中国杯女子フリーから樋口新葉ちゃんの演技実況です
実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)
M:これからザギトワと樋口の対決が再燃する
この二人の戦いはロンバルディア杯のメインディッシュのひとつだった
ベルガモで開催されたこの大会は非常にハイレベルな戦いだった
ザギトワと樋口は至上のフリープログラムを滑った
ザギトワは至上のフリープログラムを再演した
樋口の答えを待とう
この大会で優勝すればファイナル進出が決定する
2位でもかなりの確率で進出出来る
A:ベストな演技をしなければならない
ザギトワに勝てる可能性はある
彼女のシーズンベストなら小数点の差で首位に立てる
A:2アクセル
A:3ルッツ/3トゥループ
A:3サルコウ
ロステレコム杯ではこのジャンプがダブルになってしまった
A:3ルッツ/3トゥループ
2本目だ
A:3ループ
A:2アクセル/2トゥループ/2ループ
A:3フリップ
エッジは見直さなくちゃならない
ショートでは!が付いた
こういった細かいことが勝敗を左右するかもしれない
それにしても圧巻の演技だ
今の彼女に出来る最高の演技だ
ロステレコム杯では演技構成点68点を獲得した
A:最後はレイバックスピン
(演技後)
A:技術点は僅かにザギトワを下回っているけれど小数点の争いだ
M:僅差だ
彼女は演技構成点で何点獲得した?
A:ロステレコム杯では68.20点だった
M:ラジオノワのショートの得点を見るとロステレコム杯の方が高めの採点だった
樋口のショートの演技構成点もロステレコム杯の方が高かった
A:でも僕の意見ではザギトワより上だと思う
M:疑う余地はない
でも技術点が少し下がった
A:多分、フリップに!が付いたんだと思う
M:ザギトワと樋口の大きな違いは何か?
スピードだ
氷上における樋口の一歩は全く別物だ
A:それにトランジション要素の複雑さでも上回っている
彼女の方がトランジションで断然難しいことをやっている
ジャンプの入り方だけじゃない。振付のコンポジションを形成する要素についても
それに樋口のスピードは衝撃的だ
だからスケーティングスキルでも高い得点が出なければならない
そして彼女は手を上げて跳んでいないけれど、ジャンプの幅と高さでもザギトワを断然上回っている
3-3コンビネーションの回転も今回は問題なかったと思う
でも僕の意見ではジャンプ構成にミスがあると思う
3ルッツ/3トゥループを2度跳んでも、3ルッツ/3トゥループ1本、2アクセル/3トゥループ1本の構成より高い得点を稼げない
M:つまり2アクセルは単独だとGOEは最大1.5点、
A:でもセカンドに3回転ジャンプを付ければGOEの係数が上がる
僅差の戦いになるから、こうした0.5点差の積み重ねが勝敗を左右する
ここでは(技術点は)2点差だからね
演技構成点で点差を埋めなければならないけれど、どうだろう?
僕は演技構成点で技術点の点差を埋められると思うけれど
でも過去に獲得した得点を分析すると予想は難しい
いずれにしても素晴らしい対決だった
M:ショートの点差もある
まあ1点差だけれど
A:つまり少なくとも1点、演技構成点で埋め合わせをしなければならない
M:つまり技術点がこのままなら演技構成点69.5が必要ということだね
(得点表示)
A:届かない・・・低いよ
M:高得点で彼女は喜んでいるけれど僅差でザギトワに敗れた
A:僕はこの演技構成点に同意できない
ザギトワより低いというのはあり得ない
大会リザルト>>
**********************************
☆新葉ちゃん、圧巻の演技!圧倒的な吸引力!
冒頭から007の世界に引き込まれてずっと鳥肌が立ちっぱなしでした!!!
優勝だと思ったのに・・・惜しかったですね
演技構成点、私は正直70点台に乗るんじゃないかと思いました
でもファイナルはほぼ大丈夫なのかな?
これまでに2位を獲得しているソツコワとカロリーナの次戦の順位がネックですね
今シーズンの新葉ちゃんは本当に強くなりましたね。
ファイナル進出が掛かる大事な試合で、マスコミからは日本人3選手対決と煽られ、僅差の激戦で、しかもザギトワの演技の直後でも全くビクともしなかった
僅差2位は惜しかったけれど、ステップのレベルとか取りこぼしがあって、しかもかなりの辛口採点でこの得点は途方もないポテンシャルを感じます
演技構成点もこのままノーミス演技が続けられればどんどん上がっていきそうですね
ファイナルでも五輪でも十分メダルが狙えると思います!