男子ショートの実況解説から
羽生結弦選手の演技です
番組表ではこの時間、悪天候のせいで延期になったアルペンスキー女子大回転が放送され、男子ショートは夜の録画放送だけの予定だったのですが、急遽アリエフ選手の演技から生中継してくれました!
ありがとうユーロスポーツ!!!
イタリアEuroSportチャンネルより
演技動画>>
Elena Cさんの動画
Grazie Elena!💛
実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)
M:現タイトル保持者がリンクに降りる
羽生結弦はこの競技の歴史を再び塗り替えようと試みる
何故なら遥か昔1952年から男子選手でオリンピック二連覇を果たした選手はいない
最後にこの偉業を成し遂げたのはアメリカのディック・バトンだった
羽生結弦は怪我のために長い間滑れなかった
でもベストコンディションを取り戻しているような印象を受ける
このショートプログラムは滑り慣れたプログラムで、2018年オリンピックを見据えて完璧を追及するために再演することにした。
彼が優勝候補だと言う声がある
全ては彼のフィジカルコンディション次第だ
(演技開始)
A:4サルコウ
A:バックカウンターからの3A
さあ鍵を握る瞬間だ
4T-3T!両手を上げて!
しかも難しい入り方から
このジャンプを跳ぶ瞬間、会場は水を打ったような静寂に包まれていた
(演技終了)
M:惑星ハニューにおかえりなさい!
住人は未だに一人だけ、彼だ
A:技術点62.85
途方もない演技
最後のスピンは見直さなければならない。
チェンジエッジで回転数がギリギリだったから現在のレベル4が維持されるか分からない
やはりレベル3になったから0.50点ほど失うことになった
M:僕はコンビネーションの評価が3点満点じゃないことに困惑している
A:あんな難しい入り方から
M:難しい入り方だけじゃなくて、3トゥループは両手を上げて跳んでいる
A:いずれにして恐るべき演技で、残りの選手達は全員滑るのが困難になった
M:モニターを見たところでは、111点以上の得点が出ると思う。
GOEの評価が違えば本当はもっと高得点に値すると思うけれど
演技構成点はユヅルは48点以上の価値のある選手だけれど、もっと高得点に達してもいいと思う
当然のことながらこの演技でライバル達にプレッシャーをかけた
A:間違いなく大きなプレッシャーをかけた
彼以外、110点を超えたことのある選手はいない
(リプレイを見ながら)
A:これは4サルコウだけれど、何という4サルコウ!
驚異的なクオリティで実施した
完璧にクリーンな回転と着氷
難しい入り方。イーグルから跳び、着氷後もイーグル
僕はコンビネーションスピンのレベル3には同感だけれど、GOEはもっと高くてもいいという君の意見にも同感だ
3アクセルは3点満点だったがこれは当然だろう
カウンターから跳んでいてジャンプ自体も完璧だ
しかも4T-3 Tはプログラム最後とは言わないまでも、プログラム終盤で跳んでいた。
もっと高いGOEでも良かったと思う。勿論0.10点ほどの差だけれど
こんな難しいジャンプをショートプログラムの終盤にこんな難しい跳び方から跳ぼうと思いつくだけでも驚異的だ
これは4サルコウのコマ送り映像
男子シングルでクオリティという点においてこれ以上素晴らしいジャンプは存在しない
彼より難しいジャンプを跳ぶ者はいるかもしれないけれど、クオリティで彼を上回れる選手はいない
GOEが増えて技術点が63点を超えた。
M:そうなると112点近い得点が出る可能性がある
思い出して欲しいけれど彼が保持する世界最高得点は112.76点だ
A:この点より少し低いかもしれないけれど、同じぐらいの点が出るだろう
でもオリンピックで、怪我で1か月前までずっと滑れなかった後でこんな演技をするなんて!
驚異的だ
本当に途方もない選手
規格外のチャンピオンだ
M:これは歴代第2位の得点になるだろう
111.68点
彼は納得しているようだけれど、ガッツポーズをしないのは彼の目標がショートプログラムを勝つことではないからだ
A:試合はまだ続く
でも金メダルに続くゲームの基礎は固まった
最初からエンジン全開で発進する必要があった
力を見せつけた羽生
ライバル達は彼を追わなければならない
☆それ以外の印象的な部分
<コリヤダ選手の演技中>
A:4トゥループで転倒、コンボにならなかった・・・
最終グループは今のところ羽生の演技の呪縛にかかっているようだ・・・
<男子ショート最後>
M:明日のフリーは打ち上げ花火のような試合になるだろう
注意して欲しい
羽生はオリンピック二連覇を果たし、更なる伝説を作るかもしれない
A:本当に途方もないことだ
歴史に不急のページをもう1ページ書き足すことになる
今でも既に史上最も偉大な選手の一人、いやおそらくあらゆる時代を超えて最も偉大な選手だろう
M:その戦歴によってではなく、勿論、戦歴も輝かしいものだけれど、彼が氷上で何を実現出来るかによって
A:どんな風に実施するか
M:量ではなく、勿論、彼は量でも傑出しているけれど、彼が特別なのはとりわけその「質」なのだ
今日、そのことがはっきり証明された
A:GOEで差を付けた
彼はショートで4T-3 Tのコンボも難しい入り方から跳び、セカンド3Tを手まで上げて跳ぶ選手だ
バックカウンターからの3アクセルはサイエンスファンタジーのようなジャンプだ
M:それでは明日
羽生結弦が再びオリンピックチャンピオンになるか見よう!
☆実況席の様子(これは団体戦のアイスダンスの時の映像ですが、なんかリラックスしてますね)
この後、スタジオでこのお二人が今日の男子ショートについて詳しく解析する番組があって、マッシミリアーノさんが惑星ハニューの存在について大真面目に説明
司会の男性も「するとその惑星には住人が一人しかいないということですか???」と大真面目に聞き返していたのがツボでした!
今日中に訳すのはさすがに無理ですが、その内に訳していきます!
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☆名前をコールされる前、リンクサイドでブライアンと握手している時の表情がもうゾーンに入っている感じでこれはやってくれると思いました。
長い間3か月、試合に出られなかったフラストレーションと再び滑れる喜びが化学反応を起こしながら爆発し、ビッグバンになったとかそんな感じ
とにかく途方もなかった
4T-3 Tからステップシークエンスにかけてはもう気迫が凄まじくて圧巻過ぎて身体が震えました(ステップシークエンスは当然レベル4の3点満点!)
フリーも楽しみです!
頑張って、羽生君!
余談になりますが、個人的にパトリックが平昌でまだ1本も3アクセルを決められていないのが悲しい・・・どんだけオリンピックと相性が悪いのかパトリックの3Aは・・・