NHK杯エキシビションの羽生結弦選手の演技の解説書き起こしです。
☆Elena Cさんが動画を上げて下さいました。
ありがとうございます!Grazie mille!
実況:マッシミリアーノ・アンベージ
解説:アンジェロ・ドルフィーニ
(演技前)
マ:さあ、皆が待ち焦がれていた瞬間がやってきた。
羽生結弦!
スポーツ界における今週の絶対的主役!
範囲をスポーツ界全体に広げよう
ア:実際に彼が成し遂げたことは何か驚異的なことだった。
恐るべき究極難度の2つのプログラムを一糸の乱れもなく滑り切った。
(演技後)
ア:拍手に相応しい
今週末、羽生結弦が成し遂げた偉業のスケールを説明するのは難しい。
マ:彼を追う者にとっては理解することは禁じられている。
でも歴史的な瞬間だった。
僕は人類初の月面着陸に匹敵すると言ったけれど、彼がどんなエレメンツをどのように実施したかを考えれば、正直完璧な比喩だと思う。
2つのプログラムということを忘れちゃいけない。フリーだけじゃない。
ア:その通り、2つのプログラム
ショートの歴代最高点を打ち砕き、フリーの歴代最高得点は木っ端微塵にした。
前の記録は295点だったから歴代最高得点を合計27点も更新した。
これは何か信じ難いことだ。
マ:そうだね、歴代最高得点を27点更新した。
ア:ほとんど10%向上したことになる・・・これは何か異次元のことだ
1点とか半点上乗せしたんじゃない。前のトータルスコアの記録を10%近く上回った。
途方もない前進だ。
マ:でもまだこれで終わりじゃない。
彼は更に進化するつもりだ。
ア:どうやるのか、想像するのは困難だけれど、実際には更に一気に向上するための武器を彼は持っている(笑)
マ:何度も言うけれど、プルチェンコには最初から全てが分かっていた。
彼はここまでに起こったことを全て予見していた。
(アンコール~SEIMEIのコレオシークエンス)
マ:これはフリーの最後の部分だ
ア:これは最後から2番目のスピン、そしてコレオシークエンスが続く
ア:この非常にクオリティの高いイナバウアーが特徴的
(演技後)
マ:当然のことながら、再びスタンディングオーベーション
日本の観客は羽生が快挙を達成することをすぐに感じ取っていたに違いない
ア:結弦の演技の後、観客席が何度も映ったけれど、皆感動して涙を浮かべていた。
彼の演技は見る者全てを感動させ、皆に鳥肌を起こさせた。
この『歴史的演技』というより『伝説の演技』と呼ぶに相応しいパフォーマンスを幸運にも会場で生で見ることが出来た人々の感動は計り知れない。
☆本ブログに掲載されている翻訳のあらゆる形式での複製(読み上げによる音声での再現、テキスト動画、印刷物などが含まれますがこれに限定されません)、全文の無断転載、Youtube等の他のメディアでの使用は固くお断り致します。
***************************
☆この後のグランフィナーレでマッシミリアーノさん達は羽生君の4ループを期待していたようですが、ジャンプ大会はありませんでした。
でも彼らが現地で実況していたバルセロナのエキシで見事な4ループをプレゼントしてくれましたね!
それにしても歴代最高得点をほとんど10%更新したんですね・・・