マッシミリアーノさんは相変わらず公式練習からFBとツイッターに光の速さで動画を投稿し、コメントしていました。
まずはショートプログラム「Otonal」から
羽生結弦はヘルシンキ・アイスホールで開催されたグランプリ大会で大差でショートプログラムを制した。
この大会で日本の規格外の選手はショートプログラムの今季最高得点(106.69)、今季最高TES(59.09)、今季最高PCS(47.60)を樹立した。
ロシアジャッジはPerformannceに10点、イギリスジャッジはCompositionに10点、フィンランドジャッジはInterpretationに10点を与えた。このプログラムの満点は116.77点である。彼の気性を考えるとこの演技に満足していないだろう。
☆この投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメント
- 勝っても負けても、ミスがあっても完璧な演技でも、そんなことに関係なく彼は私のアモーレ。なぜなら、彼はそのジャンルにおいて比類がないから。
彼がリンクに降りると、彼自身が光となって輝くのよ!!!それにオータムクラシックに比べると安定感が断然向上し、全てが一つになった!!! - 私の心臓が止まる時・・・羽生が現れる・・・・素晴らしい試合だった・・・・でも何人かのジャッジは彼に対して意地悪ね
- 陸で踊るバレリーナも、こんな風には踊れないと思う・・・
- 私もバレエ出身なんだけれど、ステップシークエンスで彼が“saut de basque en attitude”(ハイドロブレーディングの直後にやっているジャンプよ)をやっているのを見たわ。
つまり男性のバレエダンサーが陸でやるジャンプよ!!!私は魔法をかけられてしまった・・・ - 音楽のリズムを強調し、拡張する彼の手や頭の動きを眺めていると、自分を見失って感動というか・・・興奮の渦に引き込まれる・・・これでまだ技術的に100%じゃないのだとしたら(まだ97%よ)・・・一体どうしたら・・・気を静めて、冷静にならなければ
- ただただ愛しているわ
- 生で見る彼は圧巻だった。問答無用だった。唯一の感動
偉大な結弦 - 彼は世界最高得点を狙っていたのよ。6分間練習中の彼の表情から読み取れたわ。
彼は私に夢を見させてくれた。 - 奇跡のような素晴らしさ。
特に後半のステップと言ったら - 彼を見て、再び見返して、そのたびに鳥肌が立つのよ
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☆Otonal、9月の公開練習で断片をチラッと見た時からこれはもの凄い神プロになると確信していましたが、11月のこの時期で既にこの完成度。
この先、一体どうなってしまうんでしょうか???
ステップシークエンスは個人的にOriginのステップより好きです。
特にハイドロ→アクセルジャンプの後の音に合わせて足を振り上げるところはこの世のものとは思えない美しさ!
コンボを後半に移した分、ステップが数秒短くなっていますが、その分密度が高くなっているような。おそらく一切妥協せずに彼がやりたいパッセージを全て詰め込んだのでしょう。
織田信成さんが羽生選手はルールに操られない、それどころかルールを操っていると言っていましたが、まさにその通りだと思います。
ルール改正で今シーズンからショートプログラムのソロジャンプを振付要素から跳ぶ必要がなくなり、これまでもあまり守られていませんでしたが、申し訳程度に何かを入れていた選手達も、清々しいほどバッサリとジャンプの前のステップを削除しています(ミスのリスクが高くなりますし、減点対象にならないなら、ステップを入れずに確実に跳びに行くというのは賢明というか当然の判断だと思います)。
でも羽生君には関係ないんですね。相変わらずイナバウアー>インサイドイナバウアー>ステップ>4Sという、これはもう趣味の域なんじゃないかという難しい入り方。
でもこういう彼のこだわりや理想が全て完璧にハマったら、ショパンすら超える未知の領域に達することでしょう。
次はロステレ杯、このプログラムが更にどんな風に進化していくのか楽しみです。