BlastingNewsより「五輪王者、羽生結弦、2014-2015年の逆境シーズンを勝利で締めくくる」

だいぶ前の記事ですが、素敵な内容なのでご紹介します。
知識層向けの大手ソーシャルニュースマガジン、BlastingNewsに掲載された羽生結弦選手の記事です。

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(2015年4月23日)

日本のスケーター、国別対抗戦で勝利し、4回転ループを決める

4月中旬に開催された国別対抗戦の開催前、オリンピックチャンピョン、羽生結弦は断言していた。2つの完璧なプログラムを滑り、大会で優勝するという強い決意に満ちていた。こうすることで銀メダル『しか』勝ち取れなかった3月の世界選手権での精彩を欠いた演技をリベンジする気だったのだ。

日本人スケーターがどんな風に約束を守ったか:

ショートプログラム1位(完璧な4トゥループを決めて)、フリースケーティングでも自己ベストに限りなく近い192.31という途方もない高得点を叩き出して1位だった。

この大会で羽生は2015年シーズンで初めて完璧なフリープログラムを滑った。
僅かなミスもなく、ジャッジ達は全てのエレメントにプラスの評価を与えた。
余りにも簡単に着氷した4サルコウは衝撃的だった。

おそらくショートプログラムでの3Lz-3Tのコンビネーションの転倒とフリーで予定していた2本目の4回転ジャンプが入らなかったことに満足していなかった羽生は、エキシビションでオリンピックのショートプログラムを再演し、4トゥループ、3アクセル、3ルッツ-3トゥループを着氷して東京の観客に完璧なパフォーマンスをプレゼントした。

日本の二十歳はイベントの終わりに4回転ループを着氷するエネルギーを見せ、エキシビションでこのジャンプを決めた史上初の男子となった。

怪我:

羽生は逆境続きだったシーズンから生還し、この大会にたどり着いた。

最初の災難は11月の中国杯で起きた中国のハンヤン選手との正面衝突だった。この事故で左腿を打撲し、頭部と顎合わせて10針も縫うことになった。

痛みと医師達の助言にも関わらず、その僅か20日後、羽生はNHK杯に出場し、4位に食い込んでバルセロナ・グランプリファイナルへの出場を決めた。

そして12月13日、羽生は金メダルを獲得し、その数週間後には全日本選手権で連覇を飾った。しかし腹部に発生した激痛のために再び入院し、尿膜管遺残症の外科手術を受けることになった。
1か月間の絶対安静が必要で、差し迫る世界選手権に向けて練習することは不可能だった。
それでも羽生は可能になるや否やリンクに戻り、練習を再開するが、今度は右足に酷い捻挫を負ってしまった。

こうして週3日、1日2時間しか練習出来なかった状態で羽生は世界選手権に出場し、彼の体調からしたら途方もない2つのプログラムを滑り切り、リンクメイトであるハビエル・フェルナンデスに次ぐ2位で大会を終えた。

この時点でオリンピックチャンピョンには今シーズン、これ以上見せるものはないように思われた。グランプリファイナル優勝、全日本王者、世界選手権銀メダル、根性と努力の見本、意志の力と決して諦めないと言うことを身をもって教えてくれるアスリート。

でも羽生にとってはこれら全てを合わせても不十分だった。

国別対抗戦では2014年のソチの演技を再演出来ること、それどころか更に進化したパフォーマンスが可能なこと、そしてスケーターにとって最も恐ろしい敵である痛みと怪我にさえ打ち勝ったことを見せてくれた。

今日、羽生結弦を止められるものは何もないように思われる。

 

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普段、フィギュアスケートを取り上げることのない媒体で羽生君が特集されているのを見ると、本当に特別な選手なんだと改めて実感します。

何があっても戦い続けた先シーズンの羽生君はフィギュアスケートという競技の枠を超えて多くの人に衝撃と感動を与えたんでしょうね。

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