マッシミリアーノさんのFBより「ACI2019~羽生結弦FS」

お馴染みのマッシミリアーノさんのFBページの投稿より

羽生結弦はオータムクラシック・インターナショナルでキャリア4度目の優勝を飾った。日本の規格外の選手はショート、フリー共に今大会の最高得点を獲得したが、フリープログラムの演技構成点は全選手中1番高い得点ではなかった。

更に、テクニカルパネルは2本の4トゥループ(1本は2017年国別対抗戦で既に披露したオイラー/3サルコウとのコンビネーション)を回転不足と判断した。

当然のことながら、このコントロールパネルの判定によって技術点を大幅に下がったが、「天気はお天道次第」だったトータルスコアはともかく、2度のオリンピックチャンピオンが9月中旬にこれほど好調だったことは未だかつてなかった。

得点を聞いた直後のキス&クライでの彼の眼差しを見逃すことは出来ない。伝説のフリープログラムの前兆となったヘルシンキ世界選手権のショートプログラム後の表情と同じだった。

オークビルで起こったことは、羽生結弦を更にハードルを上げるよう駆り立て、彼をミッションを背負う男にすることだろう。
我々は素晴らしいものを目撃することになる。楽しみに待とうではないか・・・


この投稿に寄せされたイタリアのスケートファンの皆さんのコメント

9月にこれほど好調だったことは未だかつてなかった。
私達にとって重要なのはそれだけよ。
彼は歴史を続け続け、他の人達は彼を眺めているしかない。

そして私達は新しい「完璧なフリー」を見られることを待っているわ。
だって彼にはそれが可能なのだから!!!
彼はいつだって自らの限界を超えるために自分自身と戦っているのよ!
それに私はOriginの音楽がずっと好きでたまらないのよ。言葉で描写ではない素晴らしい何かがある。
より強く、より美しく、より鮮烈な彼を見られることを信じているわ!!!
だってそれは彼にしか出来ないことなのだから!!!
いずれにしても、今晩も彼は私を泣かせたのよ❤

詩、一途さ、能力、勇気・・・ファンタスティコだわ!!!

エキスパートによってユヅのために「テーラーメイド」された美しいプログラム。
最近、怪我で思うように行かなかったこの偉大な青年にとって全てが順調に行けば、私達は狂気の沙汰のような代物を見ることになるでしょうね!

全く馬鹿げていた今回のジャッジの振る舞いに対するリアクションにおいても彼はナンバーワンね。瞳に稲妻が走り、頭を少し振ったぐらいで、誇り高く、礼儀正しく、何もコメントしなかった。彼の内に秘めた怒りはよりベストな結果を獲得することに向けられる。
彼のような人は誰もいない。
私達はジン・ボーヤンが彼の前で4ルッツを決めた後、彼が世界がひっくり返るようなショパンとSEIMEIのパフォーマンスで6つの世界記録を連発したのを見たわ。
ステップアウトだった2つのジャンプ(そういう振付のようにさえ見えたわ)以外、フリーは驚異的だった・・・
怪我さえしなければ(怪我がないことを心から祈っているわ)・・・私達は太陽のように美しい27歳の彼が、彼の3度目のオリンピックで、表彰台の一番高い場所に立つ姿を見ることになるでしょう。簡単なことではないけれど、運さえ彼に味方すれば、彼には出来るはず。

ジャッジ達は無礼で不公正だっただけでなく、相当愚かね。
彼は最も愛されている、アリーナを満員にすることが出来る唯一のチャンピオンよ。だからこそ、人々は試合で彼を見るために途方もない金額を支払うのよ。
それなのに、この賢い人達は、彼をこのスポーツの最も貴重な宝として大切にする代わりに、何をしたの?
何の動機も何の理性も無しに彼を妨害し、全く馬鹿げた方法で採点したのよ。
全く恥ずべき行為だわ!
彼らはもはや何のジャンプか分からないほど完全に間違った技術で跳ばれている3.1回転ジャンプを全て4回転ジャンプとして認定して高いGOEを与え、リンクの彼方此方でただジャンプを跳んでいるだけで、音楽から完全に外れている人達に90点以上のPCSを出すと言うのに、教本通りのジャンプを跳ぶユヅルの非常に豊かで複雑なプログラムにPCS89点???
回転不足判定についてはあり得ないわ。
狂気の沙汰よ。
ジュンファンのPCSもあり得ないわ。
全く茶番だわ

「冒涜」というのが適切な言葉ね。
彼らは何を見ていて、何を見ろというの?
このプログラムは技巧を凝らしたトランジションの永遠の連続、そして2本のクワドはスロー映像を2度見返したけれど、非の打ちどころがなかった。
目の悪い私でさえ4回転しているのが確認できたんだから、ジャッジにだって見えていたはずでしょう?
そして彼が生み出すパトスと言ったら・・・女性解説者は最後の方は泣きながらしゃべっていたわね・・・

私を心から感動させる唯一のスケーター。
いつだって私を圧倒し、彼のパフォーマンスの洗練された美しさとその細部を完全に観察するために、彼のプログラムの動画をクリック、またクリックを繰り返すのよ・・・

昨日のショートでエイモズのPCSが羽生とほぼ同点(たった1.70点差)だったこともスキャンダルだったし、僕は思わず顔をしかめたけれど、今日のフリーで0.10点上回ったことは、あまりにも良識を欠いたルール違反であり、非常に下品な政治がらみの策略としか説明のしようがない。
回転不足判定の件に関しては、それだけで別の一章を書かなければならない。
このスポーツを牛耳っている輩はユヅルのような規格外の人物に相応しくない。

この大会におけるユヅルへのアンダースコアのせいでケヴィンへの評価まで下がってしまったのは残念だわ。彼のプログラムは見事な振付でトランジションも豊かだったし、彼は見事に演じていた。私は彼のフリーのPCSは妥当だったと思う。
ユヅルのPCSがショートもフリーも恐ろしく低かったのよ・・・

イタリアにカロリーナが存在するように、フィギュアスケートの歴史に名を残すユヅルのようなチャンピオンが存在する。
彼らにはカリスマ性と個性があり、多くの選手が持ち合わせていない自らのスポーツへの愛と情熱がある。
評価する立場にある者は、自分に良心があるかどうか再確認するべきだ!

ユヅルは鳥肌を起こさせる。
ただただ特別!

何度もスロー映像を見返したけれど、どこが回転不足だったのか理解出来ないわ。
2本の4Tもそうだけれど、3アクセルのコンボも何かまずい所があったの?
PCSもそうだけれど、GOEも実際の出来より低目になっているわ。
なぜなの?
羽生結弦はアリーナを満員にし、世界中の数百万人の人々を魅了する。
そして何よりも重要なことは、彼はフィギュアスケートを変革し、今も変革させ続けているということよ。
この過小評価は本当に理解できないわ。

何故、羽生結弦のようなチャンピオンを不利にしようとする傾向が常にあるのか理解できないわ。
最も多くのタイトルを持ち、疑う余地なく最も強く、全ての大陸で愛されている。
日本スケート連盟の力が弱いとは思えないわ。
しかも彼はまだ若いのよ。
いずれにしてもこの2つのプログラムが私達を大満足させてくれることを確信しているわ。
私達はきっと氷上の「完璧」を見ることになるでしょう。

今この瞬間、「コンプリートパッケージ」という点において、彼に相応しいライバルを私は一人も見つけることが出来ない。

新しいルールでは転倒、あるいは「重大なエラー」(ステップアウトも含まれるのかな?)が1つあっただけでSS、TR 、CO の上限が9.25、PEとIN の上限は 8.75になってしまう。
でも元々10点に値しない選手達にとっては大したダメージにならない。

これは「地球外生命体」を非常に不利するルールだ。
なぜなら1つミスするだけで、演技構成点が「地球人」レベルまで下落するからだ。
言い換えると「地球外生命体」、またはPCSに傑出したスケーターは最初のミスで多くの代償を支払うことになる。何故なら技術点を失うだけでなく、PCSでもひょっとしたら5~8点失うことさえあるからだ。
僕はこれは不公平なルールだと思う。
でも今回は羽生に対する陰謀だと糾弾する前に、ジャッジ達が少なくとも他のエリート選手達に対しても同じ基準を適用するかどうか見たいと思う。

ステップシークエンスはスペクタクルだったわ!!!
えっ?彼のPCSが1番高くない?!何よ、それ!!
あり得ないでしょう!!

ステップシークエンスも彼が最高点じゃなかったのよ。
馬鹿げているでしょう!

「オークビルで起こったことは、羽生結弦を更にハードルを上げるよう駆り立て、彼をミッションを背負う男にすることだろう。
我々は素晴らしいものを目撃することになる。楽しみに待とうではないか・・・」
マックス、あなたの言うことは正しいかもしれないけれど、これは正しい方法ではない・・・
2本の4Tの回転不足判定はスキャンダルだわ。特に2本目!!!

冒頭の2本のジャンプは残念だったけれど、ナンバーワンは常に彼

試合は試合。
でもこれらのジャンプの映像が昨日のジャンプがクリーンだったことを証明している・・・
いずれにしても彼は滑っているのではない!彼は空気を動かし、氷上に刺繍を施しているのよ。
スケート靴の先と髪の毛の先端で・・・
本当に繊細な刺繍を・・・

ここで議論されていることは個人的な意見や愚痴ではなく、もっと深刻な問題だと思うわ。
つまりジャッジ達が得点に反映する基準のことよ。
スロー映像がジャッジ達が与えた回転不足は実際にはなかったことを証明している。
仮に羽生よりエイモズの方が好みだったとしても、ユヅルのトランジションとスケーティングスキルはケヴィンより断然優れている。だから今回のPCSは理解不可能だわ。
もう一度言うけれど、これは重大な問題よ。
例えばサッカーでゴールに得点を与える審判がいて、普通のゴールよりPKのゴールにより高いポイントを与えるようなものよ。

ユヅルは自分の周りに特別なオーラを作り上げることが出来る。だから彼は特別なのよ。
これは生まれ持った才能よ。
どんなジャッジも彼からこれを奪うことは出来ない。

彼の「フィギュアスケート」に対する愛が、このような得点を見ても反発しないようにしているのね。
彼の答えは氷上で伝えられる。
ジャンプが乱れた時でさえ、途方もなく雄大💜🖤💜
彼らはユヅルの得点を極端に下げ、ライバル達には「盛って」調整しようとしているけれど、彼の魔法は唯一無比。そして試合の度に私達にプレゼントしてくれるこの魔法ゆえに私達は彼を愛しているのよ・・・

何か書く前に時間が必要だったわ。
まずユヅルは唯一無比ということから始めましょう!!!
フィギュアスケート界における政治的画策はお断り。
そんなに彼を下げたいの?
ISUの皆さん、このエイリアンが引退してしまったら、何も売れなくなってしまうのよ。
そうね、彼がいるとビジネスになることはよく分かっているから、「売る」のはお上手なようね。
彼がいるとチケットは売り切れ、ホテルは満室になり、町は彼のファンで溢れる。
あなた方がすべきことは今日、彼に対してやったような酷い仕打ちではなく、彼を大切に守ることよ。分かっているの?
今日、私が動画で見たことはスキャンダルよ。
彼は皆さんと真逆で紳士だから、全てを受け入れ、黙って家に持ち帰ったわ。
そして明日から自分のプログラムを更に複雑に難しくしようとするでしょう。
でもあなた方にとっては彼がプログラムに込めるエネルギーも努力もどうでもいいのね。
せいぜいクロスオーバーとジャンプを繰り返すだけの選手達を大切にすればいいわ。
彼がいなくなったら、この盛況は終焉し、お金を払って試合を見に来る人は激減するのだから。
次の試合ではランダムに数字を与えるのではなく、事実を完全に理解して、よく考えて行動してもらいたいわ。

私はめったにコメントしないんだけれど、ボーカル入り楽曲が許可されて以来、ようやくこの素晴らしい音楽をまた聴くことが出来た。
個人的に私が愛するお気に入りの曲が最高の選手によって演じられるのを見ることが出来る。
羽生はいつだって奇跡のように素晴らしく、感動的だけれど、この音楽が更なる輝きを与えている!

彼はエイリアン。
昨年、ヘルシンキGPに立ち会う喜びを味わったわ。生で見る感動は途方もなかった。全ての動きが美しく、技術的に壮麗で、芸術的表現は唯一無比。

演技中、私は新しい衣装を生で見る幸福感に浸り、彼のパフォーマンスの魔法にかかっていたから何も気が付かなかったし、キス&クライの彼の表情は遠くて良く見えなかったけれど、マキシスクリーンに映し出された得点はあまりにも低かった・・・低過ぎるわ・・・
彼はこれほどの練習と努力の後で、このような仕打ちを受けるべきではない。
でも、彼は必ず見返すはずよ!!
これら全てはともかく、あの場で彼を見ることは驚異的な体験だった。
ありがとう、ユヅ!

プロトコル>>

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☆皆さん、羽生君の演技を絶賛する一方で、ジャッジとテクニカルパネルにはかなりお怒りです。

私も得点が出た時、予想を遥かに下回る点数に何が起きたのか分からず、プロトコルで3つのジャンプに>が付いているのを見て唖然としました。

私はジャッジは絶対という考えには反対です。
彼らは機械ではなく人間なのですから間違うことだってありますし、聖人でもないですから平昌五輪で指摘されたようなナショナルバイアスも起こります。

平昌オリンピックではアイスダンスでカナダのジャッジが優勝候補だったパパダキス/シゼロン組に他のジャッジ達よりかなり低い点を出し、男子シングルではアメリカのジャッジが羽生君にヴィンセント・ジョウより低い得点を与えました。
どちらのケースもルールを無視し、職業倫理に反した明らかなナショナルバイアスであり、厳重に処罰されるべきだったと思いますが、実際に処分を受けたのはペアのスイ/ハンと男子のジン・ボーヤンに高得点を与えた中国ジャッジだけで、同じような行為を行ったカナダとアメリカのジャッジはお咎めなしでした(中国のジャッジは分かり易くボーヤンに高得点を与えただけで、他の選手達は下げていませんから、有力なライバル選手の得点を極端に下げたカナダとアメリカのジャッジの方がむしろ悪質と言えます)。

テクニカルパネルが判定する回転不足は、現行のルールでは1/4以上足りていないとUR(回転不足)、1/2以上足りていないとDG(ダウングレート)と決まっています。

映像だけでは判断が難しい、いわゆるグレーゾーンの際どいジャンプに関しては基本的に選手に有利に判定するということになっていますが、その時のテクニカルパネルによって厳し目に取られたり、逆に寛大に認定されたりと大会によって許容範囲に誤差が生じます。

フィギュアスケートはタイムや距離を競う競技ではないので、このような誤差は仕方がないと思いますが、埼玉世界選手権の特に女子の試合ではアンジェロさんが「テクニカルパネルは仕事をしていなかった」と苦言するほど、全体的に判定が甘く、素人目にも明らかに足りていないグレーどころかレッドゾーンのジャンプ、明らかにインエッジのルッツが認定され、加点までもらっていました。

一方、欧州選手権ではハビエルが明らかにクリーンな4サルコウを回転不足にされ、メディアを通してはっきり抗議していました。

今回の羽生君の4Tですが、このアングルからの映像を見ると1/4未満でさえなく、完全に回り切っているのが分かります。

つまり、今大会はジャッジが厳し目だったから~云々で済まされるグレーゾーンではなく、明らかにクリーンなジャンプが回転不足にされたのです。
これに納得しろと言う方が無理です。

ジャッジの問題はともかく羽生君の演技はショートもフリーも本当に素晴らしかった!
イタリアのファンの「彼をトリノで見られる確率はどのくらい?」という質問に対し、マッシミリアーノさんは「怪我さえしなければ100%」と力強く答えていました。

イタリアで、トリノでこの美しい2つのプログラムが見られますように
彼が健康で怪我無く、シーズンを過ごせることを願っています。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu