先日行われた欧州選手権の実況解説中に羽生結弦選手の話題が何度も登場したようで(まあいつものことですが・・・)エレナさんがその部分を抜粋して動画にまとめてくれましたのでご紹介します。
☆Elena Cさんの動画です!いつもありがとう!
Grazie Elena!!
実況:マッシミリアーノ・アンベージ(M)
解説:アンジェロ・ドルフィーニ(A)
(ペアの解説中)
M:~4回転ジャンプの基礎点が引き上げられ
A:ミスした時の減点も多くなったけどね
M:それは最近のことだよね
いずれにしても徐々に4回転時代になり、先駆者となったのがパトリック・チャン、そしてその後に続く新世代の超常現象達・・・彼らは4種類のクワドを操る選手達だけれど・・・
僕達はかつて想像すら出来なかったような時代に直面している
ネイサン・チェン、ボーヤン・ジン、そして羽生は練習では4種類の4回転ジャンプを楽々跳ぶことが出来る
もう1度言う
4種類の4回転ジャンプ
そして羽生は5種類目、すなわちアクセルにも挑戦しようとしている
彼がもし決めたら、店を閉めて立ち去ろう、だってもはや・・・
A:それにもしかしたら宇野も練習ではクワド4本にそれほど遠くないのかもしれない
(ハビエル選手のショートの演技中)
M:(ハビエル・フェルナンデスにとって)11回目の欧州選手権
ここ最近の4大会では余裕で優勝した
僕の記憶が正しければ昨シーズンはショートで100点、フリーで200点を超える得点で優勝した。
このような快挙を達成した選手を他に探すには羽生家に行かなければならない
A:彼の共犯者だね
M:ハビエル・フェルナンデスのアドバンテージは既に滑り慣れたプログラムを披露することだ
先シーズンと同じプログラム
彼にとっては華々しいシーズンだった
欧州選手権で優勝し、世界選手権でも友人でライバルの羽生を破って優勝した。
少し予想外の優勝だった
A:シーズン前半の羽生はまさに無敵に見えたから、この優勝は少しサプライズだった
実際にはハビエルは羽生の歩みを阻むためにプログラムの難度を大幅に上げて彼にかなり近づいたから、この勝利は偶然ではなかったけれど・・・それにしてもサプライズだった
(男子フリー製氷中にハビエル選手のSPを見ながら)
M:興味深いことは、フェルナンデスは世界選手権ではクワドを(フリーで)4本、または5本跳ぶ選手に対抗するための武器を見つけなければならないことだ。リスクは大きくなろうとしている
A:1つのプログラムで4本、5本の4回転ジャンプだなんて僕はまだ口に出すだけでも恐ろしいけれど、事実そうなんだ
M:アメリカのネイサン・チェンは、シニアではまだ新人だけれど、最近の全米選手権のフリーでクワドを5本決めた
いずれにしても質のいいジャンプだった
A:そうだね・・・ジャンプによって出来に多少差はあったもののクリーンだった
4ルッツ、4フリップ、2本の4トゥループ、4サルコウ
状況を説明するとね(笑)
M:それから中国人のジン・ボーヤン
昨シーズンの時点で既に4本跳んでいた
すなわち、ルッツ、サルコウ、2本のトゥループ
そして将来的に練習では決まっている4ループを入れてくるつもりかもしれない
つまり4種類5本を跳べる可能性のあるもう一人の選手
僕達としては別の戦略を推奨するけどね。ルッツ2本という
そうしないということは、おそらく体力をかなり消耗するジャンプなんだろう
A:実際に現時点では最も難しく基礎点の高いジャンプだ
M:2人の名前を出したけれど、族長の紹介がまだだ
A:ハハハ
M:羽生結弦という名の日本人
現時点では4本
彼はエッジジャンプの魔術師だから4ループ、2本の4サルコウ、そして4トゥループ
でもニュースなのは彼が今や良好な確率で4ルッツを着氷することが出来るということだ
良好な確率とは60%以上という意味だ
翻訳すると、来シーズン羽生が何をするつもりかは分からないということだ
彼のコーチならルッツは入れないだろう
A:明白だ
M:でも彼の考えは違うかもしれない
まとめるとこれらの選手達に対してフェルナンデスには現時点では2つの武器がある
最初から最後までクリーンな演技を滑る
そして他の選手達がクリーンな演技を滑らないことに望みを繋げながら
つまり彼次第で決まるわけではなく、他の選手の出来も要因となる
M:ここでは高得点が出るだろう
欧州選手権の歴代最高記録
ハビエルにとっては2度目の100点越え
羽生は3桁の得点をキャリアの中で既に6回も出している
A:110点
M:ほとんど111点
羽生結弦は110.95点
でもフェルナンデスは少なくとも要素が少ないショートではゆっくりと彼に近づいている
A:それにフリーでは羽生のベストスコアには達していないけれど、安定してハイレベルな演技を披露している
M:確かにそうだね
今シーズン、フリーで200点を超えた唯一の選手はこのフェルナンデスだ
先シーズンの欧州選手権ではショートで100点、フリーで200点を超えた
ごく僅かな前例しかない快挙だ
全て羽生結弦ブランドだけれど
2015年GPFと母国でのグランプリ大会
A:NHK杯だね
M:2015年の長野大会
A:彼は330点に達したけどね。僕はこの得点を空で言えるよ
M:GPFで出した得点だ
ショートで3桁の得点、フリーでも200点越えでこの得点に達した
宇宙的な得点だった
リギーニが(現時点では)210.15点でトップ、羽生は1つのプログラムだけで219.48に達したと言えばその凄さが分かってもらえるだろう
A:フリーだけでね(笑)
M:フリーの得点だけで現時点でトップの、そして最終的に今大会トップテンに入るかもしれない選手の合計得点を上回っている
でも僕が言いたいのは、彼は天才だけれど、フェルナンデスも彼からそれほど遠くはない
彼もフリーで210点を超えた
A:羽生に最も近づいた選手、それも継続的にね
ネイサン・チェンやジン・ボーヤンより4回転ジャンプの数は少ないけれど
(ビシェンコ選手のリプレイ中)
M:ビシェンコ選手は今シーズンから新しい4回転ジャンプ、4サルコウを入れると宣言したけれど、結局このジャンプを掌握出来なかったようだね
競技プログラムの中で跳ぶのは難しい
ランスルー以外で跳ぶのとは全く別物だ
A:(単独で跳ぶのとプログラム中に跳ぶでは)全く別の音楽、全く別の惑星だ
プログラムで跳ぶとなると全てが変わる
プログラムの中にこの要素を組み込むには、ジャンプを完全に習得していて傑出した制御力がないと無理だ
もっと簡単なジャンプでも競技プログラムでは失敗することがあるからね
M:僕の忠実な情報提供者達の証言によれば、羽生はランスルーで4サルコウ/1ループ/4サルコウを跳んでいるらしい
A:ハハハ
M:どこで跳ぶか知ってる?
A:プログラムの最後じゃない?
M:プログラム開始から4分後、コレオシークエンスの後だ
勿論、試合では無理だと思うけれど
理由は幾つかある
緊張や消耗するエネルギーが
A:試合ではより大きくなるからね
当然だろう
M:でもランスルー中、しかも4分後にこんな代物を跳ぼうと思いつく者は・・・僕が思うに医者、それも専門医の研究対象に値する
A:(爆笑)
M:それだけ男子の難度のハードルが上がっているということだ
2~3年前、こんなことを言ったら笑われただろう
A:正真正銘サイエンスファンタジーだ
M:フェルナンデスについては何を言えばいいか
今シーズン第2位の得点を獲得した
羽生結弦だけが達成した300点に近い得点
母国のNHK杯だったね
フェルナンデスは現時点では世界選手権で表彰台または優勝が可能なヨーロッパ勢唯一の選手であることを証明した
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- ネイサン・チェン、ボーヤン、羽生は練習では4種類の4回転を楽々跳んでいる
- 4ルッツの確率は60%
- ランスルーの最後に4S/lo/4S・・・
どこからこんな情報を仕入れてくるんでしょうか???
僕の忠実な情報提供者達とは一体・・・クリケットにスパイがいるとか(しかも複数形)・・・
でも・・・ということは・・・マッシミリアーノさんの妄想や思い込みじゃなくて、その情報提供者の目撃情報に基づいた事実ってことでしょうか???
ちなみに製氷中に羽生君の神演技を再放送する場合には、「この演技は宗教的な静けさで鑑賞しよう」という流れになって、演技中、二人共沈黙しているのがお決まりなのですが・・・ハビエルの場合は演技している本人じゃなくて、それ以外の選手についてしゃべりまくるという・・・
それにしても・・・イヴァン・リギーニ選手のトータルスコアと羽生君のフリーの得点を比べるのはやめてあげて~!!!
自分の国の選手なのに・・・可哀想過ぎる!