イタリア解説EuroSport版「世界選手権2021~羽生結弦FS」

フリーは生中継されました!

解説は元シングル/ペアの選手でオリンピアン、ヴァレンティーナ・マルケイさんでした。

 

実況:マッシミリアーノ・アンべージ(M)伊ユロスポ解説者、ジャーナリスト
解説:ヴァレンティーナ・マルケイ(V)元シングル/ペア選手

 

M:最後にリンクに降りるのは2度のオリンピックチャンピオン、羽生結弦

一糸に乱れもない演技でショートプログラムを制した。

既に2度世界選手権で優勝しており、旋回選手権7個目のメダルを獲りに行く

第二次大戦以降、世界選手権で7個メダルを獲得した男子スケーターはただ一人

彼の音楽は「天と地と」

 

V:4ループ、片手を付きました

V:4サルコウ

何とか堪えました

V:3アクセル

ステップから実施、つまり特殊な入り方です

そして3ループ

 

V:4トゥループ/3トゥループ

V:4トゥループ/オイラー/3サルコウ

V:そして3アクセル

 

M:でもREPになった

 

M:プログラムは手を付いた4ループから始まり、サルコウとアクセルにミスがあった。

 

V:彼は3アクセルのどちらか一つをコンビネーションにする予定でしたが最初のアクセルでは着氷が前のめりになり過ぎていたのでセカンドジャンプを付けませんでした。そして2本目もコンビネーションに出来なかった。

残念です、本当に残念です。

ジャンプは全て入りましたが、こうした細かいミスが高い代償を払うことになります

公式練習ではこのプログラムは高いクオリティで実施されていた

2本目の3アクセルが残念だ。

このジャンプに入る前から彼は既にどうリカバリーするか考えていただろう

しかし着氷が完璧でなかったのでコンボに出来なかった。

M:鍵山の猛追をかわして2位を守れるか見なければならない。

鍵山は技術点で高得点を稼いだ

 

V:でも言わせてくれる、マックス

彼がこれほど簡単にジャンプにアプローチするのは驚異的なことだわ

一瞬の躊躇もない。

シングルアクセルを跳びに行くように3アクセルを跳びに行く。

つまり、私達が練習セッションでシングルアクセルを跳ぶ時のよう

何より最初の3アクセル、前のめりで着氷した後、3ステップ、ロッカー、カウンター、3ループ

この青年の才能は常軌を逸しているわ

 

M:天性の才能だ

それに彼は全てのジャンプを装飾する。

彼の考えるフィギュアスケートでは、決して単独で跳ぶものではないのだ。

しかし、今日は重いミスがあった。

正直、サルコウの回転も注意深く見直さなければならない。

鍵山の攻撃から2位を守るには得点が足りない怖れがある。

つまり羽生はこの世界選手権では3位になるだろう。

日本は上位の4順位を占めることになるが、優勝はネイサン・チェンで三年連続で世界タイトルを持ち帰る

得点を待とう

僕は180から185点の間だと思う。

185点が出れば2位だけれど、それより下がると3位だ

フリーは宇野昌磨に次ぐ4位だろう。

 

182.20点

フリーは4位、銅メダルだ

リザルト

プロトコル

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☆羽生君、お疲れ様!
7つ目の世界選手権メダル獲得おめでとうございます!

2つの宝物のようなプログラム、2つの素晴らしい演技をありがとう!

あなたが伝えたかったメッセージは世界中のファンの心に届いたと思います。
そして私の心にも・・・

 

存在してくれてありがとう!

スケートを続けてくれてありがとう!

まだエキシがありますが、どうか無事に日本に帰国して、まずはゆっくり静養出来ることを願っています。

そして壮大な夢、4アクセルに向かって邁進して下さい。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu