il POSTより「このオリンピックで最も素敵なエピソードの一つ、プーについて」

イタリアの大手ニュースサイト「il POST」に掲載された記事です。

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平昌2018:2月20日火曜日

江陵アイスアリーナの氷を埋め尽くす黄色いぬいぐるみの写真をご覧になりましたか?
これは史上最高のスケーターにまつわるエピソードです。

📷フィギュアスケートで彼に金メダルをもたらした演技の後、江陵アイスアリーナでぬいぐるみに囲まれる羽生結弦 (ARIS MESSINIS/AFP/Getty Images)
📷フィギュアスケートで彼に金メダルをもたらした演技の後、江陵アイスアリーナでぬいぐるみに囲まれる羽生結弦 (ARIS MESSINIS/AFP/Getty Images)

第23回平昌冬季オリンピックと言えば真っ先に思い出される選手の一人は日本のフィギュアスケーター、羽生結弦だろう。彼はここ、韓国で僅か23歳にして2個目のオリンピック金メダルを勝ち取り、66年ぶりに五輪連覇を成し遂げた最初の男子スケーターとなった。

羽生は韓国で最も注目を浴びていた日本人選手の一人だった。

先週、江陵アイスアリーナは文字通り彼のファンで埋め尽くされ、彼らは演技が終わると数十匹のウィニー・ザ・プーを彼に向って投げ込んだ。これには正確な理由があるのだ。

ゲン担ぎやその他諸々の理由により、羽生は普段は常にプーを連れている。
しかしオリンピックでは商標やスポンサーに対する規制がとりわけ厳しく、羽生は平昌のアイスアリーナにぬいぐるみを連れてくることが出来なかった。

このような理由から先週の土曜日、彼に2つ目のオリンピック金メダルを勝ち取らせ、史上最高のスケーターの称号を永久的なものにした演技が終わると、彼のファン達は数十匹のウィニー・ザ・プーをリンクに投げ込んだ。

ぬいぐるみは数人の少女達(江陵アイスアリーナのボランティアの韓国人スケーター)によって拾い集められ、リンク中央で観客に向かってお辞儀をする羽生の周りで、目に見えて嬉しそうな様子でウィニー・ザ・プーのぬいぐるみを腕に抱えながらリンクを駆け回る紫の衣装を着た少女達の姿は、この瞬間をより記憶に残る印象的なシーンに演出した。

ぬいぐるみはリンクサイドに集められ、羽生は試合後のインタビューで地元の慈善団体に寄付すると話した。

📷江陵アイスアリーナでぬいぐるみを拾い集めるボランティアのフラワーガール(Maddie Meyer/Getty Images)

4年前、2014年ソチで羽生は日本人唯一の金メダリストだった。
平昌では怪我から復帰したばかりで、このために団体戦には出場しなかった。

これまでのキャリアで2個のオリンピック金メダルに加え、2014年と2017年における2度の世界チャンピオン、歴代最高得点を12回更新しており、現在もショートプログラム、フリープログラム、トータルスコアの世界記録保持者である。

彼は2011年3月11日の震災の話題でもよく取り上げられる。2011年のあの日、仙台市のリンクで練習中だった羽生は、日本東北部の広範囲を襲い、2万人以上の命を奪った津波を引き起こしたマグニチュード9の地震に遭った。彼の実家は破損し、羽生と彼の家族は避難所で数日間を過ごした。

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☆il POSTは大会前の特集「冬季五輪で注目すべき13人の選手」(フィギュアスケートからは羽生君とネイサンが選ばれています)と大会後の特集「オリンピック韓国大会で記憶に刻まれたこと」(フィギュアスケートからは羽生君とアリーナ・ザギトワ)でも羽生君を選出しています。

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