ArtOnIceより「平昌2018:羽生が到着。最初の公式練習と記者会見」  

前回に引き続きArtOnIce.itより
羽生君平昌到着の記事です

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原文>>

2018年2月13日
3カ月間試合から遠ざかっていた彼を皆がどれほど待っていたことだろう。
現オリンピックチャンピオン、羽生結弦がようやく韓国に降り立つと、今日の記者会見では無数のジャーナリストとテレビ関係者達が日本人スケーターの周りに押し寄せた。

メディアとの会見との直前まで羽生は練習セッションを実施し、4回転ジャンプを跳べることを披露した(正確に言うと4ルッツはこのジャンプの着氷で負った負傷の後、封印した)。

回復するまでの期間は長かった。ずっと氷に乗ることが出来ない期間があり、少しずつ練習を再開し、最終的に追い込んだ練習をするに至ったことを彼は明かした3回転ジャンプが跳べるようになったのは3週間前、4回転ジャンプに至っては2週間前にようやく入れることが出来るようになった

試合の技術構成の均衡が崩れることはなかったし、4ループを跳ぶつもりかどうかも分からない:

「賢明な戦略が必要です。クリーンなプログラムを滑れば勝てることは分かっています。本当にそう信じています。僕には数多くの選択肢があって、プログラムにどのジャンプを入れるかはこれから決めなければなりません」

羽生はオリンピックに勝つつもりで来たことを改めて強調した。

「ここに来ることは僕の夢でした。夢のようなパフォーマンスをプレゼントしたい。

僕をずっと待ってくれた人達が、待って良かったと思える演技を!」

20分ほどの会見の後、羽生は日本語と英語と韓国語とフランス語とロシア語で「ありがとう」と言って会場を後にした。2月15日から16日にかけて深夜に行われるショートプログラムで彼をリンクで見ることが出来る。

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イタリアで現地に到着しただけでニュースになった外国人選手は羽生君だけだと思います

空港到着からこのインパクトだったから・・・

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空港到着から皇族並みの厳戒態勢、生中継される公開練習・・・
平昌に到着してからその一挙一動が世界中のメディアに取り上げられ、想像を絶する凄まじいプレッシャーだったと思うのですが、「やるべきことはやってきたので何の不安もない」、「(金メダルは)誰が獲ろうと僕も獲ります」と力強く言い切った羽生君

本当は右足首に不安を抱え、3ルッツが跳べるようになったのも、これなら競技が出来ると思える状態になったのも、出発のたった1日前だったというのに

何て心の強い、鋼のような意志を持った人なのでしょう
彼が文字通り命を懸けて、誰よりも欲した金メダル。
獲ったのは当然ではなく必然だったのだと思います。

今シーズンだけでなくソチからの4年間を振り返ってみても他に相応しい人は誰もいなかった

Published by Nymphea(ニンフェア)

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち @pianetahanyu