詳し過ぎるWikiより「羽生結弦~2018/19年シーズン」

詳し過ぎるイタリア版ウィキペディア「羽生結弦」ページで今シーズンの戦歴が更新されていました(相変わらず長い!詳しい!)

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イタリア版Wikipediaの「羽生結弦」ページが詳し過ぎる件
イタリア版Wikipediaの「羽生結弦」ページが詳し過ぎる件(その2)

原文>>

☆冒頭の概容も更新されていましたので、加筆されていた部分を訳します

<概容>より
これまでのキャリアで歴代最高得点を18回更新している(旧採点システムで12回、2018-2019年シーズンに導入された新採点システムで6回)。
新旧どちらの採点システムでもショートプログラムで100点、フリープログラムで200点、トータルで300点を超えた最初のスケーターである。
また、羽生はショートで110点、フリーで220点、トータルで330点を超えた史上初かつ唯一のスケーターである。新採点システムでショート110点、フリー190点、トータル290点を超えた最初のスケーターでもある。

羽生は4ループ、及び4トゥループと3アクセルのコンビネーションジャンプを試合で成功させた史上初のスケーターである。
また試合でフリープログラム後半に4回転ジャンプ3本を成功させた史上初の選手でもある。

 

2018-2019年シーズン:原点に捧ぐ

2018年8月、羽生は彼の新しいプログラムは自身のスケート人生初期から彼に多大なインスピレーションを与えてきた偉大なスケーター達に捧げられたオマージュであると発表した。ショートプログラム「Otonal」は2004/05年シーズンにおけるジョニー・ウィアーのフリープログラムがインスピレーションの源になっている。一方、フリープログラムはエフゲニー・プルシェンコの伝説のプログラム、ロシアのスケーターが2003/04年シーズンに滑った「ニジンスキーに捧ぐ」がインスピレーション源になっている。

7か月間競技から遠ざかっていた羽生は2018年9月にオンタリオ州オークビルで開催されたオータムクラシックインターナショナル・スケートカナダでリンクに戻ってきた。

ショートプログラムでは4サルコウ、3アクセル、4トゥループ/3トゥループのコンビネーションを決め、見事なステップシークエンスを披露したが、スピンで少し乱れ、特に1つが無効と判定されてしまった。合計97.74点を獲得し、シーズン開始同時に前途有望なプログラムであることを見せつけた。リンクメイト2人、チャ・ジュンファンとジェイソン・ブラウンを上回ってこの時点で首位に立った。
翌日、彼の新しいフリープログラムを披露し、4サルコウで転倒し、4トゥループがダブルになってしまったものの最終順位では首位を維持した。

その後、今シーズンのグランプリ初戦、ヘルシンキ・グランプリに出場した。
クリーンな素晴らしいショートプログラム(ただし少し乱れがあった)を披露し、首位に立った。
彼が獲得した106.69点は今シーズンから導入された新採点システム(GOEが+5/-5)における世界最高得点で、羽生結弦のキャリア13回目の世界記録だった。
翌日、羽生は「Origin」と命名された彼のフリープログラムを滑り、4本の4回転ジャンプと、完璧ではなかったものの競技では未だかつて誰も成功させたことのないコンビネーションジャンプ、4トゥループ/3アクセルを成功させた。
試合後、ベストなコンディションではなかったにも拘わらず、自分自身を超えることが出来て満足しているとコメントした。

ここでも彼がフリープログラムとトータルで獲得した得点は新採点システムにおける世界最高得点であり、羽生はフリーで190点、トータルで290点を超えた最初のスケーターになった。

グランプリ第2戦となったロステレコム杯では完璧なショートプログラムを滑り、全てのジャンプでプラスのGOEを獲得して110.53点を叩き出して自身の記録を更新した。
シーズン序盤から初の110点越えを達成した。

2018年ロステレコム杯の表彰式に
松葉杖姿で現れた羽生
Di Luu撮影 CC BY-SA 4.0,

しかし翌日、4ループで転倒した際、昨シーズンに彼を苦しめた右足首を再び負傷してしまう。
にも拘らず、彼は難度を少し下げてフリープログラムを滑る決断をした。
フリーで167.89、トータルで278.42を獲得し、首位を維持した。羽生がグランプリ2戦全勝したのは初めてのことである。
表彰式には松葉杖姿で参加した。

3週間の安静が必要となり、最高ポイントで進出を決めたファイナルに出場することは出来なかった。
2018年12月13日に全日本選手権への出場を断念すると発表され、3年連続の欠場となった。

その後、羽生は怪我後のフィジカルコンディションに大きな疑念が持たれていたにも拘わらず、世界選手権に出場した。
ショートプログラムでは4サルコウがダブルになり0点になるミスで3位に留まった。

しかしながら、回転不足と判定された4サルコウ以外、全てがクリーンなフリープログラムを滑り、新採点システムの世界最高得点を更新し、今シーズン初めてフリーで200点越え、トータルで300点越えを達成したスケーターになった。
しかしながらミスのない2本のプログラムを滑ったネイサン・チェンに敗れ、銀メダルに甘んじることになった。

いずれにしても大会の結果は、何人かのスケーターに与えられた演技構成点に関する批判を巻き起こした。

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今シーズン、怪我で4試合しか出場できなかったというのにこの長さ、この詳しさ!
ウィキペディアとは思えない内容です。
私はマッシミリアーノさんが編集/更新しているんじゃないかと疑っていますが、OA Sportのファブリツィオ・テスタさんも怪しい

歴代最高得点、今回ネイサンにフリーとトータルを更新されてしまいましたが、2015年のNHK杯から羽生君がずっと記録保持者って何気に凄いことですね。
ちなみショートは2013年の福岡グランプリファイナルから羽生君がずっと記録保持者です。

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu