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ColorareLaVitaより「羽生結弦、氷上の侍」

Colorare la vita by Ivana V. Polettiというブログから
2015年の記事ですがとても素敵な内容だったので翻訳しました。
スケートにもスポーツにも関係ない文学、芸術、音楽、映画などのテーマを主に扱っているブログです

原文>>

2015年1月15日

より純粋で思慮深い魂は色彩を愛する者に宿る(ジョン.ラスキン)

 

私はこの投稿のタイトルを「羽生結弦、氷上の神風」「羽生結弦、氷上の侍」のどちらにするか迷いました。でも結局、後者を選びました。より詩的な感じがしたからです。

一見、とても繊細に見えるこの青年はここ最近のエピソードで真の神風の精神を持ち合わせていることを見せつけました。その理由は後程詳しく説明しましょう。

羽生結弦とは誰でしょうか?

彼の名はフィギュアスケートファンの間では有名です。
実際、彼は最近のオリンピックで僅か19歳にして金メダルを獲得しました。

彼のショートプログラムは未だかつて誰も到達したことのない圧倒的な世界最高得点を記録し、得点を出た瞬間、彼自身も信じられないようでした。

長身でほっそりとしており、前髪のある髪型はマンガのキャラクターを連想させます。
これが氷上における羽生結弦です。

彼の特長は軽やかさ、優雅さ、そしてその滑りに込められる情熱です。この情熱は演じられる旋律と共に彼を唯一無比にしているのです。

Rai Sportの解説者で元スケーターのペドラッツィーニは
「全てのスケーターは選手だが、 『アーティスト』と定義出来るスケーターはごく僅かである。
そして羽生結弦はアーティストそのものである」と言っています。
私も彼と同感です!

Tele Monte Carloチャンネルでいつもフィギュアスケートを見せてくれていた両親のおかげで、私は幼い頃からこのスポーツが大好きでした。
更に私は日本を愛していましたから、このスケーターにいつも注目していました。

でも彼の最近の偉業の一つは、私を永久的に彼のファンにしました・・・
本当に信じられないことでした・・・ほとんどマンガのエピソードです!


OK、羽生結弦が2014年中国杯の6分間練習中に中国のハン・ヤンと激しく衝突し血を流しながら氷上に倒れたことは皆さんもご存じですね。

私はこう言いました:
羽生結弦、あなたはオリンピックで金メダルを獲っています。
今、あまり重要でない大会で競技していて、何も証明する必要はありません。
そしてあなたは怪我をしてしまった・・・だから当然、棄権するのよね?そうよね?

でも氷上の真の侍であるユヅルは、顎を負傷し、頭に包帯を巻き、満身創痍の状態で競技を続ける決意をしました。

5度転倒し、コーチの肩を借りてリンクから出なければなりませんでした。
観客は熱狂し、彼のラッキーアイテムであるウィニー・ザ・プーでリンクを埋め尽くしました。
信じられないことですが、彼は素晴らしい滑りをしたので、転倒にも拘わらず2位に入りました!
順位を見た瞬間、彼は泣き崩れました。

私はテレビの前で開いた口が塞がらなくなっていました。
パオリーノはこう言いました
「うそだろう・・・非現実過ぎる光景だ!まるでマンガのエピソードじゃないか!!!」
まさにその通りです!
時には現実の人生が空想の作品を超えてしまうことがあるのです。

日本人特有の誇りを重んずる心を持つユヅルは、オリンピックチャンピオンとしてメダルに相応しく在らねばならないという義務感があると発言しています。
そして、機会あるごとに金メダルに相応しい人間であることを証明し、このために彼は自分自身と戦う決意をしたのです。
何と言ったらいいのか・・・この非常に年若いチャンピオンに多大な賛辞を
そして事故から順調に回復してくれることを願いましょう!!!

2014年中国杯フリー(伊ユロスポ版)

実況翻訳>>

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☆2014年中国杯
私はユロスポチャンネルで生中継を見ていました。
衝突事故はCM中に起こり、実況が再開した時にはリンクに選手達の姿はなく、既に6分間練習が中断された後でしたので、実況のマッシミリアーノさん達も視聴者も最初、何が起こったのか分かりませんでした。

羽生君が中国の選手と衝突したらしいとネットで読んだ時は心臓が止まりそうでした。
6分間練習が再開され、頭に包帯を巻いた彼の姿を見た時は衝撃を受けました。
フラフラしながらジャンプを跳ぼうとする彼を見ながら「誰か彼を止めて!やめさせて!」と願いました。
マッシミリアーノさんとアンジェロさんも私と同じ気持ちであることは、戸惑いながら6分間練習を実況する彼らの口調から伝わってきました。
後日、Rai Sport解説版を見ましたが、マンマ達も胸が張り裂けんばかりになっていました。

でも、それでも立っていられる限り競技するのが羽生結弦なのです。
転倒とか得点とかそんなものを超越した、切ないほど美しく、儚く、まるでファントムが乗り移ったように刹那的な魂の演技に途中から涙が止まりませんでした。
昨年のロステレ杯でのOriginもそうでした。

7月1日、2019-2020年シーズンが開始します。
男子だけでなく女子も一気に高難度化が加速しそうですが、どうか全員ステイヘルシーで

羽生君が最初から最後まで怪我無く健康にシーズンを過ごせますように・・・

Published by Nymphea

管理人/翻訳者(イタリア在住)。2011年四大陸チゴイネ落ち