ArtOnIce.itより「世界選手権2019:ネイサン・チェンが羽生の猛追をかわして圧勝」

マニアックなフィギュアスケート情報サイトArtOnIce.it(氷上の芸術)に掲載された埼玉世界選手権男子フリーの記事です。

原文>>

2019年3月23日

世界選手権はこれ以上ない最高の試合で締めくくられた。
現世界王者ネイサン・チェン2度のオリンピックチャンピオンこの競技の絶対的な神、羽生結弦の戦いはファンタスティックなひと時をプレゼントしてくれた
この素晴らしいスポーツのファンとしては今後、このような戦いが再び繰り返されることを願っている。出来れば次のオリンピックまでずっと。

結果的に日本は女子の大敗走で危機に瀕していたこのあまり華々しくなかった世界選手権を「エイリアン」のおかげで救うことが出来た。

アメリカはチェンの金メダル、ヴィンセント・ジョウの予想外の銅メダルという長年起こっていなかった結果に微笑んだ。

イタリアはこの競技の有力選手達と並んでもリンクで見劣りすることなく、素晴らしい7位を母国に持ち帰り、来年のための2枠を確保したマッテオ・リッツォに拍手を送り続ける。
彼とダニエル・グラッスルは我々を大満足させるくれることになるだろう。

ショートでのサルコウのミスの後羽生結弦偉業を求められていることを知っていた
優勝こそ逃したものの、彼は偉業を達成した。
(技術と芸術性の)どちらの面においても並外れたフリーだった。
4本のクワド(サルコウは回転不足だった)、しかもその内の1つ、2本目のトゥループは3Aとのシークエンスだった!
圧巻だった。
206.10点(唯一の小さな欠陥はステップシークエンスがレベル3だったことだ。PCSではパフォーマンスとコンポジションで10点を1個ずつ獲得した)、正直、彼に勝つのは不可能と思われた。

しかしながら、恒例の花とウィニー・ザ・プーの雨の後、ネイサン・チェンはリンクに降り、不可能を可能にした。
何というメンタルだろう!
4Lz、4F、2本の4T全てが入り、高いGOEを獲得した。
技術点は121.24(羽生は110.26)に達し、演技構成点は羽生の高得点につられて高くなった(95.84に対して94.78。ネイサンもパフォーマンスで10点を1個獲得した)。
ラファエル・アルトゥニアンの弟子のトータルは恐るべき得点に達した:フリー216.02でトータル323.42。羽生は300.97に留まった。

銅メダルは自分の武器をフル活用したヴィンセント・ジョウだった。彼はクワド3本で、3Tとのコンビネーションにした最初の4ルッツはスペクタクルだった。ただ回転不足が多過ぎた上に、演技構成点はおそらく少し盛り過ぎだった。
しかしながらフィギュアスケートでは、この競技の先史時代から新旧どちらのルールにおいても、「芸術点」で順位が調整されている。だからスキャンダルだと糾弾しても仕方がない・・・
これを受け入れるか、去るか

宇野昌磨(270.32)はフリー4位、総合4位に甘んじなければならなかった。彼は冒頭で苦戦し、4Sと4F(どちらも回転不足だった)で窮地に陥ったが、終盤は3A、 3A+1Eu+3F、 3S+3Tで見事に巻き返した。

ボーヤン・ジン(262.71)は4ルッツを取り戻し、ミハエル・コリヤダ(262.44)は・・・ミハエル・コリヤダであることを取り戻し、それぞれショートの9位と10位から5位と6位に順位を上げた

☆7位以降は省略
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☆羽生結弦=エイリアン、または Re(King=王)はイタリアのどのメディアでもどの記事でももはや定着していますが、最近ではよくDio(God=神)と言われています。
それもただの神ではなく、Assoluto (Absolute=絶対的な)という形容詞を付けて
(Dio Assoluto = 絶対神)。
カトリックの国で「Dio」と呼ばれるのは凄い!
イタリアだけじゃないみたいですが

羽生君が世界各国のメディアから「フィギュアスケートの神」と呼ばれるのは、66年ぶりの五輪二連覇、あらゆるタイトルを総なめにし、数々の記録を塗り替えたという圧倒的な実力、実績もさることながら、ライバル達に対する闘志を露わにしながら、同時に彼らをリスペクトし、その実力や能力を認めて称賛を惜しまない彼の人間性、品格、チャンピオンとして器の大きさ所以もあると思います。

「フィギュアスケートの絶対神」羽生結弦は、もはや別次元の別格のスケーターであるにも拘わらず、ストイックに謙虚に努力する真摯な姿勢とフィギュアスケートに対する純粋な情熱によってこの競技を更に進化・発展させていきますから、ISUとジャッジもどうか進化して下さい🙏

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