マッシミリアーノさんのFBより「全日本2021~羽生結弦が圧勝」

男子フリーの後のマッシミリアーノさんのFB投稿を訳します

羽生結弦が全日本選手権で圧勝した。
日本のチャンピオンは国内の歴代最高得点を塗り替える322.36点を叩き出し、埼玉スーパーアリーナで開催されたこの大会を制した。特に2大会連続でショート100点越え、フリー200点越えを果たした。
全日本選手権で300点を超えた選手は彼以外誰もいないと言えば、この数字のスケールを理解してもらえるだろう。
数字が示している。羽生はショートとフリーの両方で技術点、および演技構成点の各項目において最も優れていた。
待望のフリープログラムで、2度のオリンピックチャンピオンは前人未到の4アクセルに挑戦したが、4回転半回り切る前に両足で着氷した。ミスを消化し、羽生は残りの4回転ジャンプ3本とアクセル2本を含む5本の3回転ジャンプを何の問題もなく軽々と実施した。最近の試合に比べると、スピンにもより注意が払われており、自動的に絶対的卓越の域に戻っていた。
最後の試合から8カ月以上経った今、「天と地と」は主人公(羽生)がその本領を最大限に発揮出来る完璧なプログラムであることを改めて証明した。4分間、エネルギーをバランスよく配分するためにあらゆる細部まで徹底的に研究されたプログラムである。この意味において、構成を上げる余地は残されているが、可能性の低い仮説である。
羽生結弦は27歳で7個目のシニア全日本王者のタイトルを獲得した。これは別の時代のレジェンド、佐藤信夫の10連覇に次ぐ記録である。
遥か遠い2008年にシニアの全日本選手権に初出場してから13年が経ったが、彼の中の炎はまだ消えていない。また、ノービスとジュニアで獲得したタイトルも獲得すると、優勝数の合計は二桁になる。
表彰台のメンバーは12カ月前と全く同じだった。フリーでは3位だった宇野昌磨(295.82)が、合計で鍵山優真(292.41)を上回って2位だった。
今シーズン、非常にクオリティの高いジャンプを跳んでい将来有望な16歳、三浦佳生の4位(276.16)も特筆に値する。
自動的に上位3選手が北京オリンピックで日本の国旗を守ることになるだろう。

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☆昨日の女子に続き、白熱した凄い試合でした。
三浦佳生君から凄まじいポテンシャルを感じ、友野君の渾身の演技に感動しました。
しかし、表彰台に上がった宇野君と鍵山君は頭一つ抜けていました。
この2人が五輪に行くだろうということは、シーズン前から予想していましたが、選考会を兼ねたこの重要な大会で、他の選手達との実力の差を示し、議論の余地なく代表に相応しいことを証明してみせました。
しかし、その彼らと比べても羽生結弦は文字通り別格でした。
一人だけ別の世界で別の試合をしている超越した存在でした。
この人は一体どこまで行ってしまうのでしょうか?

4回転アクセル、両足着氷でダウングレード判定になってしまいましたが、ターンとチェンジエッジから実施され、完全に振付の一部になっていました。
もう一度言います

ターンとチェンジエッジから実施され、完全に振付の一部になっていました。

何と言う恐ろしい挑戦でしょう😱・・・
4アクセルは成功させたいけれど、絶対に振付を犠牲にしないという羽生結弦の確固たる意志、ほとんど狂気に近い意地を感じました。
そしてその後のジャンプの素晴らしかったこと!
昨年より更に軸が細く、軽くなっていたように見えました。
スピンもステップ/コレオシークエンスも更に磨き上げられ、全てが異次元でした。

そしてついに3度目のオリンピック、北京へと向かうと明言しました(平昌の頃から、北京は考えていないと彼が何度牽制しようと、めげずにラブコールを送り続けてきた中国の歓喜が目に見えるようです)。
平昌オリンピックで金メダルを獲った後、彼は4アクセルのために現役を続けましたが、もっとずっと早くに決めて引退するつもりだったのでしょう。まさか北京シーズンまで現役を続けることになるとは本人も想像していなかったと思います。
しかし、その後、ロステレコム杯での怪我があり、コロナ禍で多くの大会が中止になり、今シーズンもNHK杯の直前に怪我をしてグランプリ大会に出場出来ず、4アクセルという夢は北京まで持ち越されることになりました。

これはもう五輪の女神様の采配としか😱・・・
羽生結弦がオリンピックを必要としているのではない
オリンピックが羽生結弦を必要としているのです
3度目のオリンピックは彼が向かっていったのではなく、オリンピックの方が彼を引き寄せたのだと思います。
北京オリンピックの舞台で、美しい4アクセルの入った完璧な「天と地と」を完成させるために・・・

【追記】
明日はメダリスト・オン・アイスです。
マッシさんはホープ&レガシーをリクエストしてますw
私はちょっとレミエンを期待しているのですが、年末だからしっとり調かなあ?
さて、何を披露してくれるでしょうか?

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu