マッシミリアーノの結弦記念日シリーズは続きます。
今日は完璧なホープ&レガシーでフリーの歴代最高得点を更新し、2度目の世界タイトルを勝ち取った日です!
スポーツ界において4月1日は、遥か遠い1908年からオリンピック競技となっている高貴なスポーツ、フィギュアスケートが未だかつてない最高の高みに到達した日である。
3年前の今日、世界選手権の会場となったヘルシンキのハートウォールアリーナは、フィギュアスケート史上、最も度肝を抜かれる演技の舞台となった。
使命を背負う羽生結弦という名の男が、4本の4回転ジャンプと3アクセル2本を含む6本の3回転ジャンプを完璧に実施し、一糸の乱れもないフリープログラムを滑った。
確かに、既にクワド本を成功させた選手はいるし、5本跳んだ選手もいる。
しかし、このようなクオリティで、全く力みを見せず、いわゆる「Flow」を損なわせる休止や躊躇なく、プログラムに完璧に溶け込ませながら実施出来た選手はこれまで(事実を言えばその後も)誰も存在しなかった。
未だかつてないほど良好なフィジカルコンディションで世界選手権に臨み、ショートプログラムで受けた明らかに不利な判定によって、ヤル気に火がついていた日本の規格外の選手は、フリープログラムで重砲を発射し、技術的万能と芸術的卓越の絶対的頂点に到達した。
羽生結弦によって織り上げられた作品は、「ホープ&レガシー」の旋律との完璧な調和をより堪能するために、解説無し、最大音量で見返す価値がある。
最初の1秒から最後の1秒まで参加した観客の声援もこの作品を彩る必須要素である。
より感情的な人は、偉業の兆しをすぐに感じ取り、冒頭の4ループから既に泣き始めた。何人かの人はこれまで彼の鬼門となっていた4サルコウ/3トゥループのコンビネーションが完璧に決まった時、涙と感激を抑えられなくなった。
より心が固い(辛抱強い)人々は、プログラム終了と共にようやく解き放たれ、より激しく泣き始めた。
しかしながら、共通の特徴は、現地で立ち会ったより幸運な人々と自宅で演技を見ていた人々を結び付けた感情の爆発だった。
演技構成点が当然余裕で達するべきだった100点に届かず、97点強止まりだったのは何故なのか、3年の時を経た今も説明不可能である。
(https://www.facebook.com/massimiliano.ambesi/videos/765954646900649/)
☆この投稿に寄せられたイタリアのスケートファンの皆さんのコメント
私は光栄にも観客の一人でした。
これほど強い感動は、この傑作を見る前も、そして後も味わったことがないと思います。
私は2番目のグループ(4S-3Tの後から泣き出したグループ)だったわ。
あなたの投稿をソワソワしながら待っていたわ・・・いつもの通り、知識と心のこもった文章ね。
個人的にこれは結弦が私達に贈ってくれた最も素晴らしい瞬間のひとつだと思うわ。
素晴らしい投稿をありがとう。この演技を見る度に感動するわ。
このプログラムはフィギュアスケート史上に永遠に残る抒情詩。
いつもとは違う結弦だった。
結弦はいつも観客の存在を強く意識しているけれど、この時の彼は観客とは切り離されていて、自分の内面の世界に入り込んでいるようだった。
プログラムを滑っている間、彼はずっとそのゾーンに入っていて、彼が伝えたい本来の意味と内容の個人的ビジョンを敢えて消してしまっているようにさえ見えた。
それを理解出来ない人がいて、その筆頭がジャッジだった。
そうでないと97点の説明がつかないわ・・・いずれにしてもスキャンダラスな得点。
あなたがいうように100点に届かない理由は存在しない。
PCSにおける卑劣な評価が、彼の両肩に石のように重くのしかかっていないことを願います。
絶対的完璧でも10点をくれなかったのだから、彼らが僕に10点を出すことはないだろうと・・・
ジャッジ達は自分達がフィギュアスケートについて多少の知識があることを示す絶好のチャンスを逃したわね。
彼の両肩にのしかかる重圧と身体にかかる負担が如何に巨大か考えてしまうわ。それでも決して屈することのない彼の姿は、彼の偉大さを示すもう一つの証ね。
この日、私は泣かずにはいられませんでした。
窮地に追い込まれた時、結弦は奇跡しか起こしません。
そして彼は優勝に相応しかった。
フィギュアスケートは・・・時にはカタルシス(精神の浄化)効果があり、時にはあなたを泡のなかに閉じ込めて全ての次元が融合するその時空を彷徨わせ、時には涙を流すほど感動させ、時にはまるで抱擁のようにあなたを慰めてくれる・・・
「時には」だけれど。
そしてこれはその「時には」の一つだった。
間違いなく97点以上に値する「完璧」でした。
最も過小評価された世界最高得点だと思います。
今後、誰かがこれ以上の演技出来るとは思いません。
史上最高のスケーター、結弦
落ち込んでいる時、または何か問題を抱えている時、私はこの試合の演技を見るのよ。
驚異的・・・圧倒的で驚異的。
何を成し遂げたではなく、どのように成し遂げたかによって。
最高難度のことを、まるで簡単なことのように見せてしまう。
これが出来るのは彼だけ、他の誰にも真似出来ない。
私もよ!
私の中にエネルギーと平穏を吹き込んでくれる・・・
惑星ハニューにようこそ!
住人はただ一人、彼だけよ
なんという感動!
再投稿してくれてありがとう!
このプログラムを見る度に鳥肌が立つわ・・・
私はあの場にいたのよ♥
3アクセルに付けられた2トゥループの軽やかさが私の涙腺の導火線に火を付けたわ
私も観客の一人として立ち会う栄誉を味わったわ。
氷上のトータルマスター
このプログラムはまさに本物の芸術作品
感動、技術、純粋さ・・・ワオ
ここ毎日、私達を甘やかせてくれてありがとう
ファンタスティコ
マスターピース
鳥肌もののパフォーマンス
何という瞬間でしょう!
私はそこに居たと言うことが出来る!
私はめったにコメントしないんだけれど、フィギュアスケートの大ファンとして、歴史に刻まれた羽生結弦の奇跡的なプログラムの数々を共有してくれるマッシミリアーノに感謝の気持ちを伝えたいです。
特にこの本当に困難な日々、これらのプログラムを見返すと言葉では言い表せない感動が蘇ります・・・見る度に涙を抑えることが出来なくなるのです。
私は自分の最大の夢、つまりトリノのグランプリファイナルで生の彼を見るという夢を成就出来たことに未だに実感が湧かないのよ・・・本当に途方もない唯一無比の人♥
ただただ魔法!全てが何て流麗なの・・・
この動画では、神話の人物が刺繍を織り上げるために液状の氷上を滑る姿を見ることが出来る。
あの時の感動は忘れない。
次の機会を待ちましょう。
私達は羽生結弦が滑る姿と見られるという幸運に恵まれているのだから。
おそらく彼は現世で、そして来世でも私が愛する唯一のフィギュアスケーターでしょう。
素晴らしい投稿をありがとう、マックス。
ジャッジから過小評価されたにも拘わらず(僕の意見ではPCSだけではない)、世界最高得点を叩き出したことは、彼の偉大さを遺憾なく物語っている。
奇跡のような素晴らしさ・・・彼の動きは詩だ・・・
奇跡のような素晴らしさ・・・比類のない格!
当時と同じ感動!ありがとう、ありがとう、ありがとう!
魔法よ
彼は神よ
エイリアンどころではない・・・
ISUよ、あなた方が哀れだわ
何というエクスタシー!
これらのプログラムを見ると、何も言えなくなる。
どんな言葉も蛇足に思えてしまうから
彼に多大の拍手を!
私にとって・・・彼は史上最高
こうやって私を泣かせるのね
タチアナ・タラソワがフィギュアスケートにとって結弦がどんな存在か、理由の述べて的確に説明しているわ。
ネイサン・チェンも好きだけれど、日本の選手を選ぶと。
彼女の全ての言葉に同感だわ。
何というエレガンス、何て美しいスピン、ジャンプで彼が跳び上がる時、まるで空中に解き放たれているように見える、そして着氷する時、最低限の力さえも使っていないように見える。
おそらく私が一番好きなプログラム。
毎回毎回、私を泣かせる投稿をするのね!!!
私はこの演技については既にたくさん書いたけれど、本当に言葉が足りないのよ・・・
彼にしかないしなやかさで、途切れることなく実施されるムーブメントの連続に恍惚とさせられる・・・彼のジャンプはまるで氷を愛撫しているよう・・・
彼は私達の手を取り、到達不可能だと思われていた場所へと私達をいざなった。
一つ一つのパッセージで新たな感動が生まれ、それがどんどん強くなっていく・・・そしてフィナーレが訪れる。
「彼の感情」の全てが込められたあの鋭い眼差し・・・
ありがとう結弦
あなたの研ぎ澄まされた魂をプレゼントしてくれて、そしてあなたの帝国に私達を連れて行ってくれてありがとう・・・
私は彼の勝利を疑っていなかった・・・
芸術作品
抒情詩
傑作よ~
最近、得点に関してジャッジ達から受けた攻撃に負けずに、信念を貫き、出来るだけ長く滑り続けてくれることを願いましょう・・・
☆最後のコメントに対し、マッシミリアーノさんは以下のように答えています。
僕達は出来る限り彼を応援しなければならない
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☆私もあの日、あの夜、あの場所で、あの演技に立ち会う幸運に恵まれた一人でした。
全てが流麗でしなやかでナチュラルで・・・まるで天上の演技でした。
このシーズン、後半の4S-3Tで苦戦していたのをみんな知っていましたから、ステップシークエンスから会場中の緊張がどんどん高まっていくのが分かりました。
そして羽生結弦史上最高の4S-3Tが決まった瞬間・・・
会場は爆発しました。
その後のジャンプが決まっていく度に、自分達は途轍もないものを目撃しているのだという興奮で会場のボルテージが上がっていくのが感じられました。
そして最後の3ルッツ!
フィニッシュ後のスタンディングオーベーションの凄まじさ!
私の前の席に座っていたカラフルな民族衣装をまとったアフリカの女性達は大声で叫びながら跳び上がって喜んでいました。
誰もが歴史的瞬間に立ち会ったことを自覚し、会場は熱狂の渦に包まれました。
あの場に居合わせた人々は、自分が歴史の証人の一人であることに誇りを感じたでしょう。
あの感動、興奮、涙、会場が一体となる感覚・・・
このような現象を起こせるのは羽生結弦だけだと思います。
彼と同時代に生き、リアルタイムで彼の演技を見られることは本当に幸運なことです。
イタリアはロックダウンが実施されてから3週間になろうとしています。
そして、数日前からようやく死者と感染者の数が減ってきました。
新型コロナの潜伏期間は長くて2週間と言われていますから、ここ数週間で増加し続けた感染者はロックダウン以前に感染した可能性が高く、3週間目に入った今、理論的にはどんどん減少していかなければなりません。
イタリア人は後2週間の辛抱、パスクワ(復活祭)まで頑張ろうと励まし合っています(当初4月3日までの予定だった都市封鎖、及び店舗営業禁止は4月12日の復活祭まで延長されました😭)。
そう言えば、もうすぐ復活祭だということをすっかり忘れていました!
例年であれば、3月頃から海に行こうか、山に行こうか、あるいはパリやロンドンなどの都市を訪れようか、なんて会話がイタリア人の間で聞かれるようになるのですが、今年は復活祭どころではありませんでした。
今年の復活祭は全員自宅でコロンバ(復活祭で食べる鳩の形のケーキ)です!
選択の余地はありません。
そんな日々だからこそ、そよ風のようなホープ&レガシーに癒されます・・・
魂の平穏と希望を与えてくれるプログラム・・・