DOPPIO AXELより「マリーナ・ダガタ~フィギュアスケートの声」

2016年11月に発売されたフィギュアスケート専門雑誌Doppio Axel(ダブルアクセルという意味)に掲載されていた記事で、元スケーター/現コーチのマリーナ・ダガタさんのインタビューです。
マリーナ・ダガタさんは70年代から80年代にかけてRai SportやEuro Sportでフィギュアスケートの解説者をしていたイタリアのスケート界のいわば大御所で伝説の解説者と言われている人物だそうです。

記事の後半に羽生君について言及していましたのでその部分を抜粋して翻訳します。
記事の前半は70年代から80年代にかけての解説者としての体験について、中盤は彼女の教え子であった女子シングルの選手、シルヴィア・フォンターナとの師弟関係についての話題
後半、フィギュアスケート史歴代のレジェンド達の話から羽生君の名前が登場しました

doppioaxel2016_4

原文1>>

原文2>>

原文3>>

翻訳は原文3の一部のみです
尚、この記事はイタリアフォーラムのスピッチーネさんが見つけて提供してくれました。
Grazie Spiccine!

 

Q:私達の時代のフィギュアスケートはあなたが解説していた頃に比べて変わりました。
この変化についてどう思いますか?

エレメントごとに得点が加算されていく採点システムはとてもいいと思います。
何故なら選手が実施することに実質的に褒賞を与え、コーチは選手達に何が良くて、何がまずかったか、そして何をするべきかを理解させることが出来ます。

スピンの評価についても同様です。

にも拘らず、選手達がテクニカルコントローラーが何故これほど厳格で、厳しい減点をするのか理解出来ないという事が度々起こります。

演技構成点については残念ながら未だにその時のジャッジによって左右され、試合によって評価基準が厳しい、または甘いというということがよく起こります。

このことは、歴史の浅い新しい大会において非一貫性を生み出し、よりハイレベルな大会における順位に、各試合で選手達が獲得した得点をベースとした格付けが反映されるということが起こりがちです。

採点基準をより統一する必要があります。

 

Q:(1988年カルガリーオリンピックの)ブライアン対決やカルメン対決などの過去の偉大な対決にノスタルジーを感じますか?

勿論です。でも今、私達には技術面において途方もないことをやり遂げた羽生結弦のような神話のスケーターがいます。

トーマスとビット、ボイタノとオーサーは素晴らしかったけれど、現在は卓越した技術レベルに到達しながら、同時に感動的で非常に美しいプログラムを見ることが出来ます。

 

Q:あなたの解説で印象に残っていることは、あなたが常にとても公平だったことです。
でもあなたにも好きなスケーターはいたんでしょう?

勿論いましたよ。でも出来るだけそれを見せないようにしていましたし、客観的であるよう心がけていました。

現在、私は羽生結弦を溺愛していますが、プルシェンコも大好きです。

(プルシェンコは)特別なカリスマ性を持つスケーターで、スケーティングという点においてはあまり傑出していなかったのかもしれませんが、人を虜にする術を心得ていました。
トランジションに乏しく、クロスオーバーが多く、高難度のエレメントの間にパッセージや難しい繋ぎはありませんでしたが、観客を引き込む能力は傑出していました。

 

Q:数年前からアイスダンスだけでなく、全てのカテゴリーでボーカル入りの曲が解禁されたことについてどう思いますか?

素晴らしいことです。
音楽がより観客を巻き込むようになり、選手達は表現し易くなりました。

 

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羽生君部分は短いですが、羽生君と所縁の深いオーサーとプルシェンコの名前も登場して興味深かったので訳してみました。

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