大会上位3選手の演技を詳しく解説するダイジェストから羽生結弦選手のショート&フリー演技の解説書き起こしです
実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ
<ショートプログラム>
マ:羽生結弦、彼の演技は静かに鑑賞したいと思う
(という訳で通常、演技中、各エレメンツについて細かく解説するのですが、無言で演技を見ます)
(演技終了後)
マ:彼の技術点は60点を超えた(笑)
ほとんど満点。というのはこの構成ではこれ以上の高得点を獲得するのは非常に難しいからだ。
ア:その通り、彼はこの構成で獲得可能な最高得点に近い得点を獲得した。
しかも今の男子シングルで最も高難度なプログラムだ。
ジャンプについてだけ言えば、ジン・ボーヤンが彼より高難度の構成だが、羽生が披露するクオリティは現時点では無双で、誰も彼には近づけない。
これはここ2週間の間に羽生によって描かれた3枚目の油絵
圧倒的な傑作で、当然のことながらまたしても歴代最高得点を叩き出した。
マ:点数は?アンジェロ
ア:110.95だよ。空で言えるよ(笑)
マ:ほぼ到達可能な最高得点
ア:全く恐ろしい・・・ほんの少し前まで想像も出来なかったことだ。
マ:この構成でのいわゆる満点は113.65だった。
ア:恐ろしいけれど、崇高なレベルの素晴らしいショートプログラムだった。
でもこの後に滑らなければならなかった開催国のエースにとっては容易なことではなかった。
ア:おそらく、滑るのは禁止されていたのだろう
(ハビエル・フェルナンデス選手のショート映像)
<フリープログラム>
マ:ハビエル・フェルナンデスは人間の試合で勝利した。
なぜならこの後、羽生結弦が氷上に降りたからだ。
出身地不明。日本だと言われているけれど・・・
ア:(爆笑)でも本当はどこから来たのか定かではない
マ:確かに生まれたのは日本だろうけれど、彼自身は地球外生物だ
ア:確かに・・・僕達はここバルセロナで結弦が描いた3枚目の油絵、ショートプログラムを堪能することが出来たけれど、更に4枚目を僕達にプレゼントしてくれた。
このフリー・・・もはや・・・(笑)適切な形容詞を探すのも難しいよ
マ:そういうことだから沈黙して再びこのプログラムを見ることにしよう・・・拝みながら
(演技終了)
マ:バン!
ア:議論の余地なし!(笑)
もう1つの、4回連続の一糸の乱れもないノーミスの演技だった。
マ:各エレメンツを実施する完璧性は、ちょっと前までは想像も出来ないようなレベルのものだ。
これはまさにアポテオージ(英雄が神に変容すること、神格化すること)
このプログラムは219.48点を獲得した。この構成で獲得可能な満点は225.79点
僕達はこれまで誰も考え付きもしたかったことを話している。
この青年は現行の採点システムをある意味で爆発させた。
次に採用される採点システムは彼をベースに考案されることになるだろう。
ア:見てよ、プログラム後半に4トゥループ/3トゥループ
この選手の基盤となっているコンセプトは、3アクセルを何時でも無防備な状態で簡単に跳べるということだ。
マ:止まった状態から跳べる
ア:その通り。この能力を生かして彼は客観的に見て誰にも近づくことすら出来ないプログラムを構築した。
マ:330.43が新しい歴代最高得点。人類で300点以上超えた者は誰一人存在しない。
この大会をほぼ40点差で圧勝した。他の選手達が各自のポテンシャルを出し切って素晴らしい演技をしたにも関わらず
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☆イタリア・ユロスポの実況版の方は現地に観戦に行っていたため見られませんでした。
きっと大興奮でしたでしょうね
聞いてみたかったです・・・
それにしても羽生君、イタリアでも扱いが宇宙人から神様に!