agi.itより「平昌オリンピック2月17日~王子が王になった」

世界の情報を伝えるニュースサイトagi.itの平昌オリンピック特集ページより
2月17日のハイライトから羽生結弦選手の部分を抜粋します

原文>>

ヴィンチェンツォ・マルトゥッチ(2018年2月17日)

2018OG_agi

王子が王になった

「可哀そうな」チャールズ皇太子は母エリザベスが英国の王座を明け渡すのを無駄に待ち続けてもはや人生の大部分が過ぎ去ろうとしているが、平昌オリンピックのフィギュアスケートのリンクでは2014年ソチのプリンス、羽生結弦が2度目の金メダルを獲得し、この競技のキングになった。

彼のラッキーアイテムであり、彼のファン達がリンクに投げ込む数百匹のウィニー・ザ・プーを寄付する心優しい王である。

常に動作と感情をコントロールする圧倒的に強く、しなやかで、エレガントで、非常に美しい王だ。

317.85点を叩き出し、もう一人の日本人、宇野昌磨(306.90)(日本の金銀も歴史的な快挙である)とコーチのブライアン・オーサーを共有する心の友、スペインのハビエル・フェルナンデス(205.24)を大きく引き離した。

寛大で感情的な王は感動し、他のメダリスト達を愛情を込めて抱きしめた。

日本では自己犠牲、忍耐、苦難から這い上がる能力の見本となっている王。
11月、彼の右足首は靱帯損傷でノックアウトだった。3アクセル(3回転半)の練習をようやく再開出来たのは3週間前のことだ。それでも幾つかの危ないジャンプをコントロールして圧勝し、タイトルを勝ち取った。
ギリス・グラフストローム(スウェーデン、1920年/1924年/1928年)、カール・シェーファー(オーストリア、1932年/1936年)、そしてディック・バトン(アメリカ、1948年/1952年)に並ぶ連覇を成し遂げた王。
現世界チャンピオンで、冬季オリンピックの1000個目(1924年シャモニー大会から)のメダルを手に入れた王。
スキーノルディック複合(1992年と1994年)の荻原健司と河野孝典に続いてオリンピック連覇を果たした日本スポーツ史上3人目の選手でもある。

笑顔の優しい王だが決して屈しない。

ネイサン・チェンは史上初めて6本の4回転ジャンプを跳ぶ奇跡的な演技でフリープログラムでは羽生を9点近く上回ったが、ショートプグラム17位を挽回することは出来なかった。

******************************

☆エレガントでbellissimo (美しい=「Bello」の最上級)と言われています!!
因みに記者は男性

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu