マッシミリアーノさんのFBより「羽生結弦が全日本ショート首位」

イタリア時間の今朝早朝に行われた男子ショート
マッシミリアーノさんが光の速さにFBに投稿していました。

羽生結弦(103.53)は自身6度目の全日本ショート首位発進を飾った(正確には出場した大会で6回連続首位である)

演技は長い期間を経て久しぶりの試合であることを考慮すると、非常に満足の行くレベルだった。

ロビー・ウィリアムズのヒット曲「Let Me Entertain You」に乗せた新プログラムの傑出したポテンシャルは明白だは、幾つかの細部を磨く必要がある。

前半、日本のチャンピオンは当然のことながら緊張しており、いつもほどスピードがない印象を受けたが、3アクセル以降はギアが上がり、完全に弾けた。

演技のハイライトは間違いなくステップシークエンスである。音楽と完璧に同調し、多彩でスピードがあり、独創的だった。

ジャンプに関しては、4サルコウと4トゥループ/3トゥループのコンビネーションは完璧に回りきっていたが、出が少し詰まり気味だった。一方、バックカウンターからの3アクセルは最高の技巧で実施されたにも拘わらず、不可解なことに満場一致の+5ではなかった。

主な問題は最初の2つのスピンだった。
フライングキャメルはいつもの実施のクオリティではなかった。一方、足替え嫉妬スピンはノーレベルと判定され0点だった。

この判定の理由について説明するのは難しい。

このエレメントを何度も見返すと、レベル3だったかもしれない。
確かに最後のポジションが短く、最初のポジションは少し高めだった。
この件に関しては、判定した人間から是非理由を聞いてみたい。

当然のことながら、エレメント直前のシットツイズルがスピンの開始と見なされたという解釈は信じがたい。

なぜなら、もしそのようなタイプの判定が行われたのだとすると、今後、このような異質で危険で疑わしい判定に扉が開かれることになるからだ。

いずれにしても羽生は技術点(56.21)、及び演技構成点(47.32)の各項目で最も高い得点を獲得した。

2位は鍵山優真(98.60)、3位はコンビネーションのファーストジャンプ、4トゥループで転倒した宇野昌磨(94.22)である。

フリーは明日、イタリア時間の早朝に行われる。

メリークリスマス!

 

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☆これは羽生結弦史上最高にカッコいいプログラムじゃないですか?
プリンスよりも更にカッコいい!
ビートに合わせた決めポーズがいちいちカッコよくて痺れました。

練習拠点に戻れず、振付もリモート、コーチ無しの自主練習で、練習時間と練習環境も色々制限されていると思うのに、初戦でいきなりこの演技。
さすがとしか言いようがありません。

中国杯の衝突事故以降、世界選手権まで実質、日本で自主練習だった2014-2015年シーズンやアクシデントでコーチがショートに間に合わなかった昨シーズンのグランプリファイナルなどの経験がしっかり生かされているのでしょうね。

 

スピンのノーカン判定ですが、これはあくまでも私の個人的な意見ですが、もしテクニカルパネルがシットツイヅルをスピンと見なしたのだとしたら、ツイヅルとスピンの見分けもつかないジャッジの能力不足、あるいは悪意のあるイチョモン判定のどちらか、ということになります。
確かルールでは紛らわしいケースでは、常に選手に有利に判定すると決まっているはずですよね?

本来ならGOEやPCSのTransitionsの評価に繋がるはずの「独創的な入り」のせいでスピンがノーカンになるなんてことがあっていいのでしょうか?

ちなみに今回のテクニカルパネルはトリノのファイナルで羽生君の完璧だったショートの4Sに+4、同じく完璧だったフリーの4Lzと4Loに+3、4Sに+1を与えたジャッジと同じ人です。

トリノGPFジャッジ別プロトコル
https://skatingscores.com/1920/gpf/men/long/

これも説明不可能な評価でした。

いずれにしてもルールとジャッジングの透明性のためにも、今回の判定の正統性(もし正しい判定なら)を、根拠を示して証明して欲しいです。
ミスジャッジなら勿論、訂正すべきでしょう。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu