今朝行われた女子フリーの製氷中に羽生結弦選手のフリーが再放送されましたので、印象的な部分を抜粋します
実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)
M:これから製氷タイムになるから、この間に羽生結弦の演技を見よう。
今大会全体の主役の一人である規格外の選手に2つ目の五輪金メダルをもたらした演技だ
羽生結弦を満喫しよう
羽生結弦はフリーでは1位ではなかったけれど、ショートプログラムでは自身の持つ世界最高得点に近い高得点を叩き出し、最終的に2位以下に大差をつけて優勝した
議論の余地のない圧勝だった。
オリンピック前は彼が負った怪我のせいで皆が皆、羽生の金メダルを予想したわけではなかったかもしれないけれど、彼はここで誰よりも圧倒的に優れていることを見せつけた。
彼が氷上で実施出来ることにおいて、おそらく史上最高のスケーターであるということを
A:4サルコウのコンビネーションまではただただ完璧だった
実際に彼が披露する難度、彼が実現できるクオリティを見たら彼が史上最高のスケーターだと思わずにいられない
もしかしたら今日のプログラムは史上最高の演技ではなかったのかもしれない
僕達は彼のもっと素晴らしい演技を見たことがあるし、彼が誰にとっても未だ禁断の域であるもっと驚異的なスコアを叩き出した大会に立ち会ったこともあった。
でもここで重要だったのは勝つことだった。そして1952年のディック・バトン以来誰も成し遂げていない二連覇を達成することだった。
だからこれで彼は戦歴と言う点においても究極の天上界に入場した。
僕の意見では各エレメンツを実施するクオリティによって彼はこのオリンピック以前から既に史上最高のスケーターの称号を得る資格があったと思うけれど
M:つまり彼はこの2つ目のオリンピック金メダルでその称号を更に正統なものにした。
A:彼は320点に近い総合得点を獲得した
M:最終的に2位以下に10点以上の大差をつけたから説得力のある演技だった
A:ショート110点は現時点では彼にだけ許された大台だ
だから特にショートではライバルに比べて頭一つ抜けている
世界最高得点も彼が保持しているし、今回のように素晴らしい演技が出来るとライバル達を寄せ付けない。
フリーに関しては今回、技術面において質と量の両方を披露し、表現面でも壮大な演技だった
音楽と同調して完璧に実施された多くのパッセージ
終盤の演技に込められたエネルギーは凄まじかった
文字通り全身全霊の演技だった。怪我のせいで終盤苦しかったにもかかわらず
何度も言うようだけれど、怪我のせいでこの大会までの調整は本当に大変だったにも拘わらず、彼はコレオシークエンスと最後のスピンにエネルギーを注ぎ込み、観客に大きなものを伝達した。苦しかった時期に彼を支えた観客に
母国の中でも外でも非常に注目されている選手だ
M:317.85点でハビエル・フェルナンデスを上回って2位に入った同国の宇野昌磨に10点以上の大差をつけた
羽生とフェルナンデスをミラノで見るのは難しいだろう。
フェルナンデスは既に欠場を発表している。
羽生にまだ一縷の望みを残しているけれど、現時点では彼も欠場するような気がする・・・
<マリア・ソツコワ選手フリーのスロー映像中>
M:今、視聴者から羽生と4アクセルに関する質問が入った
A:(笑)
M:ブライアン・オーサーはこのエレメンツと跳びたいというユヅルの願望を心配しているらしい(笑)
正確には何度か着氷したことがあるらしい
ハーネスを使っても練習していたようだ
でも当然のことながら、オリンピックに向けた練習に集中するために、このジャンプの練習は一時保留にした
見てみよう
羽生の世界選手権出場が未定なのは、彼の右足首がまだ治っていないからだ
A:事実、足の関節を完全に治すことに集中するという選択は正しいと思う
<男子ショート最終グループ前の製氷中~視聴者からの質問コーナー>
M:(質問)次のオリンピックまでの4年間で注目すべき選手は誰ですか?
まずチャ・ジュンファンが出てくるだろう
疑問の余地なくアリエフ
コリヤダも次の4年間は続けるだろう
それからヴィンセント・ゾウも誰かが滑り方を教えればトップ選手になるかもしれない
A:難しいと思う・・・
M:現時点では氷上のローラースケーターだ
A:つまりブレードを正確にコントロールする技術に欠けているという意味だ
M:簡単に言うと彼はエッジの使い方やエッジワークの意味が分かっていない
A:ネイサン・チェンもまだ若い
M:ネイサン・チェンはそう長くは続けないと思う
カナダは若い隠し玉を持っている
ステファン・ゴゴレフだ
ロシア系カナダ人のスケーター
既に興味深い4回転ジャンプを装備していて、ジュニアカテゴリーで競技出来る
そして皆が今、映っている羽生結弦が続けてくれることを夢見ているけれど・・・
難しいだろうね
勿論、ジン・ボーヤンは欠かせない
2022年オリンピックの開催国の選手だから、彼も競技を続けるだろう
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☆ミラノワールドに(おそらく)来ないのは残念だけれど、とりあえず少なくとも4アクセルを試合で成功するまでは現役続行してくれるようでよかった!!!(私はミラノワールド欠場よりも今シーズンで引退しちゃうんじゃないかとそっちの方が心配だった)
女子フリーも神大会でしたね
メドザギ対決も凄かったけれど、宮原知子ちゃんと坂本花織ちゃんも五輪初出場でほぼノーミスの演技、何というメンタルでしょう!
羽生君関係の記事の翻訳が一段落したら女子の実況解説も抜粋で訳したいです
結果的に今大会フィギュアスケート各カテゴリーの1位と2位の点差は
男子:10.95
女子:1.31
ペア:0.43
アイスダンス:0.79
他のカテゴリーが1点前後の僅差で勝敗が分かれた接戦だったのに対し、男子だけがほぼ11点差の文句のつけようのない圧勝(そんなに「たられば」をやりたいなら、むしろ2位、3位、4位(2位から4位までの点差9.13)で順位の入れ替わりを仮定すべきでは?と一部の日本のメディアに言いたい。選手達が全力を尽くして掴み取った結果に「もしあのジャンプが~なら」などと意味のない議論で水を差すのはどの選手に対しても失礼だと私は思います)
深刻な怪我でずっと試合に出られず、数週間前までジャンプの練習が出来ず、しかもまだ痛み止めを飲まなくちゃならないような状態で、神様いくら羽生君が惑星ハニューの住人で数百年に一人の天才で逆境に強いからって何もそこまでハンデを与えなくても!!!ってくらい過酷なハンデを背負わせても11点差で圧勝って異次元過ぎる・・・
やっぱり人間じゃなかった・・・😱😱😱