万全でない体調に加え、中国杯における開催国のハンヤン選手との激しい衝突(いまだに傷が残っています)という苦難に満ちたシーズン前半を乗り越え、この大会で優勝を飾りました。
<グランフィナーレで男子選手達がジャンプを披露>
そして、男子シングルのスーパースター、羽生結弦
スペクタクルなイーグルからのトリプルアクセル。