ArtOnIceより「五輪2018:羽生結弦が2個目の金メダル」

前回と同じArtOnIce.itから
男子フリー直後の記事です。
☆非常に長いので翻訳は9位のパトリック・チャン選手まで

原文>>

 

 五輪2018:羽生結弦が2個目の金メダル、宇野昌磨が銀、ハビエル・フェルナンデスが銅

2018年2月17日

 

何と素晴らしい羽生結弦!
オリンピック二連覇という快挙を成し遂げた。だが結果だけではない。

怪我からの復帰、勝ちたいという強い意志、彼のフィギュアスケートの美しさ、ライバル達に対する素直な称賛・・・
そして今回は感激を露わにしながら、またしてもフィギュアスケートの歴史を塗り替えた。
日本は2人の侍、2人の戦士、2人の剣闘士のおかげで金銀のワンツーフィニッシュを飾った。なぜなら最後にリンクに降りた宇野昌磨も鋼の神経を見せたからだ。
ハビエル・フェルナンデスは銅メダルで輝かしいキャリアを仕上げることが出来た。
彼に相応しいメダルだった。
ジン・ボーヤンは4位、フリー1位のネイサン・チェンは5位(何という挽回だろう!)
しかし悔やまれる選手も多かった・・・

羽生結弦はチェンに次ぐ2位のフリー(206.17)で金メダルを手に入れた。
彼の代名詞のようなスペクタクルな4S、同じように称賛に値する4T、3F、4S3Tを完璧に着氷した。
コンビネーションの予定だった4Tでステップアウト、3A1lo3S、3Loを決め、3Lzではかなり前のめりになった(着氷で堪えたのは奇跡だった)。2つの小さなミスがあったものの、演技を終えた結弦はとても幸せだった。そして氷上に降り注ぐクマの雨の中、負傷している右足首に触れた。
今晩の彼は真の剣闘士だった!!1ミリたりとも蔑ろにしなかった。

根性と言えば銀メダルの宇野昌磨(202.73)だ。昌磨はプレッシャーが高まる最終滑走でリンクに降り、フリー冒頭、4Loで激しく転倒した(URすら与えなかったコントロールパネルは少々寛大だった)。しかし昌磨はくじけなかった。すぐに立て直して4F、 3Lo、 3Aを決め、4T2Tではフリーレッグがすぐに氷に着いてしまうものの回転は足りていた。4Tは良かった。しかし彼にメダルをもたらしたのは終盤の2本のコンビネーション(3A1Lo3Fと 3S3T)だった。何というフィナーレだろう!

ソチで4位に終わったハビエル・フェルナンデス (197.66)はこの表彰台に賭けていた。「ラ・マンチャの男」は4T で最高のスタートを切った。4S2Tは最初のジャンプの着氷が完璧ではなかったが、こんな風にジャンプを救うことが出来るのはハビだけだ。3A3Tで前のコンボで失った点を取り戻したが2本目の4Sがダブルになった。この失点は痛かった。 3Loは決まり、2本目の 3Aも素晴らしく、3F1Lo3Sも良かった。3Lzも入った。キス&クライではブライアン・オーサーと祈りながら得点を待った。そしてメダルが訪れた!!!

オリンピック初出場のジン・ボーヤン (194.45)は自分のため、そして歴史のために滑った。中国の選手が男子シングルで五輪メダルを獲得したことは未だかつてない。冒頭の4Lzはフェンスから2ミリの場所で着氷した。4Sは良かった。3A1Lo(あまりきれいではなかった)3S、4Tで転倒(ここでもコントロールパネルは寛大だった)、4T2T、3A、3Lz3T、最後は3F。表彰台は無し、木のメダル(4位)だった。

ネイサン・チェンの「ごぼう抜き」はジン・ボーヤンの滑走と共に5時45分(イタリア時間)にストップした。しかしこの瞬間まで若きアメリカ人は夢を見ていただろう。彼はフリーでは1位だった。何というフリーだろう!オリンピックで6本の4回転ジャンプを跳んだ史上初の男子になった。彼の驚異的な回転の詳細は:冒頭の4Lz、4F2T、4F はお手付き(唯一のミス)、イーグルからの4T3T、4T、4S、3A、3F1Lo3S。215.08(TES 127.64)は歴代第4位のフリープログラムである。歴代1位から3位までの得点は(言うまでもないが)、羽生のものである(2017年世界選手権の223.20、2015年GPFの 219.48、2015年NHK杯の216.07)。

ヴィンセント・ジョウは少なくともジャンプという点において(現時点ではジャンプの他は何もない)怪物的な演技だった。アメリカの選手は同国のチェンに倣って5本のクワドに挑戦した: 4Lz3T (タノ)、4Fは着氷が乱れてステップアウトで両手を付いた(URは付かなかったが、エッジに!が付いた)、4S、4Lz (UR)、4T、3A2T、3A、3Lz1Lo3F。自己ベストを大幅に更新して192.16で6位に入った。

昨年までジュニアで競技していたデミトリ・アリエフ(168.53)はオリンピックで最終グループで滑れる満足感を味わった。
演技開始、フェンスに近づきすぎてヒヤリとさせられたが、冒頭のジャンプには影響しなかった。4T3Tは綺麗に決まる。2本目の4Tでは激しく(痛々しく)転倒。これで焦ったのかデミトリは2本目の3Aでも転倒する。若きロシア人は3Lz、3A2T、 2Lo1Lo3S、3F、 3Loで列車を線路にも戻し、7位に入った。
18歳の五輪デビューとしては悪くない結果だが、デミトリの顔からは失望がはっきりと読み取れた。

8位はこのオリンピックの大会初日に落ちた黒い穴から浮上したミハイル・コリヤダ(177.56)だった。いずれにしても明暗が分かれる演技だった。
冒頭の4Lzでステップアウト、両手を付き、転倒してしまう。4T3Tは非常に良かった。 3A2Tのファーストジャンプは高さがあった。2本目の4Tは根性で堪えた。しかし2本目のアクセルがシングルなり、3Lz1Lo3Sはステップアウト、2Lo、3Aに再挑戦し、2度目の転倒。団体戦に比べれば演技という点においては説得力があったが、我々はまだベストのコリヤダを見ていない。

かつてのベストからほど遠いと言えば、9位に滑り落ちたパトリック・チャン(173.42)だろう。4T2T、2本目のクワドが入らずあまり出来の良くない3T、3A1Lo2S、3Lz3T、3Aでお手付き、2Lo、3F、ステップシークエンスでもつまずいた。

ArtOnIceYH

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☆私はこのサイトを知らなかったのですが、大会ごとにたくさんの記事が掲載されています。19世紀のスケーターの情報とかフィギュアスケート資料館のような貴重なサイトです(時間があるときにゆっくり読みたい)。

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