マッシミリアーノさんのFBより「2015年11月27日」

数カ月前、4月10日のマッシミリアーノさんのFBページ投稿です。2015年NHK杯を皮切りに世界記録を何度も叩き出した「ショパンのバラード第1番」について語っています。

https://fb.watch/7gxYK3jltC/

2015年11月27日、長野のNHK杯で羽生結弦はショートプログラムで105点の大台を史上初めて超えたスケーターになった。
その数週間後、日本のチャンピオンは、何と110点の大台をも超えてしまった。2014年2月に史上初めて100点越えを果たしたのも彼だったことを忘れてはならない。
ISUチャンピオンシップ、グランプリ、オリンピック、チャレンジャーシリーズで羽生結弦はこれまでに合わせて12回も105点越えを果たしている。彼以外の選手は全員合わせて5回しか達成していない。
特に、フレデリック・ショパン作曲バラード第1番ト短調Op.23は、2018年(112.72 – 23/09/2017年9月23日モントリオール: https://tinyurl.com/37y2ut9t)と2018年 (111.82点 – 2020年2月7日ソウル:https://tinyurl.com/c569k3bx)を含め6回も106点を超えている。


☆そしてこの投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメントから印象的なものを抜粋してみました。

 

このプログラムを見る度に私は鳥肌が経つのよ

このショートをどれほど愛していることか・・・ステップシークエンスとジャンプに関して私は詩を書くことが出来る。でもただの蛇足になってしまうわね・・・このパフォーマンスの動画を再投稿してくれてありがとう。

ユヅルは奇跡。彼の演技は氷上の芸術、まるで名画を前にいるように、沈黙し、不動で立ち尽くす・・・

類稀な音楽性・・・ダンサーとしても並外れている。

そうよ結弦、私はあなたを愛しているわ!!!

ありがとうマックス。結弦に関して、あなたには詩人の繊細さと崇拝者の愛情があるわね。

それに情熱的なファンのエネルギーも。

格調高いスケーター。この青年の深い眼差しは・・・氷上に本物の魔法を作り上げる・・・

羽生結弦は五線譜の6番目の線で、その6線目は加線音符(五線内に入らない高音または低音)の高音の代わりに、彼の並外れた芸術表現で彩られているのよ。
彼が発案した線。

言葉がないわ・・・本当に熟練と技術と音楽性の驚異。途方もないアスリート

まるで精密科学のようなテレパシーだわ。まさに今夜、私は再びハニューマラソンをしていて、このプログラムの様々な大会のバージョンを見直していたところなのよ・・・そして見る度にこれほど特別で素晴らしい彼の世界に引き込まれるのよ。
*ハニューマラソン=羽生結弦のシニアデビューから現在までの演技動画を何時間も延々と見続けること

エレガントで優れている。いいえ、それ以上!!!誰も並ぶ者がない

このプログラムをどれほど愛しているか。何度見ても見飽きることがないわ。そし見る度に新たな発見があり、世界で類稀な天才であるショパンと結弦の遭遇に感動を覚えるのよ・・・まるでショパンが、何百年後かに結弦が彼の音楽で舞うことを知っていて、彼のために作曲したよう・・・魔法だわ。

この世のものとは思われないほど霊妙で、同時に力強い。他に何と言えばいいの?これが羽生結弦なのよ。

彼を見る度に、この青年は言葉出来ない感動で私を圧倒するのよ。❤️自らの無限のエレガンスを神々しく表現する音楽表現の並外れた能力、それが彼と他のスケーター全員との違いなのよ。そしてそれだけではない・・・・要するに彼は素晴らしいのよ。❤️
この素晴らしい動画をありがとう。

見る度に感動するわ。何と言うエレガンス・・・ファンタスティコ

絶対的なチャンピオン!彼の動作・・・何てエレガントなんでしょう!彼は滑っているのではない、氷上を飛翔しているのよ。

途方もない!スケート靴を履いた天使

別の惑星に属しているわ。

完璧に演じられた驚異的なプログラム「Let me entartain you」も忘れてはならないわ。

私はもすぐ65歳になるけれど、まさかこの年になってスタンドから彼の腕の中に落ちるウィニー・ザ・プーになることを夢見ることになるなんて・・・
結弦の魔法!

今日、トリノのパラヴェーラの傍を散歩していたら、木の枝にプーさんの風船が引っ掛かっていて・・・私は2019年12月のあの日に引き戻されたわ・・・

奇跡のように素晴らしい氷上の芸術

スペクタクルだわ・・・・あれから6年経ったのだと思うと鳥肌が経つわ。

私はスケーターではありませんが、一音楽家として言わせてもらうと、音楽の中に入り込み、それを表現する彼の能力は途方もないわ。驚異的な技術を持つスケーター以上の存在、彼はアーティスト。トランジションやスピンの出がとても好きなのよ。常に優美、そして見事な表現力。

彼は奇跡。全てが完全に音楽と同調している。彼の技術は表現のあらゆる限界を超えている。

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ショパンのバラード第1番は「完璧」に到達したプログラムでした。
本当にショパンによって作曲された1835年の時点で、その179年後に羽生結弦と出会う運命が決まっていたのではないか、というぐらい彼と一体化したプログラムになりました。

しかし、初めてクワド2本の構成にし、自身の持つ世界最高得点を塗り替えた2015年NHK杯のショパンのPCSは46.89なんですね。あのトランジションの密度、スケーティングのクオリティで・・・
そう考えると、ここ数年間でPCSは全体的にインフレーションし過ぎじゃないですか?(羽生君以外)
ジェイソン・ブラウン選手以外で彼ほど繋ぎの濃いプログラムを滑っている人が他にいるでしょうか?

今シーズンの新プロ、曲はもう決まっているそうですね?
ピアノ曲なのか?
クラシックか?
きっと羽生君とジェフが素晴らしい傑作を作り上げてくれることでしょう。
初公開される日がひたすら楽しみです。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu