男子フリーの記事から羽生君部分の抜粋です。
ファブリツィオ・テスタ(2019年10月27日)
フィギュアスケートISUグランプリシリーズ2019-2020第二戦は羽生結弦の圧勝で幕を閉じた。
ケロウナ(ブリティッシュコロンビア州)のプロスペラ・パラスのリンクで、日本のエイリアンは途方もないという言葉では表現しきれないパフォーマンスを披露し、観客を歓喜の絶頂にいざなった。
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ループで堪えた後、オリンピックチャンピオンは「Origin」の旋律に乗せても文字通り爆発し、驚異的なクオリティのジャンプ要素を次々に着氷させた。
まず4サルコウ、続いて3ルッツ、更にモニュメントのような4トゥループ、ボーナスエリアでは宇宙レベルの出来栄え点を獲得したコンビネーション、4トゥループ/オイラー/3フリップ、最後は2本の3アクセルからのコンビネーション(1本目はセカンドに3トゥループ、2本は2トゥループ)が続いた。
3本のスピンとステップシークエンスでは全て最高レベルを獲得したエイリアンはフリーで212.99点(116.59, 96.40)を叩き出し、トータル 322.59点に到達した。
つまり、フリープログラムでも遠方のネイサン・チェンに待望の答えを返した。
手に汗握る白熱の戦いが既に予告されている
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☆凄まじいOriginでした。
最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなしでした。
でも一方で羽生君がとても落ち着いているのも感じられて、冷静と情熱という二面性の絶妙なバランスがこの「Origin」というプログラムと音楽が持つイメージに合致していて、魂の浄化プロだったホープ&レガシー、文字通り神々しかったSEIMEIとはまた違う、独特の世界観を創り上げていました。
ショートのコンボとステップシークエンス、フリーの4Loと3AコンボのGOEなど伸びしろがあって322.59点は恐ろしい。
全てがヘルシンキのホープ&レガシーやバルセロナGPFのショパンとSEIMEIのようなクオリティで入ったらPCSでも満点近い得点が出ると思います。
恐ろしいポテンシャルを持つプログラム。
やはり狙った獲物(ネイサン)を追いかけて追い詰めていく羽生君は強い(怖い)w