AnimeClickより「スケーター羽生結弦とCLAMPがGIFTのスペシャル絵本でコラボ」

大きな注目を浴びている羽生君とCLAMPのコラボレーション絵本「GIFT」
イタリアのアニメ/マンガ専門サイトAmineClickでも記事になっていました。

原文>>

2023年3月4日

競技を引退した後、若きアスリートは会場で、そして配信でパフォーマンスを披露し、今度はCLAMPの協力を得て物語に登場する。

競技の世界から去っても、世間から羽生結弦の話題がなくなることは当分ないことが容易に予測出来る。実際、日本の若きフィギュアスケートのレジェンドは、漫画家グループCLAMP(カードキャプターさくら、XXXHOLiC、魔法騎士レイアース)とのスペシャルコラボと、この超一流スケーターの2つ目の単独アイスショーに着想を得た「GIFT」と題された絵本の話題でも脚光を浴びている。

幼い頃からアイスリンクに通い、オリンピックチャンピオンと世界チャンピオンのタイトルを何度も獲得した27歳のアスリートは、去る2022年7月19日にフィギュアスケート競技から去ることを表明し、記者会見でこう語った。「競技人生の中で、自分が望んでいた取るべき結果は全て達成したと思う。もうこの種の評価は求めなくなった」

しかし、羽生は競技からの引退がスケートから離れるという意味ではないことを強調し、すぐにファンを安心させた。「今の時代により適した方法でスケートを続けていきたい。このスポーツを見たことがない人にもフィギュアスケートを知ってもらいたい。ずっと自分を支援してくれた人達が全員満足できるような場所と方法でスケートを続けていきたい。これは終わりではなく、新たなスタート」

そして彼は有言実行した。

自らの姓が意味する「生きた羽」の如く、羽生は自分のフィギュアスケートを生きる新たな道に向かって優美に飛び立ち、これまで避けてきたソーシャルメディアのアカウントを開設し、YouTubeで自身の演技を公開するといった活動を始めた。

2022年11-12月には、若きアスリートは横浜と八戸で「プロローグ」と名付けられた自身初の単独アイスショーを開催した。90分のアイスショーを彼自身が制作・指揮し、公演最終日は、国内テレビで生中継され、各地の映画館でライブビューイング上映が行われた。

一方、「GIFT」と命名された2つ目の単独ショーは、2023年2月26日に首都の東京ドームで開催され、羽生はこの場所でパフォーマンスを行った最初のソロスケーターになった。

CLAMPとのコラボレーションはまさにこのGIFTから始まった。GIFTがオリジナル絵本に変換され、講談社から2023年9月1日に価格3300円(約23ユーロ)で発売される予定だ。絵本はA4に近い21 × 25.7 cm のAB判で、ハードカバー、 64 ページで構成され、羽生自身が執筆したオリジナルストーリーが、大阪の著名な女性アーティスト達の描くイラストで彩られる。初回限定版にはポストカード2枚が付いており、既にAmazon JapanまたはCD Japanにて予約注文が可能である。

羽生はフィギュアスケート以外で自分の物語を語る新しい方法を模索しており、CLAMPにイラストを依頼した。「物語に命を吹き込んで欲しかった」

アスリートによれば、この絵本の目的は、東京ドーム公演「GIFT」のパフォーマンスを全く新しい視点から提供することである。

CLAMP側では、漫画家達は彼の依頼に驚き、そして光栄に感じ、GIFTの新たな一面を見せるという羽生のプロジェクトを手伝うことを快諾した。

プレビューは既に以下から見ることが出来る。詳細はソーシャルメディアをフォローすることをお勧めする。

羽生は3月30日から4月9日まで大阪、奥州、横浜で再びアイスリンクに戻ってくる。スターズオンアイス2023日本公演の全10公演に出演することが既に決まっているからだ。

結弦の父親は彼が生まれた時、自信、強さ、そして正義を彷彿させるピンと張った弦のような気高い人生を歩んで欲しいという願いを込めて、この名を授けた。競技を離れても、若き羽生がその名前に相応しい以上のことををやってのけることは間違いない。

筆者:zettaiLara

参考:

Anime News Network
Giftオフィシャルサイト
Chibiyuuto


 

☆そしてこちらはこの記事に寄せられたイタリアのマンガ/アニメファンの皆さんのコメント

私はすぐに予約したわ・・・結弦+Clamp?これ以上何を望めるというの?

私は何年も前にフィギュアスケートを見るのを止めてしまったから、彼を発見するのが遅れたけれど、一目で魔法をかけられてしまった。競技とは別の世界であっても、これからもずっと長く、そして満ち足りたキャリアを送れることを願っているわ。彼はそれに相応しいのだから。

羽生はまさにCLAMPの漫画から抜け出してきたよう・・・並外れたスケーターでアーティスト、巨人よ。待ちきれない・・・

驚異的

指が・・・予約注文ボタンを押してしまいそう!

私は彼がシニアデビューした時からずっと見ていて、彼を心底賛美しているのよ。その彼と、私のお気に入りの漫画家がコラボ?最高だわ!

すぐに予約するわ!教えてくれてありがとう。

このコラボレーションから何か素晴らしいものが生まれそうね。

羽生結弦をオーラのように包み込んでいる美しさに私は毎回感動させられる。広義の「美しさ」という意味よ。何故なら彼は、氷上で舞う彼を見る者を文字通り虜にするスケーターというだけでなく、黄金の青年だからよ。情熱とプロジェクトに満ち溢れた精神と、常に自分より恵まれない人々に向けられた揺るぎない気持ちを持ち合わせている・・・他に何を言えばいいの?このCLAMPとのコラボは文字通りもう一つの夢よ。

彼もプロジェクトも、全てがスペクタクル!

神様・・・死にそうだわ!

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☆私は男兄弟の中で育ったので、子供の頃はマンガやアニメと言えば、少年ジャンプとかドラゴンボールとか男の子向けのものばかり見ていました。そして大人になってからはたまにジブリの作品を見るぐらいで、マンガやアニメからは遠ざかっていましたから、CLAMPは全く知りませんでしたが、実はイタリアでもとても人気のある漫画家さんのようです。

そもそもイタリアには日本のアニメやマンガの熱心なファンがあらゆる世代に大勢いて、日本に興味を持ったきっかけが日本のアニメ、という人も多いのです。

近年では若者の間でとても人気があるようで、以前、市のイベントで「テルマエ・ロマエ」の作者であるヤマザキマリさんが講演を行うというので、聴講しに行ったことがありますが(ヤマザキさんの他にもイタリアと日本の漫画家数人がレクチャーを行いました)、聴講者で日本人は私だけ、他は全員イタリア人で(それも大半が若い学生)、質疑応答コーナーではこの若い学生達が「しょうじょまんが」とか「ふきだし」とか、日本のマンガ用語をスラスラ出して独自の見解を長々と述べ、私には全く理解出来ない非常にマニアックな質問を投じ、他の学生が異なる見解で反論し、熱い議論が繰り広げられていました。私は「テルマエ・ロマエ」以外(しかも映画を見ただけでマンガは読んでない)、講演の中で引用されたマンガは全部知りませんでしたが、彼らは各作品の登場人物とプロットは勿論、個々のシーンまで全て把握していて、その知識の深さと情熱に「すごいな~」と感心したものです。

羽生君とCLAMPのコラボ絵本、既にイタリアでも日本のアマゾンで予約注文している人が結構いるようです。

発売されたら・・・イタリア中にいるらしいCLAMPファンが一斉に購入するかもしれません。

また新規ファンが増えるかも・・・
何しろ沼の入口はどこに開いているか分からないのですから

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu