イタリア解説EuroSport版「2015バルセロナGPF~羽生結弦SP」

イタリア・ユロスポ版のショートプログラム解説
Elena Cさんが動画を上げてくれていました!
ありがとうございます!

実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ

(演技前)

マ:次は羽生結弦の番だ。

完璧に近い2つのプログラムを生み出した。これが3つ目になるか見てみよう。

練習では問題はなかった。1回目のランスルーでは4サルコウの着氷がオーバーターンになったけれど、イーグルを付けることが出来た。

ア:そう、彼は着氷後、イーグルを付ける。

さあ、見てみよう。

曲はショパン。ユヅルが披露するのは究極難度のプログラムだ。

4回転ジャンプ2本の構成で滑るのはこれで2度目だ。

 

(演技中)

ア:4サルコウ!素晴らしい!

ア:4トゥループ/3トゥループ!途方もない!!

ア:最後のジャンプ、アクセルが残っている

カウンターからの3アクセル!

(演技後)

マ:OK、惑星ハニューにようこそ!住人は今も彼ひとり!

3連続でノーミスのプログラムを披露した。今回は技術点が60点は行くだろう

ア:僕が思うに・・・61点!!61点半!!!(爆笑)

マ:チャオ!

ア:今から彼がまだ保持していない唯一の記録を塗り替えるだろう。

歴代最高演技構成点だ。

マ:その通り

ア:(未だに彼がこの記録を更新していないことは)説明が付かない。

だって僕の見方では、彼はフリーよりもむしろこのショートの方で演技構成点が傑出しているべきだからだ。

この演技は本当に恐ろしい!

彼の行っていることは唯一無比。他の選手達をからかっている。

だって彼はステップを4回転ジャンプの前だけに入れている訳じゃない。それでは簡単過ぎる。既に複雑なステップを入れているけれど、彼はその前に更にイーグルを入れ、ターンして4サルコウ、後にもイーグル。

しかも彼はコンビネーションのトリプル/トリプル、間違えた、ごめん!クワド/トリプルも複雑なステップから跳んでいる。

マ:とりあえず技術点60点の壁を超えた。もう一度言う、TES60点

ア:(笑)急上昇しているタクシーメーターをアップグレードしないと・・速過ぎてついていけない(爆笑)

マ:ブライアン・オーサーはお手上げという風に両手を広げている(爆笑)。何て言えっていうんだ。

『我が息子よ、ブラボー!』と言うしかないだろう。

ア:「ブラボー、今日もよかった」ってね(爆笑)

マ:「もっとできるけれど、今日のところはこれでOK」って感じ?

ア:(爆笑)

マ:パトリック・チャンが保持する歴代最高PCSを確認しよう。比較の対象になるのはその得点になるから

ア:そうだね。

マ:間違いなく超えるだろう。疑問の余地はない

47.18点.ソチ五輪で得た得点
すなわち、各項目で平均9.45を獲得したことになる。
キス&クライにブライアン・オーサーはいない。
次にもう一人の教え子、ハビエル・フェルナンデスが滑るからだ。
何を言えばいいんだ。

(スロー映像を見ながら)

このエレメントの実施のクオリティは恐るべきものだ。

ア:衝撃的だ

マ:4サルコウはイーグル>ステップ>イーグルだよ。

分かってもらえるかな?着氷後は当然イーグル
それにこのコンビネーション、4トゥループ/3トゥループとも仲良くなったようだね。
これまでも練習では歌いながら簡単に跳んでいたけれど、試合ではあまり入らなかった。

続きは君が説明してくれる?

ア:アクセルはもう付け加えることはあまりないね。非常に難しいステップ、カウンターからすぐさま跳んでいる。これこそが『ステップからすぐに跳ぶジャンプ』の定義に当てはまるジャンプだ。彼はカウンターから振り返って跳んでいる。

マ:当然+3だろう。

でもこの演技では全てのエレメントが+3の出来栄えだ。

だってステップシークエンスもどのように構成されていて、どれほど多様性に富んでいるか長々と解説しなければならない。

スピンについては彼より上手い人がいる?
もしかしたら1~2人いるかもしれないけれど・・・いずれにしてもスピンでも傑出している。

彼はほぼ完璧なマシンでまだ限界に達していない。

ア:唯一の質問がこれだよね。

(得点表示)

マ:49.14!!!

ア:(爆笑)

マ:つまり10点が半分以上だったということだ!!!

110.95点!

ショートで100点を超えた選手は他に誰もいない。

男子シングルでファイナル三連覇を成し遂げた選手も未だかつていない。

ヤグディンとプルシェンコも連続して3回優勝したことはなかった。

もう何を言えばいいのか!

今、彼が静かにするように頼んでいるのは、これから彼の親友が滑るからだ。

ハビエル・フェルナンデスはこの得点に届かないことは知っている。得点は聞こえているはずだ。でも2位には余裕で手が届くから、やらなければならない。

彼は人間じゃないと割り切って。

ア:この際、2位狙いで滑るしかないだろう

マ:彼を一番応援しているのは、たった今110点、いやほとんど111点を出した選手だ。

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☆楽しそう・・・

もう余りにも凄すぎて笑うしかない、みたいな
最初から最後まで異次元でした。

ワールドではコンボを後半に移動するのかな?
4Loにも挑戦するみたいだし、マッシミリアーノさんのポッドキャストの予言がことごとく当たっていて怖いぐらいです・・・

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu